話題株ピックアップ【夕刊】(1):カドカワ、ソースネクス、テルモ

注目
2019年8月9日 15時29分

■KADOKAWA <9468>  1,655円  +239 円 (+16.9%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

KADOKAWA <9468> が急騰。8日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.3倍の36.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。アニメ作品やゲーム「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」の海外ロイヤリティ収入が伸びたことが寄与。電気書籍・電子雑誌の売上高が四半期ベースの過去最高を記録したほか、子会社ドワンゴの構造改革が進んだことも大幅増益の要因となった。第1四半期業績だけで通期計画の62億円に対する進捗率は58.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■サンフロンティア不動産 <8934>  1,191円  +144 円 (+13.8%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

サンフロンティア不動産<8934>が急動意、商い急増のなか一時17.7%高と値を飛ばしマーケットの注目を集めた。同社は都心を中心に中古ビルの改装・販売など不動産再生ビジネスを手掛け、業績は絶好調に推移している。8日取引終了後に発表した19年4~6月期決算は売上高が前年同期比79%増の326億5200万円、営業利益が同2.0倍の98億6700万円と急拡大した。一時的に鈍化していた不動産投資意欲が復活しており収益環境に追い風が強まっている。販売棟数の伸長が寄与しているほか、高付加価値化で顧客ニーズを囲い込んでおり、全体業績の大幅な伸びに反映された。

■ソースネクスト <4344>  437円  +45 円 (+11.5%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)最終は12%増益で着地」が好感された。

ソースネクスト <4344> が8月8日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比12.2%増の5500万円に伸びたが、4-9月期(上期)計画の1億4000万円に対する進捗率は39.3%となり、5年平均の37.1%とほぼ同水準だった。

⇒⇒ソースネクストの詳しい業績推移表を見る

■太平電業 <1968>  2,435円  +234 円 (+10.6%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率8位

太平電業 <1968> が急騰、一時ストップ高となった。8日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の19億円→37億円に94.7%上方修正。従来の36.5%減益予想から一転して23.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。火力発電設備などの補修工事が増加し、売上高が計画を上回ることが寄与。補修工事部門における施工効率の向上やコスト削減の進展も上振れに貢献する。なお、通期の経常利益は従来予想の52億円(前期は40.1億円)を据え置いた。

■日東工業 <6651>  2,199円  +169 円 (+8.3%)  本日終値

日東工業 <6651> が続急伸。8日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.1倍の17.8億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。1月に子会社化した北川工業の業績上積みが収益を押し上げた。熱中症対策として導入が進んでいる学校空調に関連した案件の獲得やキャビネットを中心とした標準品の拡販に注力したほか、昨年10月に実施した値上げ効果も寄与した。

■石油資源開発 <1662>  2,365円  +172 円 (+7.8%)  本日終値

石油資源開発<1662>が後場急伸。午後2時ごろ、20年3月期の連結業績予想について、売上高を3086億5000万円から3250億1400万円(前期比21.3%増)へ、営業利益を56億300万円から113億4400万円(同4.9倍)へ、最終利益を114億1300万円から180億2200万円(同22.0%増)へ上方修正したことが好感された。希釈ビチューメンの販売数量の増加や、第1四半期における原油の販売価格上昇などが貢献。また、重軽格差の縮小による販売価格の上昇が販売収支の改善につながっていることも寄与するとしている。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高932億5200万円(前年同期比61.8%増)、営業利益46億1700万円(前年同期26億3400万円の赤字)、最終利益89億5100万円(同22億6100万円の赤字)だった。

■東洋建設 <1890>  428円  +29 円 (+7.3%)  本日終値

海上土木大手の東洋建設 <1890> が続急伸。8日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比77.0%増の21.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。手持ち工事の順調な進捗や一部工事の採算性向上で国内土木工事事業の営業利益が前年同期の2.5億円から11.3億円に急拡大したことが寄与。国内建築工事も売上増加と工事採算の改善で利益が倍増した。上期計画の30億円に対する進捗率は70.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■アルヒ <7198>  2,139円  +120 円 (+5.9%)  本日終値

アルヒ<7198>が物色人気、一時8.9%高の2198円まで買われ、7月4日につけた戻り高値2202円を目前に捉えた。住宅ローン専門の金融機関で、固定金利住宅ローン「フラット35」の販売では全国首位の実績を持つ。同社が8日取引終了後に発表した19年4~6月期決算は最終利益が前年同期比28%増の15億500万円と大幅な伸びをみせており、これを評価する買いを呼び込んだ。また同日、住宅ローンテック会社のiYell(東京都渋谷区)と住宅ローン分野で業務提携することも発表しており、これも株価の刺激材料となっている。

■テルモ <4543>  3,314円  +178 円 (+5.7%)  本日終値

テルモ<4543>はマドを開けて3日続伸。株価は一時、前日比6.5%高の3340円に買われる人気となった。同社はカテーテル(医療用細管)や人工心肺装置に強みを持つ医療器具大手。足もとはカテーテル関連製品の販売が好調だ。8日取引終了後に発表した20年3月期第1四半期売上高が前年同期比6.6%増の1525億2600万円、最終利益が同26.0%増の227億9100万円と大幅な増収増益を達成した。最終利益がコンセンサス(205億5000万円)を1割強上回り、過去最高となったことも評価されている。

■雪印メグミルク <2270>  2,366円  +98 円 (+4.3%)  本日終値

雪印メグミルク<2270>が急反発。午前11時ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高1546億9800万円(前年同期比2.5%増)、営業利益50億6900万円(同6.5%増)、純利益38億2500万円(同13.2%増)と増収増益となったことが好感された。乳製品のチーズやバター、飲料・デザート類のヨーグルトなどが伸長し増収を確保したほか、4月1日出荷分から家庭用市乳商品の一部商品を値上げしたことが利益を押し上げた。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高6150億円(前期比1.9%増)、営業利益180億円(同4.5%増)、純利益120億円(同11.6%増)の従来見通しを据え置いている。

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