【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、米中株高や円安でリスクオン継続 (6月11日)

市況
2019年6月11日 16時18分

日経平均株価

始値  21099.54

高値  21227.18(12:40)

安値  21066.62(09:06)

大引け 21204.28(前日比 +69.86 、 +0.33% )

売買高  10億0237万株 (東証1部概算)

売買代金  1兆6720億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は3日続伸、米中株高や円安などを追い風にリスクオン継続

2.朝方は利益確定売り先行で始まるも、その後は押し目買いに切り返す展開

3.中国・上海株をはじめアジア株市場が高く、米株価指数先物の上昇も好感

4.ヘッジファンド筋とみられる先物買いで裁定買いを誘発、全体相場後押し

5.相変わらずの閑散商い、全体売買代金は1兆6000億円台と低水準続く

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは78ドル高と6日続伸した。トランプ米大統領が、メキシコからの全輸入品に対する追加関税の発動を見送ると発表したことを好感し買いが先行した。

東京市場では、寄り付き日経平均株価が安く始まったものの、その後は漸次水準を切り上げ、前場中盤を境に前日終値を上回り、プラス圏で売り物を吸収した。

11日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが6日続伸と戻り足急となり、リスク選好の流れと思われたが、朝方は利益確定の売りに押される展開で始まった。しかし、全体閑散相場のなか売り圧力も限定的で、日経平均は押し目買いにほどなくプラス圏に浮上。外国為替市場で1ドル=108円台後半の推移とドル高・円安方向に振れたほか、中国・上海株をはじめアジア株市場が総じて強い動きをみせたことで、市場のセンチメントが改善した。更に米株価指数先物が強い動きを示したこともあり、ヘッジファンド筋とみられる先物への買いが裁定買いを通じて全体相場に浮揚力を与えている。中小型株に値を飛ばすものが多く、東証1部の値上がり銘柄数も全体の64%を占めたが市場参加者は限られており、売買代金は1兆6000億円台と低調だった。

個別では、トヨタ自動車<7203>が上値追い。東京エレクトロン<8035>、日本電産<6594>も買われた。武田薬品工業<4502>、資生堂<4911>が上昇、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調だった。すてきナイスグループ<8089>、日本管理センター<3276>が大幅高となったほか、MonotaRO<3064>も活況高。インフォマート<2492>、アイモバイル<6535>が物色人気、サノヤスホールディングス<7022>も値を上げた。

半面、任天堂<7974>が軟調、ファーストリテイリング<9983>も売られた。キーエンス<6861>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>も安い。JR東海<9022>も値を下げた。ライクキッズネクスト<6065>が値下がり率トップに売られ、イーレックス<9517>も大幅安。gumi<3903>、ベネフィット・ワン<2412>なども安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、京セラ <6971> 、SBG <9984> 、TDK <6762> 、ユニファミマ <8028> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約37円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、オリンパス <7733> 、アステラス <4503> 、コナミHD <9766> 、NTTデータ <9613> 。押し下げ効果は約56円。うち41円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)証券商品先物、(3)銀行業、(4)パルプ・紙、(5)鉄鋼。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)倉庫運輸関連、(3)精密機器、(4)空運業、(5)その他製品。

■個別材料株

△モノタロウ <3064>

5月度売上高が22.6%増。

△コーセーRE <3246>

上期経常を一転黒字に上方修正。

△串カツ田中 <3547> [東証M]

東証1部への市場変更が決定。

△コラボス <3908> [東証M]

最新AI技術駆使のコールセンター向けリアルタイム音声認識システムをリリース。

△SYSHD <3988> [JQ]

8-4月期(3Q累計)経常が30%増益で着地。

△ニーズウェル <3992> [東証2]

東証1部に指定。

△HMT <6090> [東証M]

学術誌JoVEに共同で論文発表。

△IIF <6545> [東証M]

JR四国との共同試験事業を終了し四国での加盟募集を再開へ。

△ダイヤHD <6699> [東証2]

小型・高性能のマルチ点火コイルの量産化を開始。

△電気興 <6706>

いちよし証券が新規買い推奨。

▼学情 <2301>

上期経常は一転24%減益で下振れ着地。

▼日本テレホン <9425> [JQ]

前期経常を一転赤字に下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)すてきナイス <8089> 、(2)富士興 <5009> 、(3)日本管理C <3276> 、(4)モノタロウ <3064> 、(5)鳥居薬 <4551> 、(6)ライク <2462> 、(7)Jディスプレ <6740> 、(8)くら寿司 <2695> 、(9)WDB <2475> 、(10)アイモバイル <6535>

値下がり率上位10傑は(1)ライクKN <6065> 、(2)イーレックス <9517> 、(3)学情 <2301> 、(4)日電波 <6779> 、(5)オーケストラ <6533> 、(6)シード <7743> 、(7)アカツキ <3932> 、(8)gumi <3903> 、(9)GセブンHD <7508> 、(10)パソナG <2168>

【大引け】

日経平均は前日比69.86円(0.33%)高の2万1204.28円。TOPIXは前日比8.38(0.54%)高の1561.32。出来高は概算で10億0237万株。東証1部の値上がり銘柄数は1368、値下がり銘柄数は676となった。日経ジャスダック平均は3367.96円(5.28円高)。

[2019年6月11日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.