【↑】日経平均 大引け| 反発、米中摩擦緩和への思惑で買い戻される (8月14日)
始値 20669.99
高値 20697.42(09:04)
安値 20581.17(11:28)
大引け 20655.13(前日比 +199.69 、 +0.98% )
売買高 10億6324万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9400億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、前日の米株急伸を受けて広範囲に買い戻される流れに
2.米政権が対中制裁関税第4弾で一部品目の先送りを決定し、市場心理が改善
3.為替相場でも朝方に1ドル106円台後半まで円安が進み追い風材料となる
4.取引時間中は円が買い戻されたことで日経平均も2万600円台で伸び悩む
5.東証1部全体の8割近い銘柄が上昇するも、全体売買代金は2兆円に届かず
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは372ドルと3日ぶりに大幅反発した。対中制裁関税の第4弾に関して、一部品目について12月に延期すると発表したことで、米中貿易摩擦への懸念が後退し買いが優勢となった。
東京市場では、終始買い優勢の展開。米中摩擦緩和への思惑から前日の米国株が上昇し日経平均株価はそれを引き継ぐ動きとなった。ただ、買い一巡後は上値も重かった。
14日の東京市場は、前日のリスクオフの巻き戻しで日経平均が反発に転じた。トランプ米政権が対中制裁関税第4弾について一部品目の発動を12月に先送りすると発表、米中摩擦への行き過ぎた懸念が後退し、前日の米国株市場ではNYダウが一時500ドルを超える上昇をみせた。これを受け、東京市場でも主力株を中心に広範囲に買い戻される格好となった。外国為替市場ではドルが買い戻され、前場取引開始前に1ドル=106円台後半に円安が進行、これが輸出セクターをはじめポジティブに働いたが、取引時間中は円高方向に押し戻される展開となったことで、これを横目に日経平均も上値の重い動きを強いられた。業種別では33業種中、30業種が上昇し東証1部全体の78%の銘柄が上昇したが、売買代金は11営業日ぶりに2兆円の大台を割り込んだ。
個別では、任天堂<7974>が売買代金トップで大幅高、ファーストリテイリング<9983>も買い優勢でソフトバンクグループ<9984>が下げ止まった。キーエンス<6861>、村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>が上昇し、安川電機<6506>、SMC<6273>も堅調。ダブルスタンダード<3925>、ベネフィットジャパン<3934>がストップ高、イーレックス<9517>も急騰した。日本工営<1954>が値を飛ばし、ネットマーケティング<6175>も商い活況のなか大幅高となった。
半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が冴えず、アドバンテスト<6857>も利食いに押された。パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>も軟調。やまみ<2820>がストップ安に売られ、ハウスドゥ<3457>も急落。サイボウズ<4776>も大きく値を下げた。アイビーシー<3920>が大幅安、ダブル・スコープ<6619>の下げも目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、ファナック <6954> 、TDK <6762> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約83円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857> 、バンナムHD <7832> 、京成 <9009> 、キリンHD <2503> 、デンソー <6902> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約11円。うち6円はアドテスト1銘柄によるもの。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は空運業、陸運業、電気・ガス業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉱業、(2)その他製品、(3)非鉄金属、(4)ゴム製品、(5)石油石炭製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)食料品、(2)銀行業、(3)水産・農林業、(4)不動産業、(5)サービス業。
■個別材料株
△日工営 <1954>
自社株買いと買収防衛策の廃止を好感。
△霞ヶ関C <3498> [東証M]
株式分割の実施と株主優待新設を発表。
△ラクス <3923> [東証M]
第1四半期は積極投資による費用増吸収し増収増益。
△ダブスタ <3925>
今期最高益予想を9%上乗せ。
△ベネフィJ <3934>
4-6月期(1Q)経常は67%増益で着地。
△パートナーA <6181> [東証M]
4-6月期(1Q)経常は9倍増益で着地。
△ベルトラ <7048> [東証M]
今期経常最高益予想を33%上乗せ。
△PCデポ <7618>
4-6月期(1Q)経常は1%増益で着地。
△光通信 <9435>
4-6月期(1Q)税引き前は31%増益で着地、今期配当を12円増額修正。
△イーレックス <9517>
4-6月期(1Q)経常は62%増益で着地。
▼オイシックス <3182> [東証M]
4-6月期(1Q)経常は24%減益で着地。
▼WSCOPE <6619>
今期経常を一転赤字に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)イーレックス <9517> 、(2)ダブスタ <3925> 、(3)ベネフィJ <3934> 、(4)PCデポ <7618> 、(5)ネットマーケ <6175> 、(6)日工営 <1954> 、(7)ヴィンクス <3784> 、(8)日本化 <4092> 、(9)ワタミ <7522> 、(10)トラスト・T <2154> 。
値下がり率上位10傑は(1)やまみ <2820> 、(2)アイビーシー <3920> 、(3)ハウスドゥ <3457> 、(4)キャリインデ <6538> 、(5)スマバ <9417> 、(6)Gキッズ <6189> 、(7)サイボウズ <4776> 、(8)WSCOPE <6619> 、(9)バリューHR <6078> 、(10)ビジョン <9416> 。
【大引け】
日経平均は前日比199.69円(0.98%)高の2万0655.13円。TOPIXは前日比12.93(0.87%)高の1499.50。出来高は概算で10億6324万株。東証1部の値上がり銘柄数は1673、値下がり銘柄数は406となった。日経ジャスダック平均は3356.96円(0.83円安)。
[2019年8月14日]
株探ニュース