話題株ピックアップ【夕刊】(3):サムコ、日鋳造、エディア

注目
2019年9月11日 15時22分

■サムコ <6387>  978円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

サムコ <6387> がストップ高。10日大引け後に発表した19年7月期の経常利益(非連結)は前の期比52.5%減の3億0500万円に落ち込んだものの、続く20年7月期は前期比2.4倍の7億2000万円に急拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は海外販売や成膜装置の販売拡大に注力。設備投資需要の持ち直すなか、通信系レーザーやパワーデバイス、センサー向け製造装置などの販売が伸び、25.6%の大幅増収を見込む。

■日本鋳造 <5609>  793円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値

日本鋳造<5609>がストップ高。きょう付けの日刊産業新聞で、「低熱膨張合金「LEX(レックス)」シリーズの熱膨張ゼロ合金「LEX―ZERO(レックス・ゼロ)」と、3Dプリンターを用いた3D積層造形技術の組み合わせにおいて、2019年8月16日付で国内特許を取得した」と報じられており、これが好材料視されたようだ。LEX-ZEROは、独自の合金設計と溶解・製錬技術を駆使することによって開発及び工業化に成功した事実上「ゼロ膨張」の合金材料。自動車・航空宇宙・半導体業界などで採用の実績がある。17年10月には3Dプリンターによる積層造形に成功しており、今回、これが特許を取得したもようだ。

■正興電機製作所 <6653>  795円  +79 円 (+11.0%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

正興電機製作所<6653>が商いを膨らませ急動意している。台風15号の通過から2日たっても千葉や神奈川などの広範囲にわたり約40万軒強で停電が続いているとの報道を受け、家庭用蓄電システムなどを手掛ける同社株に思惑買いが流入している様子だ。

■エディア <3935>  450円  +40 円 (+9.8%) 一時ストップ高   本日終値

エディア<3935>は後場に入り急騰し一時、ストップ高の490円に買われた。正午ごろ、同社が運営する徒歩・カーナビアプリ「MAPLUSキャラdeナビ」に、アイドルグループ「NMB48」がボイスコンテンツとして参戦すると発表したことが好感された。同アプリは、簡単な操作でさまざまなキャラクターによる音声ナビゲーションが楽しめるというもの。今回のNMB48の参戦により、通常のナビゲーション音声だけではなく、まるでメンバーが隣にいるかのような楽しい道案内を行うほか、特定のイベントや季節に合わせて聞くことができる限定ボイスも多数収録しているという。

■免疫生物研究所 <4570>  741円  +63 円 (+9.3%)  本日終値

免疫生物研究所<4570>は後場急伸。正午ごろ、同社が開発した「Tauタンパク-IBL」及び「pTauタンパク-IBL」について、体外診断用医薬品として国内での製造販売認証を取得したと発表しており、これが好感された。今回製品化したのは、脳脊髄液中のタウ蛋白及び181位リン酸化タウ蛋白を特異的に測定できるELISA(抗原抗体反応を利用して微量生体物質を定量する方法)キット。タウ蛋白およびリン酸化タウ蛋白は、アルツハイマー型認知症をはじめとするさまざまな神経変性疾患の診断の補助や研究などに用いられてきたが、新製品は従来の測定法により測定範囲外となっていた高値検体や夾雑物質の影響が懸念される検体に対しても測定が可能となったのが特徴としている。なお、20年3月期業績予想には織り込み済みとしている。

■いであ <9768>  1,196円  +88 円 (+7.9%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率10位

いであ<9768>が一時ストップ高まで上昇。年初来高値を更新した。同社はきょう、血液中に含まれるマイクロRNAのメチル化率を測定することにより、既存の腫瘍マーカーに比べて高感度、高精度にがんを検出することが可能な技術を開発したと発表。これが材料視されたようだ。これは同社と、大阪大学大学院医学系研究科の今野雅允 寄附講座講師(先進癌薬物療法開発学寄附講座)、石井秀始特任教授(疾患データサイエンス学共同研究講座)らとの共同研究の成果。開発した技術を応用、発展させることによって、がんの発見、がんの種類、がん手術の予後の予測、抗がん剤の効果確認など、がんの治療に対する広範かつ高感度な指標となることが期待できるという。

■さいか屋 <8254>  345円  +23 円 (+7.1%) 一時ストップ高   本日終値

さいか屋<8254>が一時ストップ高に買われた。きょう行われる内閣改造で小泉進次郎議員の環境大臣としての初入閣が固まったと報じられたことを受けて、小泉議員の地元である横須賀に店舗を持つ地元百貨店の同社に思惑的な買いが入ったようだ。同社はまた、小泉氏の父である小泉純一郎元首相にあやかった「純ちゃんまんじゅう」を名物として販売したこともあり、今回も関連商品発売が期待されているようだ。

■オンキヨー <6628>  47円  +3 円 (+6.8%)  本日終値

オンキヨー<6628>が反発。午後2時ごろ、ゲーミングデバイスブランド「SHIDO」を「東京ゲームショウ2019」に初出展すると発表しており、これが好材料視された。同社は、ゲーミング及びeスポーツ市場に向けた新ブランドとして「SHIDO」を展開しており、ゲーミングヘッドセットやUSBコントロールアンプをクラウドファンディングに申し込んだ人に提供を開始している。今回、これらの製品の一般発売(発売日未定)に先立ち、東京ゲームショウへ参考出品する予定という。

■日本電子材料 <6855>  531円  +20 円 (+3.9%)  本日終値

日本電子材料<6855>が大幅高で3連騰。半導体検査器具(プローブカード)の専業大手メーカーだが、米中通商摩擦の長期化に伴う影響で足もとの業績は低調。ただ、メモリー市況は在庫調整の進展から20年3月期下期は改善に向かうとの見方が強く、半導体製造装置関連は総じて株価を切り上げている。そのなか、同社が手掛けるプローブカードの需要も下期から来期にかけて回復歩調が予想される。株価的に出遅れているが急騰習性があり、水準訂正狙いの買いを引き寄せている。

■ジーンテクノサイエンス <4584>  657円  +23 円 (+3.6%)  本日終値

ジーンテクノサイエンス<4584>が5日ぶりに反発。10日の取引終了後、昭和大学と歯髄幹細胞を活用した骨関連疾患の治療法創出に向けた共同研究契約を締結したと発表しており、これが好感された。今回行われることになった共同研究では、ジーンテクノ100%子会社セルテクノロジーにて調製したヒト歯髄幹細胞を用いて、ジーンテクノ及び昭和大学医学部整形外科学講座で、骨関連の一部疾患に対し新たな治療法創出に向けた基礎研究を行うという。なお、20年3月期業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄

ノムラシス <3940>  549円  +80 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値

リアルワールド <3691>  709円  +100 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

天昇電気工業 <6776>  717円  +100 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値

アイスタディ <2345>  761円  +100 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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