話題株ピックアップ【昼刊】:三菱UFJ、野村、リクルート

注目
2019年9月11日 11時39分

■三菱UFJ <8306>  566.6円  +20.8 円 (+3.8%)  11:30現在

メガバンクが連日の人気化。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は5日続伸し株価は一時570円台に上昇。4月中旬以来、約5カ月ぶりの高値圏に値を上げた。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>もそろって5日続伸している。売買代金でも上位に顔を出し、買い人気が膨らんでいる。前日のニューヨーク債券市場で米長期金利は前日比0.091%高い1.735%に上昇し、1カ月ぶりの高値圏となった。これを受け、長短金利差拡大に伴う業績回復期待が膨らんでいる。大手銀行株には、売りを膨らませていた外国人からの買い戻しが流入しているとみられている。

■ケーヨー <8168>  493円  +17 円 (+3.6%)  11:30現在

ホームセンター大手のケーヨー <8168> が続伸。10日大引け後、20年2月期上期(3-8月)の経常利益(非連結)を従来予想の4.5億円→6.4億円に42.2%上方修正。増益率が3.2%増→46.8%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。梅雨明けの遅れによる夏物商品の販売不振で売上高は計画を下回ったものの、DCM棚割導入改装の実施を背景に、想定以上に経費削減が進んだことが利益を押し上げた。なお、通期の経常損益は従来予想の7億円の黒字(前期は7.5億円の赤字)を据え置いた。

■野村ホールディングス <8604>  471.5円  +15.2 円 (+3.3%)  11:30現在

野村ホールディングス<8604>をはじめ証券株に買いが流入、業種別騰落率でも33業種中で値上がり率第2位に入るなど健闘が目立つ。野村は約8カ月ぶりに年初来高値を更新した。ここ日経平均は上昇基調にあり、きょう高ければ昨年11月下旬から12月にかけて記録した7連騰に並ぶ。投資家心理の改善を背景に売買代金も足もと増勢にあり、証券会社は手数料収入の増加と投信などの運用成績向上への思惑が買いを誘う要因となっている。

■住友金属鉱山 <5713>  3,432円  +98 円 (+2.9%)  11:30現在

住友金属鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>などをはじめ非鉄株に買いが集まっている。ここ上昇基調を続けていた金市況が下落に転じたものの、一方で下値模索を続けていた銅市況が底入れ反転の動きをみせてきた。米中協議の進展期待から中国景気減速に対する過度な不安心理も後退、世界経済の実勢を反映するといわれる銅市況も下げ止まる動きをみせていることから、非鉄セクターの株価を刺激している。

■武蔵精密工業 <7220>  1,354円  +36 円 (+2.7%)  11:30現在

武蔵精密工業<7220>の戻り足が急だ。9月に入り上値追い態勢に入り75日移動平均線を上回ってきた。ここ為替の円安基調を背景に自動車株が戻り歩調にあるが、ホンダ系自動車部品メーカーでPERが10倍未満で割安感のある同社にも物色の矛先が向いている。また、同社は人工知能(AI)分野に積極的に踏み込んでいる点が注目されている。既にイスラエル企業とAI技術分野で連携を図っているが、国内でもAIの社会実装ビジネスを展開するベンチャー企業などとディープラーニング分野で業務提携している。

■スギホールディングス <7649>  5,760円  +140 円 (+2.5%)  11:30現在

スギホールディングス<7649>は反発で年初来高値を更新した。10日取引終了後に発表された8月度月次速報では、既存店ベースの売上高が前年同月比4.1%増と前月の1.4%増から伸び率が拡大しており、今期に入ってから6カ月連続で前年実績を上回ったことを好感した買いが流入している。既存店客数が同1.6%増、客単価も同2.5増だったことも寄与した。また、全店売上高は9.3%増だった。

■大王製紙 <3880>  1,405円  +32 円 (+2.3%)  11:30現在

大王製紙<3880>が大幅高で3日続伸している。10日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、最終利益を90億円から130億円(前期比2.8倍)へ上方修正したことが好感されている。リクルートホールディングス<6098>株式の売却に伴い、投資有価証券売却益67億円を特別利益として計上することが要因としている。なお、売上高5600億円(同4.9%増)、営業利益200億円(同65.0%増)は従来見通しを据え置いている。

■村田製作所 <6981>  4,943円  +76 円 (+1.6%)  11:30現在

村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>など電子部品株の一角が買い優勢の展開となっている。米アップルが10日、高機能カメラ搭載を売り物としたiPhoneの新機種を発表し注目を集めた。同社株もここ上昇基調にあり、前日は1.2%高と続伸している。これを背景に、東京市場でもアップル向けセラミックコンデンサーなどの有力サプライヤーである電子部品株に買いが優勢となっている。

■ミライトHD <1417>  1,610円  +17 円 (+1.1%)  11:30現在

10日、ミライト・ホールディングス <1417> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.98%にあたる500万株(金額で79億6500万円)を上限に、9月11日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。併せて、8月の受注高は前年同月比21.1%増の275億円だったことも発表している。

■ソニー <6758>  6,437円  +68 円 (+1.1%)  11:30現在

ソニー<6758>が反発。9月に入ってから中段もみ合いを上に放れ新値圏に浮上、前日は利益確定売りに反落したものの、きょうは改めて買い直されている。前日に米アップルがiPhoneの新機種3種類を発表したが、上位機種2種類については3つの高機能カメラを搭載するなどカメラ個数増加との機能強化が売り物となっている。これが、カメラ向けイメージセンサーを手掛ける同社にも恩恵が大きいとして株価を刺激する格好となっている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,251円  +68 円 (+1.0%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が高い。ここ米長期金利が戻り歩調に転じるなか、日米金利差拡大の思惑を背景に外国為替市場ではドル買い・円売りの動きを誘発、足もとは1ドル=107円60銭近辺の推移と円安基調にある。これを受けて輸出採算の改善期待から自動車株には買いが向かいやすくなっている。トヨタの20年3月期通期想定為替レートは106円で、ドル円相場の実勢からは収益メリットが発生する。

■リクルート <6098>  3,162円  -13 円 (-0.4%)  11:30現在

リクルートホールディングス<6098>が大商い。株価は前日終値をはさみ一進一退となるなか、午前10時時点で売買代金はトップに膨らんでいる。同社は10日の取引終了後、先月28日に発表した株式売り出しの売出価格が3079円で決定したと公表した。10日終値に比べ3.02%ディスカウントされた水準で決まった。これに伴い、信用で売りを建てていた向きの買い戻しが入っているようだ。受渡日は18日となる。

■sMedio <3913>  1,373円  +280 円 (+25.6%) 一時ストップ高   11:30現在

sMedio<3913>が続急騰。前日まで2日連続のストップ高を演じたがきょうもストップ高の1393円に買われた。3日間での上昇率は76%に達した。同社はデジタル家電関連のソフト開発を手掛けるが、ディープラーニング型映像や画像解析など人工知能(AI)を活用した映像分野での技術開発に期待が大きい。シャープ<6753>の「AQUOS」4K新シリーズに衛星対応ブラウザを提供しているほか、建設向けでは西松建設<1820>が推進する「山岳トンネルAIソリューション」でsMedioの技術が提供されている。メガソーラー開発のウエストホールディングス<1407>とは、sMedioが有するIoTクラウドの構築技術やデータサイエンスを含むAI技術を使った高付加価値サービスを展開している。

■サムコ <6387>  978円  +150 円 (+18.1%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

サムコ <6387> がストップ高買い気配。10日大引け後に発表した19年7月期の経常利益(非連結)は前の期比52.5%減の3億0500万円に落ち込んだものの、続く20年7月期は前期比2.4倍の7億2000万円に急拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は海外販売や成膜装置の販売拡大に注力。設備投資需要の持ち直すなか、通信系レーザーやパワーデバイス、センサー向け製造装置などの販売が伸び、25.6%の大幅増収を見込む。

■さいか屋 <8254>  377円  +55 円 (+17.1%) 一時ストップ高   11:30現在

さいか屋<8254>が急騰し一時、ストップ高の402円に買われた。きょう行われる内閣改造で小泉進次郎議員の環境大臣としての初入閣が固まったと報じられたことを受けて、小泉議員の地元である横須賀に店舗を持つ地元百貨店の同社に思惑的な買いが入っているようだ。同社はまた、小泉氏の父である小泉純一郎元首相にあやかった「純ちゃんまんじゅう」を名物として販売したこともあり、今回も関連商品発売が期待されているようだ。

●ストップ高銘柄

ノムラシス <3940>  549円  +80 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在

アイスタディ <2345>  761円  +100 円 (+15.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

日本鋳造 <5609>  793円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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