Hamee---19年4月期増収、減益なるも中長期的な企業価値向上のため積極的に投資
Hamee<3134>は12日、2019年4月期連結決算を発表した。売上高は前期比9.9%増の103.02億円、営業利益は同12.2%減の12.10億円、経常利益は同3.2%減の12.26億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同1.9%減の8.56億円となった。
コマース事業の売上高は前期比5.2%増の85.44億円、セグメント利益(営業利益)は同5.4%減の16.84億円となった。国内卸販売は、新型iPhoneの一部機種の値下げ等に伴い、需要回復が顕著になった。国内小売は、「iFace」シリーズが牽引し、前期に対し増収となった。また、米国連結子会社の売上高が伸びるなど、若干伸び悩んだ国内卸販売を海外販売がカバーした。
プラットフォーム事業の売上高は前期比39.1%増の17.22億円、セグメント利益(営業利益)は同32.3%増の5.27となった。ネクストエンジンの契約を獲得するうえで重要となる初期設定の円滑化を実現するため、従前より進めてきたサポート人員の充実、販売代理店等のパートナー活用、ネクストエンジンの機能強化など、各種施策の効果が発現したことにより順調に新規契約の獲得が進んだが、契約社数の増加に比例してサポート人員に対するコールセンター業務の負荷が増加したため、コールセンター業務のアウトソーシングを進める方針とした。現状コールセンター業務の移管手続きを進めていることと季節要因により、総契約数は3,622社(OEM除く、前連結会計年度末比527社増)、利用店舗数28,006店(同4,154店増、いずれも自社調べ)となった。また、前期に子会社化したEC事業者向け販売支援コンサルティングを提供するHameeコンサルティングについても、当該セグメントへ貢献した。
2020年4月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比6.3%増の109.49億円、営業利益は同9.8%減の10.92億円、経常利益は同11.8%減の10.82億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同6.4%減の8.01億円を見込んでいる。
また、同日に中期経営計画を発表し、2022年4月期に同社グループ売上高138億円、営業利益率16%以上を目標としている。Hameeデータ・プラットフォーム(HDP)を構築し、グループシナジー最大化を目指し成長投資を拡大していく考え。
《SF》
提供:フィスコ