話題株ピックアップ【夕刊】(2):クレハ、サイボウズ、菱地所

注目
2019年5月15日 15時21分

■クレハ <4023>  6,590円  +770 円 (+13.2%)  本日終値

クレハ <4023> が高い。14日大引け後に発表した19年3月期の連結税引き前利益は前の期比37.5%増の174億円に伸びて着地。続く20年3月期も前期比49.1%増の260億円に拡大し、35期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期はフッ化ビニリデン樹脂など付加価値の高い製品の販売が増加したことが利益を押し上げた。今期は機能製品事業でリチウムイオン二次電池用バインダー向けフッ化ビニリデン樹脂が伸びるうえ、自動車向けを中心にPPS樹脂の旺盛な需要を取り込む。併せて、今期の年間配当は前期比5円増の170円に増配する方針とした。また、発行済み株式数の3.7%にあたる75万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■サインポスト <3996>  3,070円  +321 円 (+11.7%)  本日終値

14日、東証がサインポスト <3996> [東証M]を21日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■サイボウズ <4776>  1,122円  +103 円 (+10.1%)  本日終値

サイボウズ<4776>が10%上昇で1100円台を回復し年初来高値を更新。時価は2006年9月以来12年8カ月ぶりの高値圏に浮上している。企業のIT投資需要は引き続き高水準であり、働き方改革の国策も追い風に同社がパッケージソフトやクラウドサービスで展開するグループウェアが好調だ。特にクラウド関連のニーズが旺盛で収益を牽引している。14日取引終了後に発表した19年12月期第1四半期(1~3月)の営業利益は前年同期比31.1%増の7億9200万円と急拡大、対通期進捗率も第1四半期時点で95%に達しており、これを受けて短期資金が攻勢を一段と強めている。

■テレ東HD <9413>  2,420円  +219 円 (+10.0%)  本日終値

14日に決算を発表。「今期経常は3%増益へ」が好感された。

テレビ東京ホールディングス <9413> が5月14日大引け後(15:50)に決算を発表。19年3月期の連結経常利益は前の期比29.8%減の56.1億円になったが、20年3月期は前期比3.2%増の58億円に伸びる見通しとなった。10期連続増収になる。

⇒⇒テレ東HDの詳しい業績推移表を見る

■三菱地所 <8802>  2,033円  +170.5 円 (+9.2%)  本日終値

三菱地所<8802>が大幅続伸。14日の取引終了後、同社として初の自社株買いを発表したことが好感された。自己株式を除く発行済み株式総数の4.68%に相当する6500万株、1000億円をそれぞれの上限に5月15日~20年3月31日の期間内に取得する。市場からは「自社株買いの規模は市場の期待を大きく上回った」との見方が出ており、ポジティブサプライズとの声が上がっている。また、20年3月期連結業績は売上高が1兆3600億円(前期比7.7%増)、営業利益が2300億円(同0.4%増)と前期に続き最高益更新となる見込み。同時に19年3月期の配当は従来予想に比べ4円増の30円(前の期比4円増)とすることを公表、20年3月期の配当も前期比1円増の31円と6期連続増配を予定している。

■メニコン <7780>  3,395円  +280 円 (+9.0%)  本日終値

コンタクトレンズ大手のメニコン <7780> が上場来高値を更新した。14日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比26.6%増の56.4億円で着地。続く20年3月期も前期比14.9%増の64.8億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は定額制会員システム「メルスプラン」の会員数が130万人から133万人に増加する計画で、使い捨てレンズなどの販売が伸びる。また、販管費を抑制することも増益に貢献する。併せて、前期の年間配当を25円→28円(前の期は25円)に増額し、今期も28円を継続する方針としたことも評価材料となった。

■ALBERT <3906>  11,340円  +910 円 (+8.7%)  本日終値

ALBERT<3906>が続伸。週明け13日に3000円安はストップ安に売り込まれ1万円大台を割り込んだが、そこからの切り返しも鮮烈だ。前週末10日発表した19年1~3月期決算で最終利益が前年同期比67%減の600万円と急減したことが嫌気されたが、これは将来的な事業拡大に向けた先行投資負担が反映されたもので、トップラインは同67%増の5億3000万円と大幅な伸びを継続している。人工知能(AI)を活用したビッグデータ解析の先駆的存在であり、データサイエンティストの育成でも強みを発揮する。有力なAI関連銘柄としての位置づけは不動で、同じAI関連の代表格であるブレインパッド<3655>が急速人気化していることも同社株の見直しにつながっているようだ。

■三愛石油 <8097>  909円  +71 円 (+8.5%)  本日終値

14日に決算を発表。「今期最終は14%増で2期ぶり最高益、前期配当を1円増額・今期は1円増配へ」が好感された。

三愛石油 <8097> が5月14日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期の連結最終利益は前の期比10.0%減の72.6億円になったが、従来予想の63億円を上回って着地。20年3月期は前期比14.3%増の83億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を26円→27円(前の期は27円)に増額し、今期も前期比1円増の28円に増配する方針とした。

⇒⇒三愛石油の詳しい業績推移表を見る

■ユーグレナ <2931>  768円  +59 円 (+8.3%)  本日終値

14日に決算を発表。「1-3月期(2Q)最終は黒字浮上」が好感された。

ユーグレナ <2931> が5月14日大引け後(15:45)に決算を発表。19年9月期第2四半期累計(18年10月-19年3月)の連結最終損益は64.5億円の赤字(前年同期は9.9億円の赤字)に赤字幅が拡大した。

⇒⇒ユーグレナの詳しい業績推移表を見る

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