前週末28日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2019年7月1日 5時20分

■ハローズ <2742>  2,211円 (-115円、-4.9%)

東証1部の下落率9位。ハローズ <2742> が大幅反落。27日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)単独決算が、売上高323億5300万円(前年同期比6.1%増)、営業利益10億9400万円(同7.8%減)、純利益7億2500万円(同8.3%減)と営業減益となったことが嫌気された。3月に東尾道店、4月に丸亀店をそれぞれ新しいタイプの標準店舗へ改装したことなどが寄与し売上高は増収を確保したが、販管費の伸びを吸収するまでには至らなかった。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高1335億円(前期比4.9%増)、営業利益51億5000万円(同4.8%増)、純利益33億9000万円(同7.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■アスクル <2678>  2,303円 (-105円、-4.4%)

アスクル <2678> が4日続落。27日の取引終了後、集計中の19年5月期連結業績予想について、売上高が3900億円から3870億円(前の期比7.4%増)へ、営業利益が60億円から45億円(同7.3%増)へ、純利益が35億円から4億円(同91.5%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。個人向け通販サイト「LOHACO」が、今年1月に配送料が無料となる注文の基準価格を引き上げたことに伴い売上高が計画未達となったことが響いた。また、LOHACO専用物流センター「AVC日高」に関する固定資産について、約31億円の減損損失を計上することも最終利益を押し下げた。なお、同時に発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次業績は、単体売上高が前年同月比4.8%増となり、小幅ながら2ヵ月ぶりに前年実績を上回った。LOHACOは同3.1%減だったものの、主力のBtoB事業が同6.1%増となったことが貢献した。

■ビックカメラ <3048>  1,058円 (-36円、-3.3%)

ビックカメラ <3048> が大幅反落。28日付けの日本経済新聞朝刊で「2018年9月-2019年5月期は、連結営業利益が前年同期比14%減の185億円弱となったもようだ」と報じられており、同期間としては2年ぶりの減益となることが嫌気された。記事によると、インバウンド客向けを中心に、粗利率の高い美容家電の販売が振るわなかったという。なお、決算発表は7月11日を予定している。

■ヘリオス <4593>  1,794円 (-44円、-2.4%)

ヘリオス <4593> [東証M]が3日続落。27日の取引終了後、米アサシス社(オハイオ州)と締結していた幹細胞製品「マルチステム」の中国での開発・販売オプション権に関して、独占交渉期間を延長しないと発表しており、これを嫌気した売りが出た。「マルチステム」はアサシス社が創製した急性期脳梗塞を適応とする幹細胞製品。独占交渉期間は19年6月末までで、6ヵ月間の延長を検討していたが、中国の再生・細胞医薬品の開発環境に関して調査し、市場性やリスクなどを考慮して、延長しないことを決定したという。

■かんぽ生命 <7181>  1,997円 (-37円、-1.8%)

かんぽ生命保険 <7181> が続落。同社は27日、保険の保障見直しの際に顧客に不利となる事例があったと発表。これを受け、株価は軟調に推移している。特に、14年4月~19年3月の申込期間中に、契約乗り換えに際し、引き受け謝絶となる事例で1万5800件、契約乗り換え後、告知義務違反により契約が解除となり保険金が支払い謝絶となる事例などで3100件の合計約1.9万件に対して、契約が不利になった事例があったと発表。また、特約切り替えなどで提案できた可能性がある事例も17年10月以降で約5000件あったことを明らかにした。

※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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