日経平均は続伸、安川電決算に懸念、ファーストリテは支え/相場概況

市況
2019年7月12日 15時42分

日経平均は続伸。11日の米国市場でNYダウは227ドル高と続伸し、初めて27000ドル台に乗せた。パウエル連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受け、利下げ期待が強まった。本日の日経平均もこうした流れから76円高でスタートしたが、寄り付きを高値にマイナスへ転じ、朝方には21589.83円(前日比53.70円安)まで下落する場面があった。安川電<6506>の決算が嫌気され、設備投資関連株を中心に売りが出た。その後、中国株の上昇などを支えに持ち直したが、後場に入ると3連休を前に小高い水準でこう着感を強めた。

大引けの日経平均は前日比42.37円高の21685.90円となった。なお、日経平均オプション7月物の特別清算指数(SQ)推定値は21742.57円。東証1部の売買高は10億2974万株、売買代金は1兆7891億円だった。SQ算出に絡んだ売買も低調とみられている。業種別では、精密機器、小売業、空運業が上昇率上位だった。一方、鉱業、その他製品、サービス業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の33%、対して値下がり銘柄は63%となった。

個別では、前日に第3四半期決算を発表したファーストリテ<9983>が売買代金トップで3%の上昇。1銘柄で日経平均を約79円押し上げた。その他売買代金上位ではソニー<6758>が堅調で、ソフトバンクG<9984>やトヨタ自<7203>は小じっかり。ファーストリテ以外の決算発表銘柄ではローソン<2651>やディップ<2379>が大きく買われ、いちご<2337>は東証1部上昇率トップとなった。一方、前述の安川電は4%近く下落し、キーエンス<6861>やファナック<6954>といった設備投資関連株も売られた。前日に買い気配のままストップ高比例配分となったバンナムHD<7832>だが、本日は7%超安と急反落。その他売買代金上位では村田製<6981>などが軟調で、任天堂<7974>は小幅に下落。また、新株予約権の発行を発表したイマジカG<6879>はストップ安となった。

《HK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.