話題株ピックアップ【夕刊】(1):アンジェス、オリンパス、ディーエヌエ

注目
2019年8月30日 15時11分

■アンジェス <4563>  607円  +47 円 (+8.4%)  本日終値

アンジェス<4563>が4日ぶり急反発。8月16日から週明け26日にかけて株価を急騰させていたが、27日以降は急転直下の下げに見舞われ前日はストップ安で売り物を残す展開となっていた。27日から前日までの3営業日で下落率は約40%に達している。きょうは個人投資家の追い証の投げも一巡し、押し目買いが優勢となった。ただ、デイトレード目的の資金が錯綜するなか、依然として株価は不安定な動きを強いられる可能性がある。

■DIC <4631>  2,808円  +198 円 (+7.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

29日に発表した「ドイツBASF社の顔料事業を買収」が買い材料。

欧州化学メーカー最大手であるドイツBASF社の顔料事業を買収する。取得価額は1162億円。

■オリンパス <7733>  1,244円  +79 円 (+6.8%)  本日終値

29日、オリンパス <7733> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.22%にあたる8500万株(金額で990億2500万円)を上限に、8月30日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。主要株主のソニー <6758> が保有株売却の意向を示したことに対応する。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  1,380円  +70 円 (+5.3%)  本日終値

オイシックス・ラ・大地<3182>が続伸。29日夜のテレビ東京系ドキュメンタリー番組「カンブリア宮殿」で取り上げられたことが好材料視されたようだ。番組では、この数年で躍進を遂げていると紹介。ミールキットの「Kit Oisix(キットオイシックス)」のヒットなどが取り上げられていた。

■ステラ ケミファ <4109>  2,609円  +116 円 (+4.7%)  本日終値

ステラ ケミファ<4109>が大幅反発。日本経済新聞電子版がこの日、「韓国メディアは29日、日本政府が7月から輸出管理を強化した韓国向けの半導体材料3品目のうち、半導体の洗浄に使う『フッ化水素』の輸出を許可したと報じた」と伝えており、半導体向けフッ化物を手掛ける同社に思惑的な買いが入ったようだ。日本政府がフッ化水素を含む3品目の韓国向けの輸出管理を強化して以降、初めてとなる。

■デジタルガレージ <4819>  3,465円  +145 円 (+4.4%)  本日終値

デジタルガレージ<4819>が大幅反発。この日の午前中、同社と大和証券グループ本社<8601>が合弁で設立した株式会社DG Daiwa Venturesが、次世代技術を有するグローバルのスタートアップ企業に向けた投資ファンド「DG Lab2号ファンド」を組成したと発表しており、これが好材料視された。「DG Lab2号ファンド」は、「DG Lab1号ファンド」と同様に「ブロックチェーン」「AI」「VR/AR」「セキュリティー」「バイオヘルス」の5つの重点分野を投資対象領域とし、国内外の有力なスタートアップ企業への投資を実行する。8月末時点でカカクコム<2371>やKDDI<9433>、三井住友信託銀行、損害保険ジャパン日本興亜などの出資参画が決定しており、総額100億円を超える第1次募集が完了。20年3月までにファイナルクローズし、最終的なファンド総額として200億円程度を目指すとしている。

■GMO-PG <3769>  8,230円  +280 円 (+3.5%)  本日終値

GMOペイメントゲートウェイ<3769>の切り返し急。EC事業者向けカード決済代行を手掛ける。安倍政権では10月からの消費税引き上げに伴い、キャッシュレス手段を使ったポイント還元を支援することで事業者・消費者双方におけるキャッシュレス化を推進する構えにあり、その関連株最右翼として同社は注目されている。19年9月期第3四半期決算は、営業利益が前年同期比30.2%増の67億6000万円と絶好調。18年6月の割賦販売法改正でクレジットカードを取り扱う加盟店にセキュリティー強化が義務付けられたことを契機に、決済サービスの需要開拓が進み業績を後押ししている。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,243円  +76 円 (+3.5%)  本日終値

ディー・エヌ・エー<2432>が大幅高で急速に切り返してきた。同社は29日取引終了後、スマートフォン向けゲーム「ポケモンマスターズ」を8言語で配信開始したことを発表、今後業績への寄与が見込まれることで、足もとの株価を強く刺激する格好となった。同社株は前日に利益確定売りに反落したものの、5日移動平均線を足場に切り返す形。目先2200円台を回復し、7月16日につけた年初来高値2263円を奪回した。

■レーサム <8890>  1,126円  +36 円 (+3.3%)  本日終値

レーサム<8890>が継続的な買いを集め、上値追い基調を強めている。時価は3月初旬以来約5カ月半ぶりの水準に復帰、テクニカル的にも週足3陽連で13週・26週移動平均線のゴールデンクロスも目前に迫っている。富裕層向けに投資用不動産を売却する流動化ビジネスを展開するが、日銀による一段の緩和的措置が期待されるなか、資金調達コストの低下や有利子負債負担の軽減がフォローの風となる。PER5倍台で約4%の配当利回りも魅力となる。

■住友金属鉱山 <5713>  2,991.5円  +91.5 円 (+3.2%)  本日終値

住友金属鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>、三井金属<5706>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、UACJ<5741>など非鉄株が軒並み高。ここ最近は金市況が一貫して上昇する一方、世界景気の減速懸念を背景として銅市況の下落歩調が際立っていた。足もとは米中摩擦問題に対する懸念後退から流れが変わり、LME銅先物価格は前日まで3日続伸、5営業日ぶりに終値ベースで1トン=5700ドル台を回復した。これに連動する形で非鉄セクター全般はリスクオフの巻き戻しによる買いを呼び込んでいる。

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