話題株ピックアップ【夕刊】(3):田岡化、フロンテオ、JESCO

注目
2019年6月27日 15時21分

■田岡化学工業 <4113>  3,495円  +502 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値

田岡化学工業<4113>がストップ高。同社はきょう、名古屋大学とナノグラフェン・グラフェンナノリボンの製造方法に関する共同研究契約を結んだと発表。また、名古屋大学が出願中であるグラフェンナノリボンに関する特許について、製造実施に係るオプション契約を締結。今後は両者でモノマーやグラフェンナノリボンの量産製造法の確立を目的とした共同研究を行い、量産化に進展によってさまざまな応用展開の促進を通じて実用化を目指すとしている。なお、グラフェンナノリボンとは、グラフェン(炭素原子がハチの巣状に互いに結合した単原子シート)をナノメートルサイズの幅に切り出した帯状の物質で、シリコン半導体を超える半導体特性や透明性・柔軟性などから、次世代のトランジスター、センサー、電子回路などへの応用が期待されている材料。

■FRONTEO <2158>  354円  +22 円 (+6.6%)  本日終値

FRONTEO<2158>は急伸。同社はきょう、子会社のFRONTEOヘルスケアが独自開発した人工知能エンジン「Concept Encoder(コンセプトエンコーダー)」を用いた「創薬研究支援AIシステム」の提供を開始したと発表。「創薬研究支援AIシステム」は、新規医薬品探索技術をベースに文献や遺伝子発現などの情報を含むデータベースをあらかじめパッケージ化し、クラウドサービスとして提供することで、より手軽に製薬企業の創薬研究における候補化合物発見のスピードアップを支援するもの。FRONTEOヘルスケアでは今後、更に「コンセプトエンコーダー」を軸とした情報解析ソリューションの提供を広げるとしている。

■JESCO <1434>  507円  +29 円 (+6.1%)  本日終値

JESCOホールディングス<1434>が連日の年初来高値更新、昨年10月の戻り高値502円も上回ってきたことで上値期待が膨らんでいる。独立系の電気設備工事会社で海外では経済成長著しいASEANに積極展開、特にベトナムでの展開に強みを持っており収益成長期待が強い。今週25日にはベトナム子会社のJHE社がホーチミン市の集合住宅新築プロジェクトを受注したことを発表しており、これも株価上昇を後押ししている。

■荒川化学工業 <4968>  1,415円  +55 円 (+4.0%)  本日終値

荒川化学工業<4968>が4日ぶりに反発。26日の取引終了後、ベトナムに製紙用紙力増強剤を製造する生産拠点を設立することで検討を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社では、ASEAN地域で高い経済成長を背景に紙の需要が増大し、紙・パルプ産業が急成長していることを受けて、中国2拠点で製紙用薬品の製造・販売を進めていたが、今後更に海外展開を推進するためには、ベトナムにおいて新たな生産拠点の設立が必要と判断した。生産拠点は、バリア=ブンタウ省フーミー3特別工業団地が第1候補で、生産能力年4万トンとし、22年中ごろまでには製造・販売を開始する予定としている。

■アジャイル <6573>  1,085円  +39 円 (+3.7%)  本日終値

アジャイルメディア・ネットワーク<6573>は高い。26日の取引終了後、パーソナライズド動画の特許技術を持つクリエ・ジャパン(東京都渋谷区)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これを好感した買いが入った。今回の子会社化は、アジャイルMのマーケティング支援サービスにクリエの動画ソリューションを有機的につなげることで生まれるシナジーにより業容拡大を図るのが狙い。クリエのパーソナライズド動画ソリューション「PRISM」はユーザーの特性に合わせてワン・トゥ・ワンマーケティングが実現できることから、顧客やファンの個別ニーズに合わせた動画を自動で生成・配信することで、動画マーケティングを活用したファン育成を望む企業への支援体制を強化するとしている。なお、取得価額は非開示で、株式取得による業績への影響は現在精査中としている。

■パレモ・HD <2778>  349円  +9 円 (+2.7%)  本日終値

パレモ・ホールディングス<2778>は9日続伸で上値指向が鮮明となっている。同社はティーンズ・ヤングをターゲットとした衣料・雑貨専門店の「ギャルフィット」を全国展開しており、20年2月期営業利益は前期比7.1%増の7億5000万円が見込まれている。26日引け後に6月度(5月21日~6月20日)月次売上高を発表。既存店売上高は前年同月比0.8%増と前月の同5.6%増からプラス圏で維持した格好となり、これが好感されたようだ。

■TDSE <7046>  2,941円  +63 円 (+2.2%)  本日終値

テクノスデータサイエンス・エンジニアリング<7046>が続伸。同社は26日、日本マイクロソフト(MS、東京都港区)との協力体制を強化すると発表。同社はMSが2015年に興したIoTビジネス共創ラボの発足企業として協業を開始して以降、クラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」にある深層学習/機械学習機能を活用したソリューション展開など、互いの強みを生かしながら協業関係を構築。また、同社はこのほど、MSが進める「Microsoft Partner Network for Industry」(参加パートナー企業各社と連携して、各業種における最適な方法で、顧客のデジタルトランスフォーメーションの実現を支援することを目的とした日本独自の取り組み)に参画したことを明らかにしている。

■フルッタフルッタ <2586>  497円  -100 円 (-16.8%) ストップ安   本日終値

フルッタフルッタ<2586>がストップ安。東京証券取引所が26日の取引終了後、同社株式が上場廃止の猶予期間に入ったと発表したことが売り材料視された。フルッタが同日提出した19年3月期の有価証券報告書で、期末時点で債務超過であることが確認されたためという。なお、猶予期間は19年4月1日から20年3月31日まで。

■瑞光 <6279>  3,350円  -260 円 (-7.2%)  本日終値

瑞光<6279>が大幅安。同社は26日取引終了後に、20年2月期第1四半期(2月21日~5月20日)の連結決算を発表。営業利益が1200万円(前年同期比93.9%減)にとどまったことが嫌気されたようだ。売上高は37億500万円(同35.3%減)で着地。新たに着手した高い技術を要する機械の製造について、試行錯誤を繰り返した結果、製造原価が上昇したことなどが影響した。なお、上半期計画は売上高155億5000万円(前年同期比40.0%増)、営業利益12億7000万円(同82.5%増)とする従来計画を据え置いている。

●ストップ高銘柄

ワイエスフード <3358>  354円  +80 円 (+29.2%) ストップ高   本日終値

カルナバイオサイエンス <4572>  1,662円  +300 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値

日本鋳鉄管 <5612>  875円  +150 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

フルッタフルッタ <2586>  497円  -100 円 (-16.8%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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