話題株ピックアップ【夕刊】(3):東エレク、テクポイント、豆蔵HD

注目
2019年7月10日 15時20分

■東京エレクトロン <8035>  16,405円  -35 円 (-0.2%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>がやや軟調に推移する一方、アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>などは強調展開をみせるなど、半導体製造装置関連株に売り買いが錯綜している。市場では「前日に国際半導体製造装置材料協会が開示した2019年の販売額見通しが、従来予想から大幅下方修正され前年比で18%減少する見込みを示したことから、改めて半導体市況の回復の遅れが意識されたようだ」(準大手証券ストラテジスト)としている。しかし、今年の半導体市況の落ち込みについては既に織り込みが進んでいる。前日の米国株市場では半導体関連株は総じて高く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も5日ぶりに反発に転じ、足もと外国為替市場では1ドル=109円近辺まで円安が進んでいることなどが支援材料となり、売り方の買い戻しも観測されている。

■テックポイント・インク <6697>  751円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値

テックポイント・インク<6697>がストップ高。この日の寄り前に、車載用4チャンネルHD-TVI対応映像受信用半導体「TP2824」が、中国車載機器メーカーの深セン普捷利科技(以下パーチェリー社)の自動車向け全方位モニターの新製品に採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。パーチェリー社は、全方位モニターやドライブレコーダー、後側方車両検知システムなどの車載機器関連製品を展開し、日系メーカーや欧州メーカーの中国法人にも採用されている中国大手車載機器メーカーの一つ。今回採用された「TP2824」は、標準画質のコンポジット映像信号だけでなく、ハイビジョン映像にも対応する映像受信用半導体で、同社の独自規格「HD-TVI」を採用し、ハイビジョン化と低コスト化の両立を実現。全方位モニターに活用すると、フルハイビジョン画質で自動車の周囲の状況をカーナビなどのディスプレーに表示するという。

■アイケイ <2722>  490円  +51 円 (+11.6%) 一時ストップ高   本日終値

アイケイ<2722>が一時ストップ高。同社はカタログ通販の代行を主力事業として展開している。9日引け後に発表された20年5月期業績について、売上高が前期比3.8%減の169億4600万円となるものの、営業利益が同33.9%増の5億7700万円と大幅増益を見込んでいることが好感される形で買いを呼び込んだ。好採算のテレビ通販はPB(プライベートブランド)商品の投入や、化粧品の自社ブランド「LB」を中国などを中心に拡販することで収益力を高めることを見込んでいる。

■シー・エス・ランバー <7808>  1,240円  +105 円 (+9.3%)  本日終値

プレカット木材の加工販売を手掛けるシー・エス・ランバー <7808> [JQ]が大幅続伸。9日大引け後、19年5月期(6ヵ月の変則決算)の連結経常利益を従来予想の2.7億円→3.6億円に34.1%上方修正したことが買い材料視された。消費税増税前の駆け込み需要を主因として、利益率の高い受注が想定以上に伸びたことが利益を押し上げた。

■豆蔵ホールディングス <3756>  1,447円  +103 円 (+7.7%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

豆蔵ホールディングス<3756>が大幅高で3連騰、1400円台に乗せてきた。2018年2月2日につけた上場来高値1422円を約1年半ぶりに更新した。システム開発や情報化コンサルティングを展開、AI・IoT分野での実績が豊富で増収益路線を走る。優先度の高い要件ごとに設計、実装、テストなど細かい単位で迅速な開発を行う「アジャイル開発」が現在のソフト開発手法の主流となっているが、同社はこの導入支援ビジネスを展開し需要を捉えている。成長力を考慮した場合、15倍台のPERには依然として割安感がある。

■Fringe81 <6550>  780円  +53 円 (+7.3%) 一時ストップ高   本日終値

Fringe81<6550>が急伸。午前10時ごろ、小学館(東京都千代田区)及び集英社(東京都千代田区)と共同で、出版社のマンガアプリに対して、一元管理で広告出稿・運用できる共同プラットフォーム「MangaAdPlatform」(MAP)の提供を8月に開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。MAPは、多数のマンガアプリで個別の掲載基準やフォーマットが存在するため、広告効果の追求や最適化が行いにくいといった声に対応して開発されたプラットフォームで、良質な作品を生み出している出版社のマンガアプリへ、一元管理された共同プラットフォームからの広告掲載とレポート作成が可能。また、マンガコンテンツに沿った広告表現が可能なほか、アプリ内独自データを活用したターゲティングと柔軟なクリエイティブの差し替えが可能であることや、参画する出版社の強みを生かしたアプリでの企画の検討がしやすくなるなどの特徴があるという。当初は小学館の「マンガワン」、集英社の「少年ジャンプ+」の2つのマンガアプリへの広告掲載からスタートするが、配信先のマンガアプリは今後追加する予定としている。

■力の源ホールディングス <3561>  925円  +56 円 (+6.4%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

力の源ホールディングス<3561>が大幅続伸。この日、7月21日に投開票される参議院議員選挙にあわせ、7月21日から31日の期間限定で日本国内の「一風堂」93店舗で「選挙割」を実施すると発表しており、これが好感された。キャンペーン期間中は、参院選の投票済証明書を提示した来店客に対して、「替玉1玉」または「半熟塩玉子1個」のいずれかを無料でサービスするという。

■ITbook <1447>  370円  +22 円 (+6.3%)  本日終値

ITbookホールディングス<1447>が急反発。同社は昨年10月、ITコンサルティングのITbookと地盤調査を手掛ける地盤HDとの経営統合で誕生。建築・土木とITの融合に向けた取り組みが進むなか、そのキーカンパニーとして存在感を示している。官公庁案件に強みを持ち、国土強靱化の政策テーマにも乗る。また、今年4月から「改正出入国管理法」の施行に伴い新在留資格「特定技能」新設による外国人労働者の受け入れが開始されているが、同社は外国人労働者の生活支援ビジネスを展開している点も注目される。

■アイリッジ <3917>  912円  +44 円 (+5.1%)  本日終値

アイリッジ<3917>が大幅反発。この日の午前中、LINE公式アカウント店舗向けゴールドパートナーのクラブネッツ(東京都渋谷区)と、サービス連携に関して業務提携したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の提携は、7月に提供開始予定のアイリッジのファン育成プラットフォーム「FANSHIP」を利用する企業に対し、自社アプリとLINE公式アカウントを「FANSHIP」上で一元管理できる環境を提供するとともに、O2Oソリューションの共同開発と展開を推進するというもの。クラブネッツが提供する、SNSマーケティングで生じるさまざまな課題を解決するための統合的・複合的なソリューション型ASPサービス「+DIRECT」と連携することで、「FANSHIP」側からもLINE公式アカウントの「友だち管理」「属性管理」「セグメントPUSH配信」「One to Oneトーク」などを実現できるだけでなく、「FANSHIP」の強みの一つである「リアルタイムの位置情報を使ったO2Oアプローチ」をそのまま活用することが可能になるとしている。

●ストップ高銘柄

アクセルマーク <3624>  882円  +150 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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