概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は続伸、堅調な企業業績が好感

市況
2019年5月31日 9時27分

【ブラジル】ボベスパ指数 97457.38 +0.92%

30日のブラジル市場は4日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比890.83ポイント高(+0.92%)の97457.38で取引を終えた。96510.56から97939.06まで上昇した。

小幅安で寄り付いた後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。成長鈍化に伴う景気対策への期待が高まっていることが指数をサポート。1-3月期の国内総生産(GDP)成長率は前期比でマイナス0.2%となり、前期のプラス0.1%を下回った。一方、米中対立の長期化観測が指数の足かせとなった。

【ロシア】MICEX指数 2659.52 +0.70%

30日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMOEX指数は前日比18.37ポイント高(+0.70%)の2659.52で取引を終了した。2642.27から2665.28まで上昇した。

中盤に上げ幅を縮小させたが、その後は再び買い戻された。堅調な企業業績が好感され、関連銘柄に買いが広がった。ルクオイル(LKOH)に続き、ガスプロム(GAZP)も好調な業績を発表。同社はこのほど、1-3月期の純利益が前年同期比で44%増加したと発表した。一方、米中対立の長期化観測が引き続き指数の足かせとなった。

【インド】SENSEX指数 39831.97 +0.84%

30日のインドSENSEX指数は反発。前日比329.92ポイント高(+0.84%)の39831.97、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同84.80ポイント高(+0.71%)の11945.90で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。政権の安定観測に伴う外資の流入期待が高まっていることが引き続き支援材料。また、外国人投資家(FII)の買い越しも指数をサポートした。

【中国本土】上海総合指数 2905.81 -0.31%

30日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比8.89ポイント安(-0.31%)の2905.81ポイントと5日ぶりに反落した。

前日まで4連騰した反動で、ひとまず売りが先行する流れ。保険株の下げが重しとなった。新華人寿保険(601336/SH)が3.7%安、中国太平洋保険(601601/SH)が2.4%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.2%安などと反落している。29日の相場では、税務当局が保険各社に対し、税控除の拡大措置を通達したことを好感し軒並み急伸していた。このほかハイテク株、医薬品株、不動産株、インフラ関連株、空運株も値下がりしている。

《CS》

提供:フィスコ

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