【↓】日経平均 大引け| 反落、米中首脳会談を前に様子見ムードが継続 (6月28日)

市況
2019年6月28日 16時17分

日経平均株価

始値  21282.22

高値  21324.93(09:03)

安値  21199.85(12:30)

大引け 21275.92(前日比 -62.25 、 -0.29% )

売買高  11億5127万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆0621億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、米中首脳会談を前に様子見ムードが継続する展開に

2.前日の反動で利益確定売り優勢、先物主導で下値探るも売り圧力は限定的

3.日米会談は材料視されず、為替も1ドル107円台後半の推移で影響軽微

4.中国・上海株をはじめアジア株市場は軟調な展開となり投資家心理冷やす

5.全体売買代金は前日に続き2兆円をかろうじて上回るも、閑散商状が続く

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは10ドル安と小幅に3日続落した。週末の米中首脳会談を控え方向感に欠けるなか、「737MAX」に新たな不具合がみつかったボーイングが安く指数を押し下げた。

東京市場では、模様眺めムードのなか日経平均株価は反落した。ただ、薄商いのなか売り圧力も限定的で後場は下値抵抗力を発揮した。

28日の東京市場は前日に日経平均が大きく上昇した反動もあり、利益確定の動きが優勢となった。本日はG20大阪サミットが開幕、日米首脳会談が行われたものの反応は限定的だった。あすに米中首脳会談を控えており、この結果を見極めたいとの思惑から全体相場は買いが入りにくい環境。一方、先物主導で日経平均は軟調な値動きを強いられたものの、下値を売り込む動きもなく、終盤買い戻されて結局小幅安で着地した。外国為替市場では1ドル=107円台後半でもみ合い、全体相場に与える影響は軽微。ただ、中国・上海株などアジア株が軟調だったことは投資家心理を冷やした。東証1部の売買代金は前日に続き、かろうじて2兆円台に乗せたが、低水準の商いが継続している。

個別では、ファナック<6954>、ダイキン工業<6367>が軟調。資生堂<4911>、花王<4452>も売りに押された。JR九州<9142>が値を下げ、JR東海<9022>も冴えない。セレス<3696>、サイボウズ<4776>が大幅安、日本鋳鉄管<5612>も大きく利食われた。アダストリア<2685>、ネクステージ<3186>の下げも目立つ。千代田化工建設<6366>も安い。

半面、任天堂<7974>がしっかり、信越化学工業<4063>も買い優勢。NEC<6701>が物色人気。アドバンテスト<6857>が高く、HOYA<7741>も堅調。ハニーズホールディングス<2792>が値上がり率トップに買われたほか、日本アジア投資<8518>が活況高、デザインワン・ジャパン<6048>も大きく値を上げた。富士興産<5009>が上昇、朝日ネット<3834>が買いを集め、サインポスト<3996>も切り返し急。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857> 、信越化 <4063> 、テルモ <4543> 、中外薬 <4519> 、アステラス <4503> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約20円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はダイキン <6367> 、ファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、SBG <9984> 、エーザイ <4523> 。押し下げ効果は約42円。

東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)精密機器、(3)水産・農林業、(4)海運業、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)証券商品先物、(3)鉱業、(4)不動産業、(5)陸運業。

■個別材料株

△エディオン <2730>

4.49%を上限に自社株買いを実施。

△ハニーズHD <2792>

前期経常を37%上方修正、配当も10円増額。

△バイク王 <3377> [東証2]

上期経常を72%上方修正、通期も増額。

△ロードスター <3482> [東証M]

米ファンドライズ社と業務提携。

△GMO-PG <3769>

ミクシィのイベント特化型キャッシュレス決済システム開発を支援。

△カルナバイオ <4572> [JQG]

CDC7キナーゼ阻害薬で日本特許査定を受領。

△弁護士COM <6027> [東証M]

LINE <3938> とオンライン法律事業で業務提携。

△ツナグGHD <6551>

1.16%を上限に自社株買いを実施。

△堀田丸正 <8105> [東証2]

第1四半期に特別利益計上へ。

△タカキュー <8166>

3-5月期(1Q)経常は41%増益・通期計画を超過。

▼アスクル <2678>

前期最終を89%下方修正。

▼ハローズ <2742>

3-5月期(1Q)経常は8%減益で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ハニーズHD <2792> 、(2)アジア投資 <8518> 、(3)デザインワン <6048> 、(4)やまみ <2820> 、(5)ノムラシス <3940> 、(6)MDV <3902> 、(7)ユーシン精機 <6482> 、(8)JSB <3480> 、(9)グロバルLM <3486> 、(10)富士興 <5009>

値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)セレス <3696> 、(3)サイボウズ <4776> 、(4)鋳鉄管 <5612> 、(5)ADワークス <3250> 、(6)アダストリア <2685> 、(7)ネクステージ <3186> 、(8)クラウディア <3607> 、(9)ハローズ <2742> 、(10)ナガワ <9663>

【大引け】

日経平均は前日比62.25円(0.29%)安の2万1275.92円。TOPIXは前日比2.13(0.14%)安の1551.14。出来高は概算で11億5127万株。東証1部の値上がり銘柄数は800、値下がり銘柄数は1235となった。日経ジャスダック平均は3405.61円(7.27円高)。

[2019年6月28日]

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