【↓】日経平均 大引け| 3日続落、米中摩擦激化で下値模索も後半下げ渋る (8月6日)
始値 20325.52
高値 20607.83(13:13)
安値 20110.76(09:06)
大引け 20585.31(前日比 -134.98 、 -0.65% )
売買高 15億2342万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆6367億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続落、米中貿易摩擦への懸念で下値模索も後半下げ渋り
2.前日の米国株市場はNYダウが今年最大の下げ幅でリスク回避ムードが加速
3.人民元安に対する警戒強まり、米国が中国を為替操作国に指定し懸念が増幅
4.中国人民銀行の人民元取引の基準値設定を契機に行き過ぎた不安心理改善へ
5.後場はプラス転換銘柄相次ぎ、大引けの値下がり数は全体の60%まで縮小
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは767ドル安と大幅に5日続落。米中貿易摩擦への懸念が膨らみ、中国向け比率が高いキャタピラーやボーイング、スリーエムが安く、アップルなどIT関連も売られた。
東京市場では、前日の米株急落を受けリスク回避ムードが高まり、日経平均株価は3日続落。一時600円超の下落をみせる局面もあった。
6日の東京市場は、米中貿易摩擦が激化するなか世界経済に及ぼす影響を懸念する形で売り圧力が強まった。前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合指数が急落、これを受けて朝方は主力株中心に幅広く売り込まれた。ここ最近のドル安・円高に加え、米国による中国の為替操作国指定によって、人民元安に対する警戒感が強まるなか、中国人民銀行の人民元取引の基準値設定を契機にマーケットの行き過ぎた不安心理が改善した。ドル・円相場も急速に円安方向に押し戻され、これを背景に先物主導で日経平均は戻り歩調に転じている。前場は全面安商状だったが、後場に入りプラス圏に浮上する銘柄が相次ぎ、大引け時点での東証1部の値下がり銘柄数は全体の60%にとどまった。売買代金も2兆6367億円とボラティリティの高まりに合わせて増勢傾向にある。
個別では、売買代金断トツのソフトバンクグループ<9984>が軟調、任天堂<7974>も安い。ファーストリテイリング<9983>も売りに押された。トヨタ自動車<7203>が下値模索、村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>なども値を下げた。日総工産<6569>がストップ安に売り込まれ、船井電機<6839>も大幅安。ダイワボウホールディングス<3107>、幸楽苑ホールディングス<7554>も大きく値を下げた。
半面、東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>が朝安からプラス圏に切り返し、SUBARU<7270>が大幅続伸。資生堂<4911>が買い優勢となったほか、サントリー食品インターナショナル<2587>も高い。enish<3667>が一時値幅制限いっぱいに買われ、オプテックスグループ<6914>は値上がり率トップとなった。ワールド<3612>が値を飛ばし、シグマクシス<6088>、日本製鋼所<5631>なども上昇した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSUBARU <7270> 、東エレク <8035> 、日産化 <4021> 、資生堂 <4911> 、安川電 <6506> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約23円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、KDDI <9433> 、京セラ <6971> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約92円。
東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)鉄鋼、(3)倉庫運輸関連、(4)食料品、(5)卸売業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)石油石炭製品、(3)情報・通信業、(4)保険業、(5)精密機器。
■個別材料株
△ワールドHD <2429>
上期経常は一転26%増益で上振れ着地。
△エスイー <3423> [JQ]
4-6月期(1Q)経常は46倍増益で着地。
△ワールド <3612>
4-6月期(1Q)税引き前は37%増益・上期計画を超過。
△アクセルM <3624> [東証M]
「コンサヴァ」オープンβテストを8日に開始。
△オリコン <4800> [JQ]
4-6月期(1Q)経常は81%増益で着地。
△シグマクシス <6088>
4-6月期(1Q)経常は67%増益、自社株買いも好感。
△ライトアップ <6580> [東証M]
「WTE」の販売台数が100件を突破。
△オプテクスG <6914>
80万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△NEWART <7638> [JQ]
4-6月期(1Q)経常は5倍増益で着地。
△札臨 <9776> [JQ]
4-6月期(1Q)経常は2.5倍増益で着地。
▼不二製油G <2607>
4-6月期(1Q)経常は39%減益で着地。
▼日本CMK <6958>
今期経常を53%下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オプテクスG <6914> 、(2)enish <3667> 、(3)アバント <3836> 、(4)ワールド <3612> 、(5)ワールドHD <2429> 、(6)シグマクシス <6088> 、(7)三井倉HD <9302> 、(8)SUBARU <7270> 、(9)日本管理C <3276> 、(10)日製鋼 <5631> 。
値下がり率上位10傑は(1)日総工産 <6569> 、(2)船井電 <6839> 、(3)アグレ都市 <3467> 、(4)日本CMK <6958> 、(5)あすか薬 <4514> 、(6)ダイワボウ <3107> 、(7)幸楽苑HD <7554> 、(8)富士ソフト <9749> 、(9)不二製油G <2607> 、(10)マルハニチロ <1333> 。
【大引け】
日経平均は前日比134.98円(0.65%)安の2万0585.31円。TOPIXは前日比6.65(0.44%)安の1499.23。出来高は概算で15億2342万株。東証1部の値上がり銘柄数は766、値下がり銘柄数は1291となった。日経ジャスダック平均は3371.79円(15.82円安)。
[2019年8月6日]
株探ニュース