【↑】日経平均 大引け| 反発、円安・アジア株堅調で終始買い優勢 (10月8日)

市況
2019年10月8日 16時20分

日経平均株価

始値  21494.48

高値  21629.24(14:51)

安値  21483.18(09:00)

大引け 21587.78(前日比 +212.53 、 +0.99% )

売買高  11億1328万株 (東証1部概算)

売買代金  1兆9104億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反発、主力株中心に切り返し、一時2万1600円台を回復

2.前日の米国株安も足もと為替が円安に振れ、輸出セクターなどの支援材料に

3.国慶節明けの中国などアジア株市場が総じて堅調だったことも追い風となる

4.海外ヘッジファンドなどの先物を絡めた買い戻しが全体相場を押し上げる形

5.全体の約8割の銘柄が上昇するも、売買代金は2兆円を3日連続で割り込む

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは95ドル安と3日ぶりに反落した。10~11日に予定されている米中貿易協議に対する不透明感が警戒され、リスク回避の売りが優勢となった。

東京市場では、終始買い優勢の展開で日経平均株価は一時2万1600円台に乗せる場面があった。売り方の買い戻しが主導する形で商いは低調だった。

8日の東京市場は、前日の米国株市場で主要指数が反落したことで、上値の重い展開が予想されていたが、日経平均はその見方を覆す強い動きをみせた。今週後半に米中貿易協議を控え、中国側が構造改革の提案に否定的な姿勢が伝わったこともあって、寄り前は協議の結果を見極めたいとのムードが漂っていた。しかし、外国為替市場で円安方向に振れたことや、国慶節に伴う休場明けの中国株市場をはじめアジア株市場が堅調だったことで、海外ヘッジファンドなどによる先物を絡めた買い戻しが相場を押し上げる格好となった。業種別には電力株や保険株などを除きほぼ全面的に高く、精密機器や金属製品などの上げが目立つ。個別では東証1部全体の8割近い銘柄が上昇したが、売買代金は1兆9000億円にとどまり、前週末から3営業日連続で2兆円を下回った。

個別では、任天堂<7974>が堅調、トヨタ自動車<7203>が上昇した。村田製作所<6981>、キーエンス<6861>も堅調。ファーストリテイリング<9983>が高く、武田薬品工業<4502>も上値を追った。アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連も強い動き。NTT<9432>、リクルートホールディングス<6098>なども買い優勢。神東塗料<4615>、すてきナイスグループ<8089>がストップ高、三櫻工業<6584>も活況高に買われた。Hamee<3134>も大幅高。

半面、セブン&アイ・ホールディングス<3382>が軟調、大東建託<1878>も売りに押された。東京海上ホールディングス<8766>、SOMPOホールディングス<8630>など損保株が安く、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、コロプラ<3668>も安い。IBJ<6071>が大幅安、曙ブレーキ工業<7238>も下落。オルトプラス<3672>も利食われた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、アドテスト <6857> 、テルモ <4543> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約77円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063> 、セブン&アイ <3382> 、キッコマン <2801> 、日産化 <4021> 、住友不 <8830> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約8円。

東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は保険業、電気・ガス業、空運業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)精密機器、(2)金属製品、(3)石油石炭製品、(4)繊維製品、(5)パルプ・紙。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)不動産業、(2)食料品、(3)陸運業、(4)その他金融業、(5)小売業。

■個別材料株

△セリア <2782> [JQ]

9月既存店売上高が6ヵ月ぶりプラスに転じる。

△アクロディア <3823> [東証2]

KDDI <9433> とアスリート育成支援システムを開発。

△アクリート <4395> [東証M]

楽天モバイル回線へSMS配信サービス提供。

△ジーンテクノ <4584> [東証M]

住商ファーマと歯髄間葉系幹細胞の分譲に関する契約締結。

△ステムリム <4599> [東証M]

SMBC日興証券が「1」でカバレッジ開始。

△極東産機 <6233> [JQ]

ダスキン <4665> との契約締結で「畳張替サービス」開始へ。

△三井ハイテク <6966>

三菱UFJMS証券が目標株価を3100円に引き上げ。

△プロルート <8256> [JQ]

東証が信用取引に関する臨時措置を解除。

△ビジョナリー <9263> [JQ]

300万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△ビート <9399> [東証2]

OKウェイヴ <3808> [名証C]の松田社長がCEOへ。

▼鳥貴族 <3193>

9月既存店売上高が21ヵ月連続前年下回る。

▼シグマ光機 <7713> [JQ]

第1四半期46%営業減益。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)神東塗 <4615> 、(2)すてきナイス <8089> 、(3)ARM <8769> 、(4)三桜工 <6584> 、(5)RSテクノ <3445> 、(6)イントラスト <7191> 、(7)Hamee <3134> 、(8)電気興 <6706> 、(9)ニチバン <4218> 、(10)OATアグリ <4979>

値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)IBJ <6071> 、(3)ハブ <3030> 、(4)鳥貴族 <3193> 、(5)アレンザHD <3546> 、(6)ブレーキ <7238> 、(7)WNIウェザ <4825> 、(8)コロプラ <3668> 、(9)イチネンHD <9619> 、(10)サイバネット <4312>

【大引け】

日経平均は前日比212.53円(0.99%)高の2万1587.78円。TOPIXは前日比13.75(0.87%)高の1586.50。出来高は概算で11億1328万株。東証1部の値上がり銘柄数は1711、値下がり銘柄数は372となった。日経ジャスダック平均は3399.54円(8.58円高)。

[2019年10月8日]

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