話題株ピックアップ【昼刊】:Jディスプレ、野村、国際石開帝石

注目
2019年6月19日 11時39分

■ジャパンディスプレイ <6740>  61円  +6 円 (+10.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

ジャパンディスプレイ<6740>が大幅続伸。米ウォール・ストリート・ジャーナル電子版は18日、「米アップルが『iPhone(アイフォーン)』の販売低迷で苦境に陥っている液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(JDI)の支援に意欲を示しているようだ」と報じた。この報道を材料視する買いが流入し、この日の株価は上昇している。

■クオールHD <3034>  1,626円  +156 円 (+10.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

18日、クオールホールディングス <3034> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.08%にあたる120万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月19日から9月20日まで。

■野村ホールディングス <8604>  372.8円  +31.3 円 (+9.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

18日、野村ホールディングス <8604> が発行済み株式数(自社株を除く)の8.6%にあたる3億株(金額で1500億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月19日から20年3月31日まで。ただし、各四半期決算発表日の翌営業日より10営業日の間は取得を行わない。

■国際石油開発帝石 <1605>  951.1円  +44.1 円 (+4.9%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>、JXTGホールディングス<5020>など資源開発関連や石油関連株に投資資金が流入している。世界の金融マーケットがリスクオンに傾くなかで、原油市況も急反発、前日のWTI原油先物価格は1ドル97セント高の1バレル=53ドル90セントと大幅上昇し今月7日以来の水準に切り返した。これを受けて米国株市場ではシェブロン、エクソンモービルなどのエネルギー関連株が買われており、東京市場でもこれに追随する動きとなった。

■ユーグレナ <2931>  998円  +41 円 (+4.3%)  11:30現在

ユーグレナ<2931>は一時5%近く上昇し、新値追いの展開となっている。同社はきょう、伊藤忠商事<8001>とミドリムシの海外培養実証事業で覚書を締結したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。この実証事業は、ミドリムシの培養に適した海外候補地で、火力発電所に隣接するかたちで培養設備を設置し、火力発電所から排出される二酸化炭素や排熱を活用してミドリムシの培養実証を行うもの。最初に開始する試験場所としてインドネシアを選定しており、その他の候補地についても継続して検討する予定だとしている。

■キーエンス <6861>  64,260円  +2,460 円 (+4.0%)  11:30現在

キーエンス<6861>が3日ぶり急反発。FA用センサーのトップメーカーで、センサーは工作機械や半導体関連の需要と連動し、省人化に注力する中国向けのウエートも高い。米中首脳会談がG20サミットに合わせて行われる可能性が高まったことで、米中摩擦に対する警戒感が和らぎ、これまで中国関連株の位置づけで売られていた銘柄が目先買い戻される動きとなっている。信用買い残などが少なく、株式需給面で軽さのある同社もその流れに乗る形となった。

■SUMCO <3436>  1,212円  +42 円 (+3.6%)  11:30現在

SUMCO<3436>、東京エレクトロン<8035>など半導体関連株が急速に買い戻される展開。ここ米半導体関連の下落に連動して下値模索の動きを強めていたが、満を持して切り返しに転じてきた。トランプ米大統領がG20サミットに合わせて中国の習近平国家主席と首脳会談を行う意向を示したことで、米中摩擦に対する警戒感が緩和され、つれて中国の景気減速懸念で売り込まれた米半導体関連株もリバウンドのタイミングを迎えた。前日の米株市場ではエヌビディアやマイクロンテクノロジーがいずれも5%以上、ザイリンクスは7%近い上昇をみせるなど上げ足を際立たせており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4.3%水準を切り上げた。東京市場でも半導体セクターは最近の調整で値ごろ感が生じており、水準訂正期待の買いを呼び込んでいる。

■日経レバ <1570>  18,050円  +600 円 (+3.4%)  11:30現在

NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急反発、5月28日以来となる1万8000円台を回復した。同銘柄は日経平均株価に連動し変動率が2倍に設定されたETFで、全体相場のボラティリティが高まると個人投資家を中心とした短期資金の流入が勢いを増す。きょうは日経平均が大きくリスクオンに傾くなか上昇を加速させ、売買代金も全市場を通じて断トツの水準をこなしている。

■村田製作所 <6981>  4,749円  +157 円 (+3.4%)  11:30現在

村田製作所<6981>、アルプスアルパイン<6770>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>、フォスター電機<6794>など電子部品株が軒並み大きく買われている。前日の米株市場ではアップルが続伸し戻り足を強めている。株価上昇の背景としては、米中首脳会談が行われる見通しとなったことを受け、米中摩擦の緩和から中国で生産するiPhoneの追加関税を免れる可能性が意識されている。これを受けてiPhoneに使う電子デバイスの有力サプライヤーである日本メーカーにも追い風材料として働いた。

■古河電気工業 <5801>  3,110円  +90 円 (+3.0%)  11:30現在

古河電気工業<5801>が3日ぶりに反発している。同社は18日取引終了後に、昭和電線ホールディングス<5805>と建設・電販市場向け汎用電線事業で業務提携したと発表。これによる業務効率化などが期待されているようだ。両社は、昭和電線HD子会社の昭和電線ケーブルシステム及びSDSと、古河電工子会社の古河エレコムの3社が取り扱う建設・電販市場向け汎用電線の販売事業を統合し、販売会社を新たに設立する計画。新会社の営業開始日は20年4月1日を予定し、出資比率は昭和電線HDが60%、古河電工が40%になるとしている。

■菱洋エレクトロ <8068>  1,711円  +40 円 (+2.4%)  11:30現在

菱洋エレクトロ<8068>が3日ぶりに反発している。18日の取引終了後、台湾のファブレス半導体メーカーであるシトロニクス・テクノロジー社製品の日本国内での販売を開始すると発表しており、これを好感した買いが入っている。今回のシトロニクス製品の販売は、付加価値の高い液晶ディスプレー製品を日本市場に拡販するのが目的。シトロニクス社は、ディスプレードライバICへのユニークな技術で、外付け部品の削減、FPCエリア削減、低消費電力など、コストの削減とエコを推進しており、主に携帯電話や産業用ディスプレー、自動車システム用のディスプレードライバIC、スマートフォン及びセンサー事業に焦点を当て製品開発に注力しており、現在菱洋エレクが取り扱っている液晶モジュールでも長きにわたりシトロニクス製品を採用している実績がある。

■コメリ <8218>  2,198円  +46 円 (+2.1%)  11:30現在

コメリ<8218>は反発している。18日午後10時22分ごろに発生した山形県沖を震源地とする最大震度6強の地震の影響について、午前9時30分現在では一部店舗で商品の落下が発生し売り場の乱れなどがあるものの、新潟・山形の全店舗で営業を行っていると発表した。両県では一部に屋根瓦の落下や、ブロック塀の倒壊などの被害が出ているところがあることから、これらの復旧に関する思惑が働いているようだ。

■日本郵船 <9101>  1,620円  +23 円 (+1.4%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み高。米中貿易摩擦を背景とした中国景気の先行き減速懸念は、ばら積み船など物流ニーズの停滞につながるとの思惑から、海運セクターには逆風が意識されていた。しかし、株価は既に今年の底値圏に沈んでいるものが多く、値ごろ感も意識されていた。直近は、トランプ米大統領が米中首脳会談をG20サミットに合わせて行う意向を示し、米中摩擦に対する警戒感が和らいだことが、中国関連に位置付けられる海運セクターへの買い戻しを誘発した。

■エフティグループ <2763>  1,387円  +12 円 (+0.9%)  11:30現在

エフティグループ<2763>が9日続伸している。18日の取引終了後、デジタルデータトラブルの問題解決を専門に行うデジタルデータソリューション(DDS、東京都中央区)と包括的業務提携契約を締結すると発表したことが好感されている。今回の業務提携により、FTグループはDDS社が取り扱うデータ復旧や、フォレンジック、データ復旧保証、データセキュリティーなど各種サービスの販売を開始するという。また、今後DDS社が新規に開発する商品やサービスについて、優先的に情報共有を行うことになるとしている。なお、20年3月期業績への影響は軽微としている。

■光通信 <9435>  22,990円  +140 円 (+0.6%)  11:30現在

光通信<9435>が反発。前日の取引時間中に2万3370円の高値に買われた後、利食われ反落したが、きょうは改めて買われ年初来高値近辺で強い動きを続けている。時価は既に昨年9月の高値を上抜いており、ITバブルが形成された2000年4月以来となる19年ぶりの高値圏。実質青空圏といってもよく上値が軽くなっている。法人向け光回線が好調なほか、ウォーターサーバーも好調に販売を伸ばしており、19年3月期の営業26%増益に続き、20年3月期も2ケタ近い増益が見込まれる。また、同社が上位株主として出資する銘柄群も業績拡大歩調にあるものが多く、株価を急動意させる銘柄が相次いでいる。

●ストップ高銘柄

サンオータス <7623>  354円  +80 円 (+29.2%) ストップ高   11:30現在

三櫻工業 <6584>  482円  +80 円 (+19.9%) ストップ高   11:30現在

クボテック <7709>  516円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在

フジタコーポレーション <3370>  1,063円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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