話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、サマンサJP、enish

注目
2019年9月3日 15時19分

■トヨタ自動車 <7203>  7,005円  +53 円 (+0.8%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が堅調。約1カ月ぶりとなる7000円台を回復した。足もと外国為替市場では1ドル=106円台前半のもみ合いを続けており、20年3月期通期想定為替レートを106円に修正した同社にとって、実勢のドル円相場は円高デメリットを受けない水準にある。また、米中摩擦が激化する一方、米国と日本の貿易協議は穏健な形で進んでおり、自動車関税引き上げはとりあえず見送られている状況。そうしたなか、同社株は売り方の買い戻しなどが株価に浮揚力を与えている。

■王将フードサービス <9936>  7,220円  +50 円 (+0.7%)  本日終値

王将フードサービス<9936>はしっかり。2日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高(速報)で、直営既存店売上高が前年同月比1.3%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。月の中旬から月末まで長雨・豪雨や台風などの天候不良による悪影響を受けたものの、サービスレベルの向上や生ビールキャンペーンなどのタイムリーな販促活動が奏功し売り上げを伸ばすことができたという。また、8月1日から新たに1道7県の30店舗で導入した「出前館」によるデリバリーサービスも予測通り利用が高まっているとした。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,017円  -17 円 (-0.8%)  本日終値

ディー・エヌ・エー<2432>は売り買い交錯。前日は8月29日に配信開始したスマートフォン向けゲーム「ポケモンマスターズ」がやや失速しているとの見方が売りを呼ぶ形となり、9%を超える大幅安となった。前日引け後に「ポケモンマスターズ」が全世界での配信開始から4日で累計1000万ダウンロードを突破したことが発表されたが、反応は鈍いようだ。時価は2000円大台を巡る攻防となっている。

■高島屋 <8233>  1,169円  -9 円 (-0.8%)  本日終値

高島屋<8233>は続落。2日の取引終了後に発表した8月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店舗合計の売上高は前年同月比3.8%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったものの、市場の好反応は限定的のようだ。8月は、ラグジュアリーブランドや宝飾品を中心とした高額品の売り上げが引き続き伸長したことに加えて、日本橋店における前年の改装工事の反動や、前年に比べて土曜日・休日が多かったことなどが寄与した。なお、免税売り上げは同9.2%減だった。

■サマンサJP <7829>  277円  +48 円 (+21.0%) 一時ストップ高   本日終値

サマンサタバサジャパンリミテッド<7829>が一時ストップ高。コナカ<7494>が2日取引終了後、サマンサJPの議決権保有割合31.3%の株式を取得し筆頭株主となり、持分法適用関連会社化することを発表した。バッグやジュエリーを中心に服飾雑貨を手掛けるサマンサJPに資本出資することで、両社のシナジー発現への期待が高まり、買いを引き寄せた。

■中央化学 <7895>  350円  +42 円 (+13.6%)  本日終値

中央化学<7895>が急騰、短期資金の攻勢で一時20%を超える異彩高をみせた。樹脂製食品包装容器で業界を先駆するが、プラスチック容器の回収・リサイクル分野に早くから取り組む一方、生産体制の再編を進め、稼働率向上に向けた取り組みにも余念がない。新素材を使った食品の消費期限を延ばす高機能容器の育成も進めており、今後に期待が高まっている。そうしたなか、10月から実施される消費税率引き上げでは、軽減税率の対象となる持ち帰り弁当・食品の需要が喚起されることが予想され、同社にとって追い風となるとの見方が強まった。

■マイネット <3928>  543円  +46 円 (+9.3%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

マイネット<3928>が大幅高で3日ぶりに反発。2日に、子会社マイネットゲームスが運営するリアルタイム戦国バトル「戦乱のサムライキングダム」が、人気アニメ「七つの大罪 神々の逆鱗」とのコラボキャンペーンを開催すると発表しており、これが好材料視されたようだ。

■コスモスイニシア <8844>  686円  +48 円 (+7.5%)  本日終値

コスモスイニシア<8844>が7%を超える上昇で680円台に買われ、8月27日につけた年初来高値678円を払拭した。世界的な緩和ムードのなか、国内でも長期金利の低下が顕著で、不動産セクターに投資マネーを誘引している。そのなか、首都圏を軸にマンション開発・販売を手掛ける同社株は株価の天井の高さや、時価PERやPBRなど株価指標面の割安さから物色資金の流入が加速している。PERは依然として5倍台に過ぎない。昨年2月には1025円の高値をつけており、時価はそこから3割以上も低い位置にある。訪日客の増勢基調が続くなか、来年の東京五輪や2025年の大阪万博などをにらみ長期滞在のアパートメントホテルなどの展開に期待が大きい。

■enish <3667>  1,105円  +71 円 (+6.9%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

enish<3667>が後場一段高。同社はきょう、今年中の配信を予定している未来型アクションRPG「VGAME」の事前登録受付を開始したと発表。期待感が高まるかたちとなっているようだ。

●ストップ高銘柄

アトラ <6029>  373円  +80 円 (+27.3%) ストップ高   本日終値

インタートレード <3747>  657円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値

ニックス <4243>  1,001円  +150 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値

以上、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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