3日の米国市場ダイジェスト:NYダウ122ドル高、軟調な経済指標を受け利下げ観測拡大

市況
2019年10月4日 7時47分

■NY株式:NYダウ122ドル高、軟調な経済指標を受け利下げ観測拡大

米国株式相場は上昇。ダウ平均は122.42ドル高の26201.04、ナスダックは87.02ポイント高の7872.27で取引を終了した。下落して寄り付き、9月ISM非製造業景況指数が3年ぶりの低水準となったことで下げ幅を拡大した。しかし、軟調な経済指標が続いており、今月末のFOMCでの利下げを予想する見方が強まったほか、10月に入ってからの下落ペースが行き過ぎとの思惑もあり、引けにかけて上昇する展開となった。セクター別では全面高となり、特に半導体・半導体製造装置やエネルギーの上昇が目立った。

飲料メーカーのペプシコ(PEP)は、強気な業績見通しが好感され上昇。ゲーム企業のアクティビジョン・ブリザード(ATVI)は、10月1日に世界同時配信された携帯用ゲームのダウンロード数が2000万回を超える好調で堅調推移。一方で、アルコール飲料のコンステレーション・ブランズ(STZ)は、決算内容が嫌気され下落。電気自動車のテスラ(TSLA)は、7-9月期の販売台数が9万7千台と四半期過去最高となったものの、イーロン・マスク氏が示唆していた10万台やアナリスト予想に届かず軟調推移となった。

マーケット終了後に会員制卸売のコストコ・ホールセール(COST)が発表した6-8月期決算は、売上高、一株利益ともに予想を下振れた。時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米景況感悪化で追加利下げ観測強まる

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円12銭から106円48銭まで下落して106円92銭で引けた。米国の9月ISM非製造業景況指数は予想以上に悪化し、3年ぶりの低水準になったため、米国経済が景気後退に陥るとの警戒感が強まり、追加利下げ観測に伴うドル売りが加速した。その後、利下げや米中貿易協議への期待から株式相場が上昇に転じると下げ止まった。

ユーロ・ドルは、1.0948ドルから1.0999ドルまで上昇し1.0965ドルで引けた。ユーロ・円は、117円08銭まで下落後、117円44銭まで反発。ポンド・ドルは、1.2322ドルから1.2413ドルまで上昇した。ジョンソン英首相が提出した最終案を欧州連合(EU)が拒否した場合、代替案があると関係者が明らかにした。首相が無秩序な離脱を回避することに努めるとの期待がポンド買いに繋がった。ドル・スイスは、1.0024フランから0.9952フランまで下落した。

■NY原油:小幅続落で52.45ドル、10月追加利下げ期待で下げ幅縮小

NY原油先物11月限は小幅続落(NYMEX原油11月限終値:52.45 ↓0.19)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比-0.19ドルの52.45ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは50.99ドル-52.91ドル。この日発表された9月ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことを嫌気してNY原油先物は一時50.99ドルまで下落した。しかしながら、10月追加利下げ観測が広がったことや、米中協議への期待で原油先物の下げ幅は縮小した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 27.81ドル -0.03ドル(-0.11%)

モルガン・スタンレー(MS) 40.25ドル +0.02ドル(+0.05%)

ゴールドマン・サックス(GS)197.24ドル -1.01ドル(-0.51%)

インテル(INTC) 50.03ドル +0.64ドル(+1.30%)

アップル(AAPL) 220.82ドル +1.86ドル(+0.85%)

アルファベット(GOOG) 1187.83ドル +11.20ドル(+0.95%)

フェイスブック(FB) 179.38ドル +4.78ドル(+2.74%)

キャタピラー(CAT) 120.04ドル +0.08ドル(+0.07%)

アルコア(AA) 19.05ドル -0.25ドル(-1.30%)

ウォルマート(WMT) 116.31ドル +0.19ドル(+0.16%)

スプリント(S) 5.96ドル -0.02ドル(-0.33%)

《SF》

提供:フィスコ

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