話題株ピックアップ【夕刊】(1):ファストリ、田中化研、Gunosy

注目
2019年10月16日 15時12分

■田中化学研究所 <4080>  1,010円  +150 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値

田中化学研究所<4080>にストップ高。同社は15日取引終了後、リチウムイオン電池の製造販売を手掛けるスウェーデン・ノースボルト社と、前駆体製造技術のライセンス及び技術支援、前駆体販売に関する契約を締結したことを発表、これがサプライズを呼び投資資金が集結する格好となった。契約の対価として、ノースボルト社から技術支援の進捗状況に応じたライセンス・技術支援料を受領する。

■ワコム <6727>  410円  +45 円 (+12.3%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

ワコム <6727> が急騰。15日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の15.9億円→25億円に56.6%上方修正。減益率が45.2%減→14.1%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。スマートフォン向けペン・センサーシステムに対するメーカーからの需要が早期化したことが寄与。経費発生が遅れたことなども上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の51.7億円(前期は41.4億円)を据え置いた。

■マネーフォワード <3994>  3,860円  +305 円 (+8.6%)  本日終値

マネーフォワード<3994>はマドを開けて大幅続伸。スマホ向け自動家計簿アプリやクラウドを活用した企業会計サービスなどを手掛け、先行投資が重く今期も大幅営業赤字が継続するも、足もとは営業赤字幅が縮小傾向にあり、売上高もしっかり伸びている。15日取引終了後に発表された19年11月期第3四半期(18年12~8月)累計業績は、売上高が前年同期比58.0%増の49億4000万円、営業赤字が前年同期の5億700万円に対して18億6700万円だった。ただ、6~8月期に限れば3億900万円と3~5月期の5億7400万円から2四半期連続で赤字幅が縮小している。業績の改善を織り込む形で投資資金が集結している。

■Gunosy <6047>  1,559円  +84 円 (+5.7%)  本日終値

15日に決算を発表。「上期最終を一転黒字に上方修正」が好感された。

Gunosy <6047> が10月15日大引け後(15:00)に決算を発表。20年5月期第1四半期(6-8月)の連結最終利益は前年同期比64.2%減の1.9億円に大きく落ち込んだ。しかしながら、併せて6-11月期(上期)の同損益を従来予想の0.1億円の赤字→1.1億円の黒字(前年同期は15.1億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。

⇒⇒Gunosyの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「1.82%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の1.82%にあたる43万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は10月16日から11月15日まで。

■ユニゾホールディングス <3258>  4,955円  +255 円 (+5.4%)  本日終値

ユニゾホールディングス<3258>が大幅高。米大手投資ファンド、ブラックストーンはファンドの関連会社を通じてユニゾHDに対して1株当たり5000円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。ユニゾHDの同意を条件としているが、23日までに同意がない場合、実施の可否を含めあらゆる選択肢を検討するとしている。これを受け、ユニゾHDの株価はTOB価格にサヤ寄せする格好で一時、前日比5.6%高の4965円まで上昇した。ユニゾHDに対してはソフトバンクグループ<9984>系の投資ファンド、フォートレス・グループが1株当たり4000円で17日までTOBを実施している。

■ステラ ケミファ <4109>  2,830円  +136 円 (+5.1%)  本日終値

ステラ ケミファ<4109>が大幅高で4日続伸。15日の取引終了後、子会社ステラファーマが、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)用のホウ素薬剤(一般名:ボロファラン)の製造販売承認申請を行ったと発表したことが好感された。BNCTは、ホウ素を含む専用の薬液を点滴することで、がん細胞にホウ素を集め、その後、患部に体外から中性子線を照射しがん細胞をピンポイントで破壊するという治療法。今回の申請は、頭頸部がん(切除不能な局所再発頭頸部癌及び切除不能な進行頭頸部非扁平上皮癌)患者を対象とした国内第2相試験の結果に基づいて行われ、世界に先駆けて日本で初めて承認申請を行うものだという。なお、同件により20年3月期業績への影響はないとしている。

■ブロンコビリー <3091>  2,558円  +121 円 (+5.0%)  本日終値

ブロンコビリー<3091>が大幅高で3日続伸。15日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1~9月)単独決算は、売上高170億4100万円(前年同期比0.1%減)、営業利益18億9000万円(同10.2%減)、純利益12億1200万円(同15.3%減)と減収減益となったものの、7~9月期では4.9%営業増益となっており、これを好感した買いが入った。5月にメニューの改定を行った効果に加えて、新製品やサラダバーの改定などの情報がテレビやWEBメディアへの露出につながり、集客効果に結びついたことが寄与。また、今期に入り3店舗を出店した効果や、前期出店した新店も寄与した。なお、19年12月期通期業績予想は、売上高235億円(前期比4.8%増)、営業利益24億3000万円(同6.4%減)、純利益16億2000万円(同9.4%減)の従来見通しを据え置いている。

■イーレックス <9517>  1,361円  +59 円 (+4.5%)  本日終値

イーレックス<9517>が急反発。バイオマス発電など再生エネルギー関連事業を手掛ける同社の20年3月期の連結営業利益は前期比64.2%増の77億2000万円と最高益が予想されるなど、好業績が再評価されている。また、日本への大型台風の相次ぐ来襲も地球温暖化が要因とみる声は多く、環境に優しい再生エネ関連株を再評価する動きも出ている様子だ。

■フジミインコ <5384>  2,704円  +111 円 (+4.3%)  本日終値

フジミインコーポレーテッド <5384> が3日続伸し、年初来高値を更新した。15日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の20.5億円→29億円に41.5%上方修正。減益率が32.9%減→5.1%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。主力の半導体ウエハー用研磨剤で最先端向け製品の販売が想定より伸びたことが寄与。なお、通期の経常利益は従来予想の48億円(前期は56.3億円)を据え置いた。

■ファーストリテイリング <9983>  68,000円  +2,550 円 (+3.9%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>が4連騰、上げ幅も連日2000円を超える上昇でマーケットの注目を集めている。売買高も高水準、きょうは東証1部上場企業のなかでソフトバンクグループ<9984>を押さえ1位となっている。東京市場には日経平均先物への買いが海外ファンドから高水準に流入しており、これを絡めたインデックス買いが同社株の上げ足を加速させている。また、市場では株式需給面だけではなく、ファンダメンタル面を評価した実需買いを指摘する声もある。「先の貿易協議を経て米中摩擦が緩和されたことや、中国政府の景気対策などへの思惑から中国景気減速への懸念も後退、同社株に対しグローバルでみた成長株として改めて認識が高まっている」(国内ネット証券ストラテジスト)という声が出ていた。

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