【↑】日経平均 大引け| 7日続伸、米中協議の進展期待でリスク選好の流れ (9月11日)

市況
2019年9月11日 16時14分

日経平均株価

始値  21466.66

高値  21619.21(13:06)

安値  21437.82(09:16)

大引け 21597.76(前日比 +205.66 、 +0.96% )

売買高  16億8549万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆7371億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は7日続伸、米中協議進展に対する期待が株価を押し上げる

2.外国為替市場で1ドル107円台後半に円安が進行したことが支援材料に

3.買い優勢で始まりその後は次第高、後場一段高に買われほぼ高値圏で着地

4.証券や銀行などが高いほか、海運、非鉄、石油など景気敏感株に買い入る

5.売買代金は2兆7000億円台と高水準、値上がり銘柄数は1800超に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは73ドル高と5日続伸した。米中貿易摩擦の緩和期待を背景に中国向け売上比率の高いボーイングやキャタピラーなどが買われ指数を押し上げた。

東京市場では、朝方買い優勢の展開で始まり、日経平均株価はその後漸次水準を切り上げていく展開。後場に入ると一段高となり、大引けも高値圏で着地した。

11日の東京市場は、米中協議の進展に対する期待を背景にリスク選好の流れが継続、米長期金利が底入れ反転にしたこともあって、外国為替市場ではドルが買われ1ドル=107円80銭まで円安が進んだことが主力株中心に支援材料となった。物色対象も証券や銀行などにリターンリバーサルの買いが続いたほか、世界景気減速への警戒感が後退し、海運や非鉄、石油株などにも物色の矛先が向かった。日経平均は昨年11月22日から12月3日に記録して以来の7連騰となった。東証1部の値上り銘柄数は1800を超え、売買代金も2兆7000億円と高水準に膨らんだ。

個別では、トヨタ自動車<7203>が大商いで高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買い人気を集めた。第一生命ホールディングス<8750>も上昇した。武田薬品工業<4502>、JT<2914>が買われ、村田製作所<6981>、SMC<6273>なども高い。東洋証券<8614>が値上がり率トップに買われ、サムコ<6387>がストップ高、ノムラシステムコーポレーション<3940>は2日連続で値幅制限いっぱいに買われた。

半面、任天堂<7974>が値を下げ、ファーストリテイリング<9983>も軟調。三井不動産<8801>も冴えない。ファイバーゲート<9450>、シーイーシー<9692>、オービック<4684>が急落、プレステージ・インターナショナル<4290>、野村総合研究所<4307>、伊藤忠テクノソリューションズ<4739>なども売られた。中外製薬<4519>も安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、KDDI <9433> 、ホンダ <7267> 、テルモ <4543> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約44円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、中外薬 <4519> 、SBG <9984> 、オリンパス <7733> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約51円。うち29円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は不動産業、その他製品の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉱業、(2)証券商品先物、(3)銀行業、(4)石油石炭製品、(5)非鉄金属。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)空運業、(2)情報・通信業、(3)精密機器、(4)サービス業、(5)小売業。

■個別材料株

△ホリイフード <3077> [JQ]

「肉寿司」を展開するガーデンとフランチャイズ契約を締結

△アステリア <3853>

国内初となるYouTuberによる企業IRコンテンツの配信開始。

△免疫生物研 <4570> [JQG]

「Tauタンパク-IBL」が国内製造販売認証を取得。

△ジーンテクノ <4584> [東証M]

昭和大と歯髄幹細胞を活用した骨関連疾患の治療法創出で共同研究。

△日鋳造 <5609> [東証2]

「熱膨張ゼロ合金3D積層造形で国内特許を取得」との報道。

△サムコ <6387>

今期経常は2.4倍増益へ。

△オンキヨー <6628> [JQ]

ゲーム向けブランド「SHIDO」を「東京ゲームショウ2019」に初出展。

△ハピネット <7552>

ニンテンドースイッチ・ライト関連商品を発売。

△ケーヨー <8168>

上期経常を42%上方修正。

△いであ <9768>

高精度にがんを検出することが可能な技術を開発。

▼くら寿司 <2695>

いちよし証券が投資判断を格下げ。

▼丹青社 <9743>

上期経常は11%減益で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)東洋 <8614> 、(2)サムコ <6387> 、(3)ノムラシス <3940> 、(4)正興電 <6653> 、(5)TATERU <1435> 、(6)名村造 <7014> 、(7)JSB <3480> 、(8)富山第一銀 <7184> 、(9)ブイキューブ <3681> 、(10)いであ <9768>

値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)ファイバーG <9450> 、(3)シーイーシー <9692> 、(4)Bガレージ <3180> 、(5)オービック <4684> 、(6)PI <4290> 、(7)関西みらい <7321> 、(8)野村総研 <4307> 、(9)エスプール <2471> 、(10)くら寿司 <2695>

【大引け】

日経平均は前日比205.66円(0.96%)高の2万1597.76円。TOPIXは前日比25.67(1.65%)高の1583.66。出来高は概算で16億8549万株。東証1部の値上がり銘柄数は1845、値下がり銘柄数は264となった。日経ジャスダック平均は3343.73円(15.33円高)。

[2019年9月11日]

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