3日の米国市場ダイジェスト:NYダウ4ドル高、世界経済の減速懸念から上値の重い展開

市況
2019年6月4日 7時53分

■NY株式:NYダウ4ドル高、世界経済の減速懸念から上値の重い展開

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は4.74ドル高の24819.78、ナスダックは120.13ポイント安の7333.02で取引を終了した。前週の株価下落を受けた買い戻しの動きが広がる一方で、5月ISM製造業景況指数が予想を下振れるなど、S&P500やダウは朝方からもみ合う展開となった。ナスダック総合指数はハイテク大手への独禁法違反での調査への懸念から売りが広がり、大幅下落となった。中国やメキシコとの貿易摩擦が懸念されたほか、米国債イールドカーブ(長短金利差)が再び逆転し、世界経済の減速懸念から上値の重い展開となった。セクター別では、電気通信サービスや素材が上昇する一方で、メディアやソフトウェア・サービスが下落した。

検索大手のアルファベット(GOOGL)は、米司法省が独禁法違反で調査をする準備を進めていることが報じられ下落。ネット小売のアマゾン(AMZN)や、SNSのフェイスブック(FB)にも調査が及ぶとの懸念から軟調推移。医療保険会社のセンティーン(CNC)は、同業ヒューマナ(HUM)が買収観測を否定し大幅下落。一方で、精密機器のサイプレス・セミコンダクター(CY)は、独の同業インフィニオンテクノロジーズと101億ドルで売却合意し急騰した。

米国債利回りは金融危機が起こった2008年以来のペースで低下しており、6月のFOMCでの利下げ観測が浮上している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円45銭から107円88銭まで下落して108円07銭で引けた。米国の5月ISM製造業景況指数が予想外に悪化したほか、ブラード・セントルイス連銀総裁が近く利下げの可能性を示唆したためドル売りが加速した。

ユーロ・ドルは、1.1181ドルから1.1262ドルまで上昇し1.1242ドルで引けた。ユーロ・円は、121円15銭から121円65銭まで上昇。対ドルでのユーロ買いが強まった。ポンド・ドルは、1.2613ドルから1.2674ドルまで上昇した。ドル・スイスは、1.0000フランから0.9911フランまで下落した。

■NY原油:続落で53.25ドル、景気先行き見通し悪化で需要鈍化懸念が広がる

NY原油先物7月限は続落(NYMEX原油7月限終値:53.25↓0.25)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比-0.25ドルの53.25ドルで通常取引を終えた。

米国と中国、メキシコとの貿易問題が世界経済の成長に一段と害を与え需要が鈍化するとの懸念が広がり売り材料となった。4カ月ぶりの安値圏で引けた。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 26.68ドル +0.08ドル(+0.30%)

モルガン・スタンレー(MS) 40.73ドル +0.04ドル(+0.10%)

ゴールドマン・サックス(GS)183.19ドル +0.70ドル(+0.38%)

インテル(INTC) 43.46ドル -0.58ドル(-1.32%)

アップル(AAPL) 173.30ドル -1.77ドル(-1.01%)

アルファベット(GOOG) 1036.23ドル -67.40ドル(-6.11%)

フェイスブック(FB) 164.15ドル -13.32ドル(-7.51%)

キャタピラー(CAT) 120.65ドル +0.84ドル(+0.70%)

アルコア(AA) 21.51ドル +0.32ドル(+1.51%)

ウォルマート(WMT) 101.96ドル +0.52ドル(+0.51%)

スプリント(S) 6.78ドル -0.09ドル(-1.31%)

《SF》

提供:フィスコ

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