話題株ピックアップ【夕刊】(2):アンジェス、三菱UFJ、ビート

注目
2019年10月8日 15時20分

■アンジェス <4563>  676円  +7 円 (+1.1%)  本日終値

アンジェス<4563>が反発。7日の取引終了後、HGF遺伝子治療用製品「ベペルミノゲン ぺルプラスミド(コラテジェン)」について、日本国内における慢性動脈閉塞症の安静時疼痛を有する患者を対象にした第3相臨床試験を開始すると発表しており、開発の進捗に対する期待感から買われた。同試験は、慢性動脈閉塞症の安静時疼痛を有する患者を対象として実施し、投与後半年にわたり経過を観察し、安静時の疼痛の改善を確認する。試験期間は約2年間で、集積患者数は約40例を予定。また、海外開発も米国での新試験の計画を進めているとしている。なお、同品は19年3月26日に、慢性動脈閉塞症の潰瘍の改善を効能効果又は性能として条件期限付き承認を受け、19年9月10日から田辺三菱製薬<4508>が販売している。

■三菱UFJ <8306>  535.4円  +2.6 円 (+0.5%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が5日ぶりに反発、第一生命ホールディングス<8750>も切り返しに転じている。ここ米長期金利の低下が目立ち、メガバンクや生保株は運用環境の悪化懸念で売りを浴びていたが、目先下げが一巡した。米10年債利回りは前日終値ベースで0.034%上昇し1.562%まで戻した。8日ぶりにようやく反発した形となり、これに連動して両銘柄にも買いが入った。

■ビート <9399>  153円  +50 円 (+48.5%) ストップ高   本日終値

ビート・ホールディングス・リミテッド<9399>がストップ高。7日の取引終了後、最高経営責任者(CEO)のレン・イー・ハン氏が健康上の理由で取締役から退任し、後任にオウケイウェイヴ<3808>社長の松田元氏が就任する予定と発表したことが好感された。また、レン氏が100%の株式を保有する資産管理会社を通じて保有していた同社ビート株式の全て(普通株式80万4488株及び優先株式22万5000株)を、株主総会において提案される新取締役候補者3人のうち少なくとも1人が株主総会で取締役として選任されることを条件として、OKウェイヴに対して譲渡することで合意しているという。同時に、OKウェイヴ子会社でマレーシアのOK BLOCKCHAIN CENTRE(OBC)と業務委託契約を締結したと発表した。今回の業務委託は、OBCの有するブロックチェーン技術を使用した暗号化技術を活用し、新事業の開発を促進するのが狙いで、OBCに対して、新事業に不可欠となる高度のセキュリティーを確保するための、ブロックチェーン技術を使用した暗号化技術の開発業務を委託するという。

■プロルート丸光 <8256>  162円  +50 円 (+44.6%) ストップ高   本日終値

プロルート丸光<8256>がストップ高。東京証券取引所が8日売買分から信用取引に関する臨時措置を解除したほか、日本証券金融も同日付で貸借取引銘柄別増担保金徴収措置を解除しており、売買の自由度が増すとの見方から買われたようだ。また、WealthBrothers(東京都港区)が7日の取引終了後に提出した大量保有報告書で、WealthBrothersのプロルート丸光株式保有比率が19.60%となり、新たに5%を超えたことが判明したことも好材料された。なお、保有目的は資本提携に基づく政策投資としている。

■イトーヨーギョー <5287>  1,313円  +246 円 (+23.1%) 一時ストップ高   本日終値

イトーヨーギョー<5287>が一時ストップ高。6日に発生した台風19号は、今年発生した台風の中では最も強い勢力になり、今週末の3連休には日本列島に接近する恐れがあるとされている。また、暴風に加えて、秋雨前線の影響で接近前から大雨となるリスクがあるとされ、先月の台風15号と同等の被害が発生するとの懸念も生じていることから、台風15号に伴う停電被害時に注目された電線地中化関連の一角として、ベルテクスコーポレーション<5290>などと並んで思惑が強まっているようだ。

■極東産機 <6233>  577円  +80 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値

極東産機<6233>がストップ高。同社はきょう、ダスキン<4665>と契約締結により、21日から「畳張替サービス」を開始すると発表。これが材料視されたようだ。このサービスは、ダスキン及びダスキンフランチャイズチェーン加盟店が、一般家庭の畳新調・張替え工事を受注し、極東産機が持つ全国の畳店ネットワークを活用して工事を請け負うものとなる。

■DMP <3652>  4,675円  +475 円 (+11.3%)  本日終値

ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>が後場急動意。同社はきょう、デンソーテン(神戸市)が提供するドライブレコーダー「G500」及び「G500Lite」の画像解析サービスに、自社の画像認識エンジン「ZIA Classifier」が採用されたことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。「ZIA Classifier」は、人工知能(AI)/ディープラーニング技術と画像処理技術を活用。ドライブレコーダーの映像から走路、車、信号、歩行者などの物体を検出及び追跡し、各種センサーデータやGPSデータと組合せることで、どのような時間・場所で、どのような種類のヒヤリハットが起きたのか、その状況をより詳細に把握することができる。

■三櫻工業 <6584>  732円  +73 円 (+11.1%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

三櫻工業<6584>が前日に続く大幅高で存在感を強めている。株価はきょうで7連騰、年初来高値を大幅に更新した。国内事業の増収効果に加えて、欧州子会社(エアーシャッターガイド)の立ち上げコスト減少など費用削減効果の進展が利益に反映されている。20年3月期上期(4~9月)の営業利益は従来予想の12億円から28億円(前年同期比12%増)に大幅上方修正している。通期営業利益は26億円(前期比26%増)を見込むが、既に超過している状況だ。21年3月期についても増益が有力視されている。

■アクリート <4395>  760円  +60 円 (+8.6%) 一時ストップ高   本日終値

アクリート<4395>が一時ストップ高。同社はSMS(ショートメッセージ)配信代行サービスの最大手で、企業から個人向け配信を手掛けている。7日取引終了後、楽天モバイル回線へのSMS配信サービスの提供を開始すると発表、これが材料視される形となった。株価は今月3日に年初来安値をつけるなど売り込まれていたが、目先値ごろ感も手伝って短期資金の買いを誘導している。

■デザインワン・ジャパン <6048>  350円  +20 円 (+6.1%)  本日終値

デザインワン・ジャパン<6048>が商いを伴い大幅高。店舗情報口コミサイト「エキテン」を主軸にネットメディア事業を展開している。「エキテン」は全国約150業種、約465万店舗の店舗情報や口コミが掲載されるなど大規模なもので、足もと有料会員数は伸び悩んでいるものの全体で増勢基調を維持している。店舗運営・経営についての調査・研究開発部門「エキテン総研」では中小事業者におけるキャッシュレス決済導入の実態調査なども実施、認知度が高まっている。SBIキャピタルが同社株を買い増す動きを継続している点は注目され、光通信<9435>も同社の上位株主だ。なお、今週末11日に19年8月期通期決算発表を予定している。

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