話題株ピックアップ【昼刊】:吉野家HD、村田製、豆蔵HD

注目
2019年10月7日 11時39分

■吉野家ホールディングス <9861>  2,796円  +235 円 (+9.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

吉野家ホールディングス <9861> が急伸。4日大引け後、20年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の5.5億円→30.2億円に5.5倍上方修正。増益率が65.7%増→9.1倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。吉野家の既存店売上高が前年同期比6.9%増と好調に推移したことが寄与。メディアで大きく取り上げられた、牛丼の新サイズ「超特盛」や「ライザップ牛サラダ」、「特撰すきやき重」の販売数が伸びたほか、6月に実施した「テイクアウト80円引き」なども好評だった。修正した上期予想が通期計画(15億円)を2倍も上回っており、通期業績の上方修正も期待される。

■豆蔵ホールディングス <3756>  1,833円  +93 円 (+5.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

豆蔵ホールディングス<3756>は続急伸、8月14日につけた上場来高値1853円更新を視界に入れてきた。IT人材を派遣してシステムの設計開発などを手掛ける情報コンサルティング事業が好調、ソフトウェアの開発手法で主流化している「アジャイル開発」では業界を先駆している。20年3月期は営業利益段階で前期比11%増の26億8000万円予想を見込むが、21年3月期もRPA関連の案件拡大などを背景に2ケタ成長が有力視されている。

■GCA <2174>  809円  +35 円 (+4.5%)  11:30現在

GCA<2174>が急動意、4%を超える上昇で800円台に乗せた。テクニカル的にも10月1日の戻り高値を抜いたことで新局面入りとなっている。独立系のM&A助言会社で米国の同業と経営統合し国際案件で優位性を発揮、19年12月期上期営業利益は前年同期比14%増と2ケタ伸長を達成した。また中期的にもM&A減税を政府が検討するなか、同社への追い風が意識されている。

■マクドナルド <2702>  5,440円  +130 円 (+2.5%)  11:30現在

日本マクドナルドホールディングス<2702>が反発。株価は前週末こそ上昇一服となったが、9月下旬から一貫して水準を切り上げる展開をみせており、きょうもその上値追いトレンドが継続している。同社が前週末4日取引終了後に発表した9月の既存店売上高は前年同月比10.6%増(全店売上高は10.9%増)と2ケタ伸長を確保、46カ月連続で前年実績を上回った。これを評価する形で投資資金を引き寄せる形となっている。

■アドヴァン <7463>  1,114円  +25 円 (+2.3%)  11:30現在

総合建材メーカーのアドヴァン<7463>が続伸している。同社は4日取引終了後に、20年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は25億3500万円(前年同期比11.2%増)となり、通期計画49億円に対する進捗率は51.7%となった。売上高は104億8900万円(同6.0%増)で着地。新規商品の開発・販売を推し進めたことなどが功を奏した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■村田製作所 <6981>  5,535円  +92 円 (+1.7%)  11:30現在

村田製作所<6981>や太陽誘電<6976>、フォスター電機<6794>などアップル関連株が高い。5日付の日本経済新聞は「米アップルが9月に発売した新型3機種のスマートフォン『iPhone』の生産台数を上方修正したことが分かった」と報じた。18年の発売機種に比べ価格を抑えた戦略が奏功したとみられており、19年末までの生産台数は廉価版を中心に当初計画から1割程度増やす見通しだという。iPhoneの増産は村田製などアップルに電子部品を供給するメーカーには追い風に働くことが好感されている。

■壱番屋 <7630>  5,230円  +30 円 (+0.6%)  11:30現在

壱番屋<7630>はしっかり。4日取引終了後、20年2月期第2四半期(3~8月)業績を発表。売上高は前年同期比3.5%増の256億7900万円、営業利益は同27%増の29億9700万円、最終利益は同20%増の19億900万円と増収増益を確保した。3月に実施された価格改定に伴う客単価の伸長や海外子会社収益の拡大により、営業利益段階で従来会社側が想定した27億3000万円から約1割上振れしており、これを評価した買いが流入している。

■サーラコーポレーション <2734>  618円  +3 円 (+0.5%)  11:30現在

サーラコーポレーション <2734> が続伸。4日大引け後に発表した19年11月期第3四半期累計(18年12月-19年8月)の連結経常利益が前年同期比28.0%増の61.2億円に伸びて着地したことが買い材料視された。為替予約にかかるデリバティブ評価損益が好転したことが大幅増益の要因となった。通期計画の60億円をすでに2.1%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ワキタ <8125>  1,007円  -60 円 (-5.6%)  11:30現在  東証1部 下落率6位

4日に決算を発表。「今期経常を一転22%減益に下方修正」が嫌気された。

ワキタ <8125> が10月4日大引け後(15:30)に決算を発表。20年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比23.4%減の26.9億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の68億円→51億円(前期は65.5億円)に25.0%下方修正し、一転して22.1%減益見通しとなった。

⇒⇒ワキタの詳しい業績推移表を見る

■ネクステージ <3186>  1,035円  -59 円 (-5.4%)  11:30現在  東証1部 下落率8位

ネクステージ<3186>は3日続落している。週末4日の取引終了後、19年11月期の連結業績予想について、営業利益を57億円から62億円(前期比41.4%増)へ、純利益を36億円から41億円(同40.9%増)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。売上高は2150億円(同31.8%増)を据え置いたものの、自動車の整備事業や買取事業の拡大及び車両1台あたりの利益の改善などが利益を押し上げた。なお、同時に発表した第3四半期累計(18年12月~19年8月)決算は、売上高1611億1800万円(前年同期比36.7%増)、営業利益49億100万円(同57.6%増)、純利益34億3000万円(同72.7%増)だった。

■ホンダ <7267>  2,716.5円  -38.5 円 (-1.4%)  11:30現在

ホンダ<7267>、トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>など自動車株が軟調。外国為替市場では米雇用統計の発表を受けFRBの追加利下げへの思惑が高まった。これを受けた日米金利差縮小思惑を背景に外国為替市場ではドルが売られる流れとなり、足もとは1ドル=106円70銭近辺の推移と円高方向に振れている。為替感応度の高い自動車セクターは輸出採算が悪くなることへの思惑から売りが出やすくなっている。

■日立造船 <7004>  342円  -4 円 (-1.2%)  11:30現在

日立造船<7004>が冴えない。前週末4日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、最終利益を50億円から10億円(前期比81.6%減)へ下方修正したことが嫌気されている。米国の土木建設会社からの損害賠償訴訟に関して和解契約を締結し、和解金などの関連費用約70億円を特別損失として計上することが要因としている。なお、売上高3800億円(前期比0.5%増)、営業利益120億円(同63.1%増)は従来見通しを据え置いている。

■安川電機 <6506>  3,905円  -45 円 (-1.1%)  11:30現在

安川電機<6506>、キーエンス<6861>などFA関連株が売りに押される展開。今週10~11日の日程で米中両国は閣僚級の貿易協議を開催するが、この行方が注目されている。トランプ米政権は対中制裁関税の引き上げを今月1日から15日に先送りしたが、その期限が迫るなか、今回の協議に対する市場の関心は高い。中国向けに売上比率の高い機械セククターは、米中協議の結果待ちで足もとは機関投資家などが保有株のポジションを軽くする動きが観測される。

■三菱UFJ <8306>  531.6円  -6.1 円 (-1.1%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が売りに押される展開で4日続落となっている。注目された9月の米雇用統計は賃金の伸び鈍化が確認されたことで、FRBによる年内追加利下げの可能性が意識されている。そうしたなか、米10年債利回りは前週末も水準を切り下げ1.53%を下回る水準となっており、同社の米国事業における運用環境の悪化に対する思惑が株価にネガティブに作用している。

■リバーエレテック <6666>  426円  +80 円 (+23.1%) ストップ高   11:30現在

リバーエレテック<6666>はストップ高で5連騰、年初来高値を更新した。水晶振動子を主力とする電子部品メーカーで、5G関連向けに世界最小クラスのATカット水晶振動子で商機を捉えており、来期以降の業績回復への期待が株価を押し上げている。出来高流動性に富み、全員参加型材料株としての素地があるが、滞留出来高が固まっていた260~290円のゾーンを抜けたことで、上値が軽くなっている。

■ピーバンドットコム <3559>  857円  +150 円 (+21.2%) ストップ高   11:30現在

ピーバンドットコム<3559>が三角もち合いを一気に上放れ、値幅制限上限となる150円高は857円に買われる人気となった。プリント基板の設計・製造を請け負う通販サイトを運営、IoT機器市場の拡大を背景に大手メーカー向けなどを中心に需要を取り込んでいる。ネオス<3627>の子会社であるジェネシスHDと業務提携し、電子機器の試作から完成品までワンストップで請け負うEMS事業で協業しており、同分野での収益機会拡大に期待が募っている。

●ストップ高銘柄

ピーバンドットコム <3559>  857円  +150 円 (+21.2%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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