コンヴァノ---ネイルサロン業界初の上場企業。リーズナブルな価格でのチェーン展開、厳選した出店戦略で成長継続の見通し

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2019年10月18日 13時00分

コンヴァノ<6574>は、ネイルサロン「ファストネイル」をチェーン展開するとともに、オリジナルブランドのネイル&ハンドケア商品のプロデュース・販売、デジタル広告等のメディア事業を行う。会社設立は2007年。2018年4月に東証マザーズ市場に上場。2019年6月末現在の店舗数は51店舗。

他社のネイルサロンとの違いは、圧倒的な顧客回転率の高さとリーズナブルな価格。

従来のネイルサロンは、施術時間2時間、単価2万円と高額で、長らくコモディティ化が起こらなかった。同社は「非効率なネイルサロンビジネスをシステムで効率化し、スピーディーなサービスと価格破壊による規模の拡大ができないか」と切り込み、チェーン店化に成功した。

例えば従来のネイルサロンでは、顧客の来店時に、ネイルのデザインを決めるカウンセリングを行うが、同社は自社スマホアプリの開発により、デザインの選択から予約までを来店前にワンストップで完結。これにより、顧客回転率が向上。施術時間は最短約30分、価格帯は3500円~8000円を実現している。

2019年3月期の業績は、売上収益で前期比11.9%増の22.48億円、営業利益で同3.9%増の1.50億円、税引前利益で同4.8%増の1.45億円、当期利益で同1.9%減の0.89億円、親会社の所有者に帰属する当期利益で同1.9%減の0.89億円、EBITDAは同7.1%増の1.95億円となっている。

また、足元の第1四半期は、売上収益で前年同期比4.2%増の5.81億円、営業利益で同180.9%増の0.31億円、四半期利益で同205.6%増の0.18億円、EBITDAで同308.6%増の0.89億円と好調な推移を維持。

出店は厳選した優良な商業施設内に限定し、出店当初から高い広告効果を狙う。第1四半期には、ファストネイル吉祥寺店を、駅前ビルから駅直結の商業施設キラリナ京王吉祥寺に移転。売上高は順調に増加している。今期は既に1店舗の新規出店を発表。物件次第で新たな出店も検討するが、「店舗数で競うビジネスではない」と、出店場所の厳選を優先するとともに、既存店の強化をしていく考えだ。

さらに、未経験者を短期間でネイリストとしてデビューさせる独自の育成プログラムが、店舗オペレーションの効率化、ネイリスト1人当たりの生産性向上へ繋がっている。現在、採用プロセス改善により採用数も増加。来年以降は出店ペースを上げる可能性もあるという。

2020年3月期の業績予想は、売上収益で前期比4.5%増、営業利益で同43.7%増、営業利益率は前期比2.4ポイント改善の9.1%となる見込みで、効率化はさらに進む予想だ。

同社によれば、国内女性におけるネイルサロンの継続的な利用者は4 人に1人程度(※)と、今後もマーケットの拡大余地は大きく、当面右肩上がりの成長は継続するものと見られる。(※出典:リクルート ライフスタイルアンケートによる)

《SF》

提供:フィスコ

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