【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、米株安受けリスクオフの売り優勢 (7月8日)
始値 21665.79
高値 21672.65(09:00)
安値 21499.57(14:39)
大引け 21534.35(前日比 -212.03 、 -0.98% )
売買高 10億7838万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆6953億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反落、前週末の米株安受けリスクオフの流れに
2.6月の米雇用統計は事前予測を上回る好調で過度な米利下げ期待が剥落
3.日経平均は前週に週間で470円の上昇をみせ、利益確定の売り圧力も
4.為替は円安に振れたが影響限定的、中国などアジア株安で市場心理悪化
5.売買代金低調ななか、先物への断続的な売りで次第安も引け際下げ渋る
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは43ドル安と5日ぶりに反落した。米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を上回ったことを受け、大幅な利下げ期待が後退したことから売りが先行した。
週明けの東京市場では、前週末の米株安を受け日経平均株価は利益確定の売りが優勢となった。中国・上海株などアジア株安も投資家のセンチメントを悪化させる要因となった。
8日の東京市場は、売りが優勢となった。注目された前週末の米雇用統計は事前の市場予測を大きく上回り過度な米利下げ期待が後退、米株市場は主要指数が反落した。日経平均は前週に週間ベースで470円の上昇をみせたこともあり、米株安を受け利益確定の動きが顕在化した。米長期金利上昇を背景に為替市場では円安に振れたが、自動車や電機など輸出株への影響は限定的だった。本日は、寄り前に開示された5月の機械受注がコンセンサスを下回ったほか、アジア株が総じて安く、特に中国・上海株市場が大きく値を下げたことで、中国関連の機械株などには逆風が強かった。日経平均は安く始まった後も、先物への断続的な売りを絡め次第安の展開を強いられたが、引け際に買い戻されやや下げ渋った。東証1部の売買代金は1兆7000億円弱と薄商いが続いている。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>、任天堂<7974>が冴えず、キーエンス<6861>も軟調。ZOZO<3092>も安い。富士興産<5009>が乱高下し、一時ストップ高に買われた後に急落し値下がり率トップ。日本鋳鉄管<5612>も大きく値を下げた。乃村工芸社<9716>、アスクル<2678>も売られた。大日本住友製薬<4506>、イオン<8267>なども下落した。
半面、ルネサスエレクトロニクス<6723>が買い優勢となり、アサヒグループホールディングス<2502>もしっかり。株価低位の日本通信<9424>が商いを膨らませ急伸。ほかに低位では有機合成薬品工業<4531>も堅調。ウエルシアホールディングス<3141>高い。CEホールディングス<4320>が値を飛ばし、キャリアリンク<6070>も大幅高に買われた。ひらまつ<2764>、双信電機<6938>も上昇した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアサヒ <2502> 、日東電 <6988> 、東エレク <8035> 、ブリヂストン <5108> 、丸井G <8252> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約3円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はSBG <9984> 、テルモ <4543> 、ダイキン <6367> 、KDDI <9433> 、スズキ <7269> 。押し下げ効果は約57円。
東証33業種のうち上昇はゴム製品、鉱業、銀行業の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)保険業、(2)証券商品先物、(3)非鉄金属、(4)輸送用機器、(5)その他金融業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)水産・農林業、(2)医薬品、(3)繊維製品、(4)建設業、(5)空運業。
■個別材料株
△フォーサイド <2330> [JQ]
19年12月期営業利益予想を上方修正。
△コメ兵 <2780> [東証2]
6月売上高が前年比2割近い伸び。
△ウエルシア <3141>
3-5月期(1Q)経常は31%増益で着地。
△ユニネク <3566> [東証M]
6月売上高は27.2%増。
△サムライJP <4764> [JQG]
大手アミューズメント企業とアドバイザリー契約を締結。
△レントラクス <6045> [東証M]
シンガポールのプライム・コマース社へ出資。
△キャリアL <6070>
3-5月期(1Q)経常は3.9倍増益、対上期計画74%進捗。
△千代建 <6366>
キャメロンLNGプロジェクトに関し新たな契約条件で合意。
△MICS化学 <7899> [JQ]
「非食品フィルムを深耕」との報道。
△トーセイ <8923>
上期税引き前が17%増益で着地・3-5月期も97%増益。
▼霞ヶ関C <3498> [東証M]
9-5月期(3Q累計)経常が赤字転落で着地・3-5月期も赤字転落。
▼メディア工房 <3815> [東証M]
9-5月期(3Q累計)経常が45%減益で着地・3-5月期も86%減益。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)日本通信 <9424> 、(3)CEHD <4320> 、(4)ジェイリース <7187> 、(5)ソウルド <6553> 、(6)アクセル <6730> 、(7)ウエルシア <3141> 、(8)PRTIME <3922> 、(9)YMRH <6274> 、(10)JSB <3480> 。
値下がり率上位10傑は(1)富士興 <5009> 、(2)鋳鉄管 <5612> 、(3)ダイジェト <6138> 、(4)東邦システム <4333> 、(5)くら寿司 <2695> 、(6)パイプドHD <3919> 、(7)レオパレス <8848> 、(8)ヤマシタHD <9265> 、(9)乃村工芸社 <9716> 、(10)三城HD <7455> 。
【大引け】
日経平均は前日比212.03円(0.98%)安の2万1534.35円。TOPIXは前日比14.18(0.89%)安の1578.40。出来高は概算で10億7838万株。東証1部の値上がり銘柄数は402、値下がり銘柄数は1676となった。日経ジャスダック平均は3454.60円(0.02円高)。
[2019年7月8日]
株探ニュース