話題株ピックアップ【夕刊】(1):ブシロード、HIS、オリックス

注目
2019年8月23日 18時38分

■三菱鉛筆 <7976>  1,649円  +105 円 (+6.8%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

22日、三菱鉛筆 <7976> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.68%にあたる100万株(金額で18億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月26日から20年3月24日まで。

■ブシロード <7803>  2,990円  +167 円 (+5.9%)  本日終値

ブシロード<7803>が反発。同社は7月29日に東証マザーズに上場した直近IPO銘柄。トレーディングカードゲームを主力に、スマホゲームやアニメの企画などを手掛けている。公開価格(1890円)を16.6%上回る2204円で初値をつけた後は着実に上昇、22日には3100円まで値を上げた。市場にはスマートフォンゲームへの期待も出ている様子だ。株価はシコリも少なく「個人投資家が積極的な売買を入れているようだ」(アナリスト)との見方が出ている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  2,623円  +95 円 (+3.8%)  本日終値

エイチ・アイ・エス<9603>が続伸。この日の日経ビジネス電子版で「旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)が、不動産やホテルを手掛けるユニゾホールディングス(HD)の争奪戦から撤退する方針を固めた」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。ユニゾホールディングス<3258>のTOBを巡っては、ユニゾHD側が反対を表明。ソフトバンクグループ<9984>傘下の投資ファンドであるフォートレス・インベストメント・グループが1株4000円と、HISの提案(1株3100円)を上回る価格でTOBを発表していた。撤退報道を受けて、TOB成功の可否が不透明なTOBにこれ以上経営資源を割かれずに済むとの見方が強まり、買いにつながったようだ。

■西松屋チェーン <7545>  897円  +24 円 (+2.8%)  本日終値

西松屋チェーン<7545>が続伸。22日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.9%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。梅雨明け後に気温が上昇したことを受けて、タンクトップや水着、水遊び用品など夏物商品の売り上げが好調に推移した。なお、全店売上高は同6.2%増だった。

■菱洋エレクトロ <8068>  1,773円  +28 円 (+1.6%)  本日終値

菱洋エレクトロ <8068> が3日ぶりに反発。22日大引け後、20年1月期上期(2-7月)の連結経常利益を従来予想の9億円→11.4億円に26.7%上方修正。増益率が0.9%増→27.8%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。Windows7のサポート終了や消費増税を控え、パソコン向けソフトウェアが伸びたほか、テレビ向け半導体の新規案件が想定以上に拡大し、売上高が計画を11.8%も上回ったことが利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の16億円(前期は14.7億円)を据え置いた。

■オリックス <8591>  1,536円  +21 円 (+1.4%)  本日終値

オリックス<8591>が3日続伸。カジノを含む統合型リゾート(IR)運営事業者の米ラスベガス・サンズが22日、横浜市がIRの誘致を発表したことを受けて、検討していた大阪市でのIR参入を見送ると発表。これを受けて、米MGMリゾーツ・インターナショナルと連携して夢洲IRの入札への参加を計画しているオリックスに競争有利に働くとの思惑から買いが入ったようだ。

■ブラザー工業 <6448>  1,837円  +22 円 (+1.2%)  本日終値

ブラザー工業<6448>が高い。午後1時ごろ、Tシャツなど布への印刷が可能なガーメントプリンター「GTX」を2.5次元ミュージカル専用劇場「AiiA 2.5 Theater Kobe」のカフェエリアに納入したと発表しており、これが好感された。「AiiA 2.5 Theater Kobe」は、7月4日に兵庫県神戸市にオープンした2.5次元ミュージカル専用劇場。きょう8月23日に初日を迎える舞台「MANKAI STAGE 「A3!」~SUMMER 2019~」から、オリジナルのトートバッグプリントサービスが開始されるとしている。

■ニトリホールディングス <9843>  15,455円  +155 円 (+1.0%)  本日終値

ニトリホールディングス<9843>が4日続伸し、連日で年初来高値を更新した。22日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の国内売上高で、既存店売上高は前年同月比8.9%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。梅雨明け後の気温の上昇に伴い接触冷感機能を持つ「Nクール」シリーズや扇風機などの小型家電が売り上げを牽引。また、自社開発マットレス「Nスリープ」シリーズや、キャンペーン及びテレビCMの放映を行ったカーテンなどのウィンドウカバリングが堅調に推移した。なお、全店売上高は同12.0%増となった。

■コナミホールディングス <9766>  4,670円  +45 円 (+1.0%)  本日終値

コナミホールディングス<9766>が高い。傘下のコナミデジタルエンタテインメントは22日、家庭用・モバイルゲーム「ウイニングイレブン」シリーズで実施する新たなeスポーツ構想「eFootball」の概要を公表。これに対する期待感が株価の下支えとなったようだ。「eFootball」構想は、各地のトップクラブ・リーグなどと強力に連携した取り組みとなり、欧州で開催した「eFootball.Pro League」や日本の「eJリーグ ウイニングイレブン 2019シーズン」、タイの「TOYOTA E-LEAGUE」などでの成功を受けて、より拡大発展させるもの。今後、アジア・南米・欧州をはじめとした各国地域のサッカー協会やリーグ、メディアとの大会を追加していく予定だとしている。

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