話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソフトバンクG、サン電子、メドピア

注目
2019年6月18日 15時17分

■ソフトバンクグループ <9984>  9,853円  -337 円 (-3.3%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が4日ぶり反落。1万円大台ラインを再び下回ってきた。市場では「ここ数日、全体地合いが悪いなかも指数寄与度の高い同社株とファーストリテイリング<9983>がやや不自然な形で買われ日経平均を支えてきた。きょうはこの2銘柄が売られていることで日経平均も下値模索の展開を強いられている。売り込まれる理由は特にないが、前日までの上昇も特に買いの根拠が存在していたわけではなく、その反動が出た形。国内の市場参加者が決定的に少なく、この2銘柄についても先物絡みのインデックス売買による影響が大きい」(国内ネット証券アナリスト)としている。

■エクセディ <7278>  2,112円  -56 円 (-2.6%)  本日終値

エクセディ<7278>が続落。SMBC日興証券が17日付で投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を2900円から2400円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、19年3月期業績を踏まえて、採算性に優れるMT事業の売り上げを減額し、20年3月期の営業利益予想を240億円から210億円(前期比7.0%増)に減額修正している。ただ、保守的な会社予想(200億円)よりは5%の上方着地を予想している。

■エボラブルアジア <6191>  2,586円  -60 円 (-2.3%)  本日終値

エボラブルアジア<6191>は反落。17日の取引終了後、民泊事業子会社エアトリステイが、ハウスドゥ<3457>と包括的業務提携を開始したと発表したが、株価は前日まで急上昇していたこともあり、利益確定売りが優勢となった。今回の提携により今後は、ハウスドゥが空室対策サービスとして実施する住宅宿泊事業の物件運用をエアトリステイが請け負うことになる。また、ハウスドゥとエアトリステイ、エアトリステイが公式パートナーとなっている米エアビーアンドビーの3社が共同で、住宅宿泊を検討する不動産オーナーに対するセミナーを実施するとしている。

■東京エレクトロン <8035>  14,120円  -145 円 (-1.0%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>が軟調。米中貿易摩擦の影響で半導体市況の回復が遅れるとの見方が強まっており、前日の米国株市場では半導体セクターに引き続き軟調な銘柄が多く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続落した。東京市場でもこの流れを引き継ぐ展開を強いられている。ただ、ここ連日の下げで半導体製造装置メーカー全般の株価は値ごろ感も生じており、同社株も前日あたりから押し目に買い向かう動きが観測されている。

■サン電子 <6736>  1,177円  +131 円 (+12.5%)  本日終値

サン電子<6736>が急騰し、年初来高値を更新。17日の取引終了後、犯罪捜査用ソリューションなどを手掛けるイスラエル子会社セレブライト・モバイル・シンクロナイゼーションが、同国のベンチャーキャピタル、イスラエル・グロース・パートナーズ・キャピタル(IGP)に対して第三者割当により優先株式の発行を行うと発表しており、これを好材料視した買いが入った。IGPはイスラエル関連のハイテク企業をM&Aを活用しグローバルに成長させた経験が豊富であることから、セレブライトの成長戦略の実行を加速させることが狙い。優先株の発行総額は1億1000万ドル(約119億円)で、M&Aなどに当てる方針。なお、今回の第三者割当増資により、サン電子のセレブライト株保有比率は94.6%から71.5%になるが、引き続き連結対象子会社となる。

■メドピア <6095>  2,912円  +298 円 (+11.4%)  本日終値

メドピア<6095>が続急伸。同社は登録者数12万人を誇る医師向けコミュニティサイト「MedPeer」を運営、会員数増加を背景に製薬会社の広告収入が会社側の計画ラインを超えて伸びており、業績を押し上げている。育成中の予防医療領域は今期黒字化する見通しにあり、今後の成長期待も大きい。18年9月期営業利益は前の期比4.5倍、19年9月期も前期比47%増の5億4000万円を見込むが増額修正の公算が大きいとみられている。

■朝日ネット <3834>  694円  +33 円 (+5.0%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

朝日ネット<3834>が全体悪地合いのなか連日の上場来高値更新。株価は2013年以降、今年3月まで6年以上にわたり400~500円台半ばのボックス圏を往来していたが、4月新年度入りから動きを一変させ青空圏を飛翔する展開となっている。ネット接続大手で、ネットサービスプロバイダーの「ASAHIネット」を運営、接続サービスの品質評価は高く、POSレジ、監視カメラ、デジタルサイネージなど多方面で同社の技術力を開花させ業績の伸びに反映させている。株主還元にも前向きで、株価の居どころが変わっても依然として配当利回り2.5%台を維持、自社株買いにも積極姿勢をみせる。浮動株比率が低く信用買い残も低水準で上値の軽さが投資マネーの攻勢を促している。

■AKIBA <6840>  3,995円  +180 円 (+4.7%)  本日終値

AKIBAホールディングス<6840>が25日移動平均線を足場に急反発。メモリーの販売を主力としており、自社開発のフラッシュメモリーのほか、OEM供給も手掛ける。独自技術を駆使してIP系・非IP系のネットワーク入出力機器を束ねデータ出力を行うIoTゲートウェイの開発など成長市場の開拓にも余念がない。業績も絶好調で19年3月期は営業利益が前期比4倍化、20年3月期も2ケタ伸長で5億円を見込んでいる。

■アイビーシー <3920>  1,318円  +59 円 (+4.7%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

アイビーシー<3920>が急反発。テクニカル的には25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消し、日足一目均衡表の雲抜けをうかがう場面。ICTインフラ性能監視の先駆で足もと更新需要を捉えるほか、IoTセキュリティー基盤サービスでも5月に実証実験を支援するサービスを開始するなど実績を積み重ねている。企業のクラウド関連投資が加速するなか、クラウド型情報監視サービス提供でも需要を確保しており、業績成長期待が強い。

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