【↑】日経平均 大引け| 8日ぶり反発、リスクオフの巻き戻しで買い優勢 (5月15日)

市況
2019年5月15日 16時29分

日経平均株価

始値  21112.85

高値  21191.53(14:46)

安値  20968.08(09:29)

大引け 21188.56(前日比 +121.33 、 +0.58% )

売買高  15億2404万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆5724億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は8日ぶり反発、令和に改元されてからの相場で初の上昇

2.米株高受け米中摩擦に対する警戒感緩和も、朝方は売り優勢のスタート

3.後場は買いが厚くなり、中国・上海株上昇などを横目に上値指向に変化

4.ヘッジファンドなど短期筋が先物を買い戻し、後場後半の株高を後押し

5.値上がり銘柄は全体の64%を占め、特に売買代金上位の主力株が強い

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは207ドル高と反発した。6月に米中首脳会談の開催が検討され、米中貿易摩擦への警戒感がやや後退したことで買いが優勢となった。

東京市場では、リスクオフの巻き戻しで主力株を中心に買われ、日経平均株価は反発に転じた。令和に改元されてからの取引では初の上昇となった。

15日の東京市場は、前日の米株市場で米中摩擦懸念の後退を背景に主要株価指数が切り返したものの、朝方は見送りムードが拭い切れず日経平均はマイナス圏でスタート。売り一巡後は戻り足をみせたものの買い続かず、前引け時点では小幅ながらマイナス圏で着地した。しかし、後場に入ると売り物がこなれ、全体地合いは改善の色を強めた。中国・上海株市場などアジア株が強い動きをみせたことで市場心理が改善し、海外ヘッジファンドなどの短期筋が先物に買い戻しを入れたこともあって、後場後半は尻上がりに水準を切り上げた。ただし、日経平均の上げ幅は120円強にとどまり、リバウンドを狙った実需の買いは限定的だった。業種別では33業種中、26業種が上昇、個別でも値上がり銘柄数は全体の約64%を占め、特に時価総額上位の銘柄が強く、売買代金上位30傑で下落したのは6銘柄しかなかった。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が高く、任天堂<7974>もしっかり。ソニー<6758>が買われ、太陽誘電<6976>、安川電機<6506>も買い優勢だった。三菱地所<8802>が物色人気となったほか、資生堂<4911>も高い。図書印刷<7913>、じげん<3679>、IMAGICA GROUP<6879>、サカタインクス<4633>、川田テクノロジーズ<3443>がストップ高に買われ、合同製鉄<5410>も一時値幅制限上限まで上値を伸ばした。ジャストシステム<4686>が値を飛ばし、トーヨーカネツ<6369>も大幅高に買われた。

半面、武田薬品工業<4502>、日産自動車<7201>が大幅安。ファーストリテイリング<9983>も冴えない。リンクアンドモチベーション<2170>がストップ安、トリドールホールディングス<3397>、池田泉州ホールディングス<8714>、TBSホールディングス<9401>も急落した。テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>も安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 、アドテスト <6857> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約86円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は武田 <4502> 、エーザイ <4523> 、セコム <9735> 、ファストリ <9983> 、塩野義 <4507> 。押し下げ効果は約51円。

東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)繊維製品、(2)不動産業、(3)電気機器、(4)精密機器、(5)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)鉄鋼、(3)建設業、(4)パルプ・紙、(5)鉱業。

■個別材料株

△じげん <3679>

今期最終は17%増で11期連続最高益、1円増配へ。

△CAC <4725>

1-3月期(1Q)経常は5倍増益。

△SECカーボ <5304> [東証2]

今期経常は17%増で2期連続最高益更新へ。

△合同鉄 <5410>

今期経常は36%増益、45円増配へ。

△JMC <5704> [東証M]

1-3月期(1Q)経常は3.3倍増益、通期最高益予想を上乗せ。

△アドベンチャ <6030> [東証M]

7-3月期(3Q累計)税引き前が2.1倍増益で着地。

△イマジカG <6879>

今期経常は52%増益へ。

△アルヒ <7198>

50万株を上限とする自社株買いと今期6円増配予想。

△ビジョン <9416>

1-3月期(1Q)経常は32%増益で着地。

△ファイバーG <9450> [東証M]

今期経常最高益予想を22%上乗せ。

▼オイシックス <3182> [東証M]

今期最終は58%減益へ。

▼パピレス <3641> [JQ]

今期経常は15%減益へ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)図書印 <7913> 、(2)合同鉄 <5410> 、(3)ソウルド <6553> 、(4)MDV <3902> 、(5)トヨカネツ <6369> 、(6)じげん <3679> 、(7)イマジカG <6879> 、(8)日シス技術 <4323> 、(9)CAC <4725> 、(10)ジャスト <4686>

値下がり率上位10傑は(1)LINK&M <2170> 、(2)トリドール <3397> 、(3)池田泉州HD <8714> 、(4)TOREX <6616> 、(5)T&Gニーズ <4331> 、(6)TBSHD <9401> 、(7)三桜工 <6584> 、(8)みらかHD <4544> 、(9)サノヤスHD <7022> 、(10)加藤製 <6390>

【大引け】

日経平均は前日比121.33円(0.58%)高の2万1188.56円。TOPIXは前日比9.17(0.60%)高の1544.15。出来高は概算で15億2404万株。東証1部の値上がり銘柄数は1359、値下がり銘柄数は716となった。日経ジャスダック平均は3366.84円(0.64円高)。

[2019年5月15日]

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