話題株ピックアップ【夕刊】(3):カルナバイオ、田岡化、堀田丸正

注目
2019年6月28日 15時21分

■カルナバイオサイエンス <4572>  2,462円  +800 円 (+48.1%) ストップ高   本日終値

カルナバイオサイエンス<4572>は25日朝に発表した米ギリアド社との提携とそれに伴う19年12月期業績予想の上方修正を受けて前日まで3日連続ストップ高となっていたが、この日もストップ高となった。27日の取引終了後、カナダのシエラ・オンコロジー社(ブリティッシュコロンビア州)に導出したCDC7キナーゼ阻害薬について、抗がん剤組成物に関する日本における特許査定を受領したと発表したことが好感された。なお同社では、今後も知的財産戦略上において重要な特許取得に積極的に取り組むとしている。

■田岡化学工業 <4113>  3,900円  +405 円 (+11.6%) 一時ストップ高   本日終値

田岡化学工業<4113>が後場に入りきのうに続き騰勢を強め、一時ストップ高まで買われた。同社は27日に、名古屋大学とナノグラフェン・グラフェンナノリボンの製造方法に関する共同研究契約を結んだと発表しており、これが引き続き材料視されているもよう。前場は前日に値幅制限いっぱいまで上昇した反動売りでマイナス圏に沈む場面もあったが、全体相場が軟調地合いとなるなか再び人気を集めるかたちとなっている。また、この日の上昇でチャート上では、5日移動平均線と25日移動平均線とのゴールデンクロスが実現したほか、中期的なトレンドを示す75日移動平均線を突破するなどテクニカル妙味が浮上。PER7倍台前半、PBR1倍前後と割高感はなく、これらが先高期待につながっている面もあるようだ。

■堀田丸正 <8105>  89円  +8 円 (+9.9%)  本日終値

堀田丸正<8105>が急伸。27日の取引終了後、出資を行っていた協同組合の清算に伴い、特別利益約7300万円を20年3月期第1四半期に計上すると発表しており、業績上振れ期待から買われた。協同組合の残余財産の分配によるもの。なお、20年3月期業績予想については、修正が必要な場合、速やかに開示するとしている。

■ロードスターキャピタル <3482>  820円  +71 円 (+9.5%)  本日終値

ロードスターキャピタル<3482>が大幅反発。27日の取引終了後、米国不動産クラウドファンディングの先駆的企業である米ファンドライズ社(ワシントンD.C.)と業務提携したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。ファンドライズ社は、01年の同時多発テロで崩壊したワールドトレードセンターの再建プロジェクトの資金の一部調達を手掛けたほか、非上場型REIT(eREIT)の仕組みを開発するなど米国における先駆的な不動産テック企業。今回の提携によりロードスターは、運営する不動産特化型クラウドファンディングサービス「OwnersBook」投資家に、世界の優良不動産への少額投資の機会を提供することを目指すとしている。

■ツナグGHD <6551>  626円  +29 円 (+4.9%)  本日終値

27日、ツナググループ・ホールディングス <6551> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.16%にあたる8万5000株(金額で5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月28日から20年3月31日まで。

■アイリック <7325>  1,592円  +72 円 (+4.7%)  本日終値

アイリックコーポレーション<7325>が4日ぶりに急反発。同社は27日、自社が手掛ける保険ショップ「保険クリニック」事業について、TSUTAYA(東京都渋谷区)と業務提携することで合意したと発表。提携内容は、「TSUTAYA」既存店舗のスペースの一部に「保険クリニック」を設置することなど。これにより、同社は店舗数拡大を加速化させる考えだ。

■タカキュー <8166>  179円  +6 円 (+3.5%)  本日終値

タカキュー<8166>が後場急伸。午後1時ごろに発表した第1四半期(3~5月)単独決算が、売上高64億1500万円(前年同期比6.0%減)、営業利益3億5600万円(同44.8%増)、最終利益2億5800万円(同46.3%増)と大幅営業増益となったことが好感された。1店舗の新規出店を行った一方、低効率の店舗など4店舗を退店した結果、前年同期に比べて14店舗の減少となったことや、既存店売上高が前年同期比6.2%減となったことなどで売上高は減収となったが、継続的な収益構造の改革を進めたことで収益性が改善し、大幅増益を確保した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高240億円(前期比4.0%減)、営業利益1億円(前期16億2300万円の赤字)、最終利益1億円(同20億1300万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■バイク王&カンパニー <3377>  190円  +6 円 (+3.3%)  本日終値

バイク王&カンパニー <3377> [東証2]が高い。27日大引け後、19年11月期上期(18年12月-19年5月)の経常利益(非連結)を従来予想の1億円→1億7200万円に72.0%上方修正したことが買い材料視された。高収益バイクの買い取りや小売り販売台数の増加で、販売単価が上昇したことが収益を押し上げた。併せて、通期の同利益も1億9000万円→2億4000万円に26.3%上方修正し、増益率が1.6%増→28.3%増に拡大する見通しとなった。

■オンキヨー <6628>  78円  +2 円 (+2.6%)  本日終値

オンキヨー<6628>は朝安スタートしたもののその後切り返した。午後1時ごろ、マグネシウム振動板採用のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーユニットを8月から量産を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同社は15年に、実用金属材料では最軽量とされるマグネシウム振動板を採用した、ハイレゾ対応ヘッドホン用ドライバーの開発に世界で初めて成功。その後、実用化を目指していたが、今夏から量産を開始する。また、同BAドライバーをオンキヨーブランドのカスタムインイヤーモニター及び他社製品に採用することも決定し、秋以降順次生産開始する予定としている。更に、今後ハイレゾ再生に対応した高付加価値イヤホンの受注活動を本格化し、事業拡大を推進するとしている。

■NaITO <7624>  229円  +5 円 (+2.2%)  本日終値

NaITO <7624> [JQ]が高い。27日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比63.2%増の4.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。大型連休による稼働日数の減少などで売上高は1.6%の減収となったものの、たな卸資産の評価方法の変更によるプラス効果が利益を大きく押し上げた。第1四半期実績の通期計画12.5億円に対する進捗率は36.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄

オーミケンシ <3111>  636円  +100 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値

FRACTALE <3750>  676円  +100 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

フルッタフルッタ <2586>  417円  -80 円 (-16.1%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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