話題株ピックアップ【夕刊】(2):小野薬、ミクシィ、コスモバイオ

注目
2019年6月21日 15時14分

■小野薬品工業 <4528>  1,907円  -55.5 円 (-2.8%)  本日終値

小野薬品工業<4528>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で、投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」とし、目標株価を2900円から2300円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、18年11月の薬価改定(37.5%の引き下げ)の影響や、非小細胞肺がん2次治療のオプジーボ投与可能患者数の見通しを厳しく見直し、国内オプジーボのピーク時売り上げ予想を1320億円から1170億円に下方修正した。また、非小細胞肺がん1次治療におけるキイトルーダ+化学療法が18年12月に承認されたことで、2次治療でのオプジーボ投与患者数の減少が見込まれるとしている。

■ミクシィ <2121>  2,148円  -49 円 (-2.2%)  本日終値

ミクシィ<2121>は3日ぶりに反落。同社は20日、エンタメ事業ブランド「XFLAG」から今年中のリリースを予定していたアクションゲーム「モバイルボール」(対象機種:ニンテンドー3DS、スマートフォン)のリリースを中止すると発表した。中止の理由は、想定するクオリティに達することができなかったため。なお、これによる業績への影響は軽微だとしている。

■コクヨ <7984>  1,473円  -10 円 (-0.7%)  本日終値

コクヨ<7984>は小動き。この日の午前中に、オフィス家具製品などの物流費(配送費及び組立費)を7月1日から20~30%アップすると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。近年の物流業界における深刻な人手不足による人件費や原燃料などを含む物流コストの上昇を受けて、企業努力のみで吸収することは困難であると判断したという。

■コスモ・バイオ <3386>  1,054円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値

コスモ・バイオ<3386>がストップ高。20日の取引終了後、鶏卵の卵白中に、目的とする有用なタンパク質を大量に生産させる技術(鶏卵バイオリアクターを用いたタンパク質製造技術)を用いて、タンパク質の受託製造事業を開始すると発表したことが好感された。同事業は、「鶏卵の卵白中に、目的とする有用なタンパク質を大量に生産させるように『ゲノム編集』した特殊なニワトリ」を用いて、ユーザーが必要とするタンパク質を大量製造・精製して納品する受託製造事業。従来のタンパク質製造技術と比べ、大量かつ安定してタンパク質を製造することができ、さらに低コストで製造ができるため、提供価格にも他技術と比べて優位性があるという。また、これまでタンパク質を大量に製造することが困難だったために実用化に至らなかった新規技術の応用開発などにも需要が期待できるとしている。事業開始は7月を予定。なお、19年12月期業績への影響は軽微としている。

■日本社宅サービス <8945>  934円  +89 円 (+10.5%)  本日終値

20日、東証が日本社宅サービス <8945> [東証2]を27日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ワイヤレスゲート <9419>  524円  +36 円 (+7.4%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

ワイヤレスゲート<9419>が後場一段高。チャート上では、きょうにも25日移動平均線(20日時点で415円)と75日移動平均線(同418円)とのゴールデンクロスが実現する見込みで、株価の刺激材料となったもよう。また、同社はテラ(横浜市)と協力し、20日からチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ(イスラエル)が開発した個人向けモバイルセキュリティーアプリケーション「ZoneAlarm Japan edition」Android版をリリースしており、これが引き続き買い手掛かりとなった面もあるようだ。

■ケイアイスター不動産 <3465>  1,599円  +98 円 (+6.5%)  本日終値

ケイアイスター不動産<3465>が小反発。20日の取引終了後、18年4月に戦略的資本業務提携を結んだシンガポールのカマルク・ホールディングスの子会社で、IoT関連システム開発やコンサルティングサービスを行うカマルク特定技術研究所(鹿児島県鹿屋市、以下カマルクX)と「住宅向けセンサー及びセンシング技術開発」を進めることで合意したことが好感された。今回の共同開発は、住宅において十分な精度での測定・分析が低コストで実現可能な一連のセンサー製品及び人工知能(AI)をベースにしたセンサーデータ分析サービスを開発するのが狙い。第1弾として、両社は住宅内の空気に着目し、空気質モニタリング用のIoT対応センサー製品の実現を目指すとしている。なお、今回の共同開発による20年3月期業績への影響は軽微としている。

■アイ・ピー・エス <4390>  1,250円  +74 円 (+6.3%)  本日終値

アイ・ピー・エス<4390>が3連騰。この日の寄り前に、子会社InfiniVANが、フィリピンにおける5Gに用いる周波数の割り当てについて、20日に当局から割り当てを行う旨の通知を受領したと発表しており、これを好感した買いが入った。InfiniVANでは、商業地域でのブロードバンドサービスへの展開や、地方のCATV事業者向けネットワーク卸サービス(家庭用ブロードバンドサービス)への展開、マニラ首都圏地域での自社バックボーン回線を使ったリテール向け(家庭用ブロードバンドサービス)への展開などを計画しており、今後は割り当てを受けた周波数を用いて5Gの実証実験を行うとしている。

■サイオス <3744>  481円  +27 円 (+6.0%)  本日終値

サイオス<3744>が3連騰。同社はリナックスを活用したシステムインテグレーションに強みを持ち、人工知能(AI)分野に積極的に経営資源を注いでいる。20日取引終了後、サブスクリプションビジネスを支援するプラットフォーム「SIOS bilink」を提供開始することを発表、これを手掛かり材料に短期資金を呼び込む形となった。

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