ASB機械が急反発、プラごみ対策関連の一角として見直し買い
日精エー・エス・ビー機械<6284>が3日ぶりに急反発。使い捨てプラスチックによる環境汚染が世界的に問題視される中、同社は9月6日にストレッチブロー成形機メーカーとして業界で初めて生分解性プラスチック100%によるボトル成形に成功したと発表している。
10月1日付の日経産業新聞が「セブン&アイ・ホールディングスがペットボトルの回収・再生で独自の取り組みを広げている」、9月30日付の日本経済新聞が「世界でプラスチックごみの問題への関心が高まる中、インドも脱プラに動き出す」と廃プラスチック問題を巡る報道が相次いだこともあり、プラごみ対策関連の一角として見直す買いが向かったようだ。同社が使った樹脂は三菱ケミカルホールディングス<4188>製の土壌分解性の生分解性プラスチック(バイオPBS)で、6月に開催されたG20軽井沢会合にも出展され、国内外から高い関心を得ているという。一般にバイオPBSはストレッチブロー成形には不向きとされているが、独自技術の「1ステップ4ステーション方式」によりボトル成形に成功した。同社では10月にドイツで開かれる「K2019(世界最大規模のプラスチック関連展示会)」に同サンプルボトルを出展するほか、今後も環境配慮型技術の開発を積極的に進めていく方針。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)