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前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年10月25日 5時30分

■中村超硬 <6166>  758円 (+200円、+35.8%) ストップ高

中村超硬 <6166> [東証M]がストップ高。23日まで3日連続のストップ高を記録、24日は値幅制限が上方拡大となり通常の2倍である200円となったが、それでも上限ラインで買い注文が集中する異色の展開となっている。人気化の発端は、17日取引終了後に科学技術振興機構(JST)の委託で取り組んできた開発課題「ゼオライトナノ粒子の製造技術の確立」について、JSTから成功認定されたと発表したこと。これに伴い、極めて低コストで粒子を製造することが可能となる。ゼオライトは結晶構造に由来したミクロ多孔性のアルミノケイ酸塩鉱物で工業用途における重要物質として知られる。これを手掛かり材料に投機資金が集中しているが、時価総額が100億円未満と小型なうえ、2018年の高値から直近安値まで株価が20分の1以下に下落していたことで、株式需給面から売り物が枯れ切っていたことが急騰相場につながった。

■CEHD <4320>  502円 (+80円、+19.0%) ストップ高

東証1部の上昇率トップ。CEホールディングス <4320> がストップ高。23日大引け後、19年9月期の連結経常利益を従来予想の7.7億円→9.8億円に27.8%上方修正。増益率が30.5%増→66.8%増に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主力の電子カルテなど医療システムの販売が想定以上に伸びたことが収益を押し上げた。

■メガチップス <6875>  2,074円 (+302円、+17.0%)

東証1部の上昇率2位。メガチップス <6875> が続急騰。同社は24日、子会社のSiTime Corporation(米国カリフォルニア州)が、米ナスダック市場のグローバル・マーケットへの上場申請のための登録届け出書を米国証券取引委員会(SEC)に提出したと発表。これが株価を刺激したようだ。SiTime Corporationは、微小電気機械システム(MEMS)をベースとしたシリコンタイミングソリューションを提供している企業。既に15億個以上のデバイスを出荷している。

■浜井産業 <6131>  795円 (+100円、+14.4%) ストップ高

浜井産業 <6131> [東証2]が7連騰。株価はストップ高の795円まで買われ、5日、25日、75日移動平均線を一気に抜けてきた。半導体の在庫調整の底打ち観測を背景に、米国株主導で半導体製造装置関連株に買いが広がっている。そのなか、同社は半導体材料のシリコンウエハーを極限まで平滑にする特殊な研磨技術や研磨機に高い競争力を持ち、関連有力株として頭角を現してきた。時価総額は約26億円と足の速さが際立っており投資資金の流入も勢いを増している。

■栄研化 <4549>  1,825円 (+226円、+14.1%)

東証1部の上昇率4位。栄研化学 <4549> が続急騰。23日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の20.7億円→31億円に49.8%上方修正。従来の20.4%減益予想から一転して19.2%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。主力の便潜血検査用試薬を中心に海外向け販売が好調だったことが寄与。研究開発費約4億円の計上が下期にずれ込むことに加え、販管費の抑制も上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の36.5億円(前期は46.8億円)を据え置いた。

■アイモバイル <6535>  600円 (+72円、+13.6%)

東証1部の上昇率5位。アイモバイル <6535> が大幅3日続伸。23日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の12.6%にあたる300万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月1日から20年4月30日まで。また、現在保有する30万0054株と今回取得する全株を20年5月15日付で消却する。

■小松ウオール工業 <7949>  2,208円 (+203円、+10.1%)

東証1部の上昇率6位。小松ウオール工業 <7949> が急反騰。23日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比70.4%増の14.4億円に拡大し、従来予想の8.6億円を上回って着地したことが買い材料視された。首都圏を中心にオフィスビル・複合施設などの建設需要が拡大するなか、可動間仕切りや固定間仕切りなどの販売が伸びたことが寄与。消費増税前の駆け込み需要も追い風となった。併せて、通期の同利益を従来予想の33.3億円→39億円に17.1%上方修正。増益率が8.5%増→27.0%増に拡大する見通しとなった。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の70円→75円(前期は70円)に増額修正したことも好感された。

■メディシノバ <4875>  953円 (+80円、+9.2%)

メディシノバ・インク <4875> [JQ]が急伸。23日、国内で「MN-001」のNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)とNAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)を適応とする特許が承認されたと発表したことが買い材料視された。

■シルバエッグ <3961>  1,217円 (+96円、+8.6%)

シルバーエッグ・テクノロジー <3961> [東証M]が急反発。同社は24日、チャットコマースを運営するZeals(ジールス、東京都品川区)と業務提携したと発表。両社は今後、相互のシステム連携を開始し、ジールスのチャットインターフェース上で、シルバーエッグの人工知能(AI)を用いたリアルタイム・レコメンドサービスを提供するとしている。

■東洋合成 <4970>  3,090円 (+230円、+8.0%)

東洋合成工業 <4970> [JQ]が急反発、年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は23日、同社株のレーティングを新規「バイ」としカバレッジを開始した。目標株価は3800円とした。「EUV用フォトレジスト向け感光性材料の拡大による高成長の実現」をエクイティストーリーとしている。同証券では、東洋合成は普及初期段階にあるEUV向け感光材料などの量産実績で他社に先行しており、積極的な生産能力増強で市場拡大の恩恵を享受すると予想。20年3月期の連結営業利益は会社予想18億円に対し20億円を予想、21年3月期の同利益は25億円を見込んでいる。

■Jディスプレ <6740>  63円 (+4円、+6.8%)

ジャパンディスプレイ <6740> がマドを開けて続急伸。23日取引終了後、複数の取引先から、合わせて最大約400億円の支援が得られると発表しており、これが株価の刺激材料となっている。同社は財務超過となっている状況で足もとの事業環境改善と構造改革実施により、20年3月期第3四半期以降の黒字化を目指すとしている。

■nms <2162>  392円 (+21円、+5.7%)

nms ホールディングス <2162> [JQ]が大幅高で4連騰。製造業の請負及び人材派遣を主力とするが、ソニー <6758> の車載関連事業譲受で展開力を増している。子会社で手掛ける「リチウムイオン二次電池パック」が需要好調で成長ドライバーとして期待されており、中期的に電気自動車(EV)向けで巨大市場が形成されるリチウムイオン電池関連の有力株として頭角を現してきた。株式需給面では400円ラインを超えると滞留出来高が希薄なゾーンに入り、上げ足が強まる可能性がある。

■オルガノ <6368>  5,740円 (+300円、+5.5%)

オルガノ <6368> が急反発、新値追いとなっている。同社は24日午後2時頃に、20年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の66億円から85億円(前期比29.6%増)に引き上げた。売上高予想も960億円から970億円(同5.1%増)に上方修正。水処理エンジニアリング事業におけるプラント部門の収益改善に加え、メンテナンスや設備の改造提案などを手掛けるソリューション部門、標準型機器・フイルターや各種水処理薬品などを含む機能商品事業も堅調に推移するとみている。また、あわせて今期の配当計画も修正した。中間配当及び期末配当をそれぞれ従来計画比8円増の47円とし、年間配当は従来計画比16円増の94円(前期実績は73円)になるとしている。

■近鉄エクス <9375>  1,705円 (+80円、+4.9%)

近鉄エクスプレス <9375> が続急伸。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、営業利益が77億円から87億円(前年同期比1.8%減)へ、純利益が8億円から22億円(同56.1%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。売上高は2720億円(同6.6%減)の従来予想を据え置いたものの、日本及び東アジア・オセアニアの各セグメントで想定を上回る利益を計上する見込みとなったことに加えて、為替差益約5億円を計上したことなどが要因としている。

■シンフォニア <6507>  1,345円 (+59円、+4.6%)

シンフォニア テクノロジー <6507> が大幅続伸。同社が24日13時40分に発表した20年3月期上期(4-9月)業績予想では、営業利益を2億円から2億4000万円(前年同期比86.8%増)へ、最終損益を2億円の赤字から3億1000万円の黒字(同91.6%減)へと上方修正。これを好感した買いが入っている。一部製品の納入が下期にずれ込んだことに伴う費用の減少が寄与した。

■横河ブHD <5911>  1,849円 (+81円、+4.6%)

横河ブリッジホールディングス <5911> が4日続伸。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、営業利益が46億円から47億円(前年同期比6.4%減)へ、純利益が32億円から32億5000万円(同3.8%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。橋梁事業、エンジニアリング関連事業ともに計画に届かなかったことから、売上高は735億円から640億円(同6.5%減)へ下振れたものの、橋梁事業の損益改善が進んだことが全体の利益を押し上げたとしている。

■松屋フーズ <9887>  4,100円 (+125円、+3.1%)

松屋フーズホールディングス <9887> が大幅続伸、年初来高値を更新した。23日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の15億円→32.5億円に2.2倍上方修正。従来の5.7%減益予想から一転して2.0倍増益を見込み、一気に16期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。「創業ビーフカレー」「ビビン丼」「うな丼」「お肉どっさりグルメセット」などの売れ行きが好調だったことが収益押し上げの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の43.5億円(前期は41.8億円)を据え置いた。

■コロナ <5909>  1,130円 (+32円、+2.9%)

コロナ <5909> が3日ぶりに反発。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、営業利益が2億円から2億9000万円(前年同期比28.7%減)へ、純利益が2億円から3億円(同21.9%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。7月までの天候不順と市況動向の変化などにより、ルームエアコンの販売が伸び悩み、売上高は429億円から401億6000万円(同1.9%増)へ下振れたものの、銅・アルミなど非鉄金属の相場が下落傾向で推移したことや、予定していた経費の一部が下期にずれ込んだことなどが利益を押し上げたとしている。

■アドヴァン <7463>  1,169円 (+30円、+2.6%)

アドヴァン <7463> が続伸。23日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の0.8%にあたる35万株(金額で4億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月24日から11月30日まで。

■理想科学 <6413>  1,818円 (+39円、+2.2%)

理想科学工業 <6413> が3日続伸。23日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の13億円→20億円に53.8%上方修正。従来の21.6%減益予想から一転して20.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。消費増税前の駆け込み需要が想定を大幅に上回り、印刷機器の販売が伸びたことが上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の31億円(前期は36.6億円)を据え置いた。

■コマツ <6301>  2,568.5円 (+49円、+1.9%)

コマツ <6301> が4日続伸。23日のニューヨーク市場で米建設機械大手、キャタピラーの株価が上昇したことから、同社株に安心感が膨らみ見直し買いが流入した。7-9月期の連結売上高は127億5800万ドル(前年同期比6%減)、純利益は14億9400万ドル(同14%減)と市場予想を下回った。ただ、経営陣から中国販売の底入れ見通しに対する言及があったことから買いが優勢となった。コマツは30日に決算発表を予定しており、その内容が注目されている。

■国際石開帝石 <1605>  1,001円 (+18.2円、+1.9%)

国際石油開発帝石 <1605> 、石油資源開発 <1662> の上値追い歩調が続いている。23日のWTI原油先物価格が米中貿易への進展期待などを背景に急上昇、1ドル49セント高の1バレル=55ドル97セントと終値ベースで9月27日以来約1ヵ月ぶりに55ドル台に乗せてきた。これを背景に23日の米国株市場ではエクソンモービルなどエネルギー関連株が買われており、東京市場にもこの流れが波及している。

■富士通 <6702>  8,974円 (+152円、+1.7%)

富士通 <6702> が3日続伸、一時200円近い上昇で9000円台を回復、年初来高値9049円の更新を目前に捉えている。主力電機株の中でも人気化が目立つ状況にあるが、「これは米グーグルの『量子超越性』の実証成功で、にわかにテーマ性を帯びている量子コンピューター関連の有力株としての位置づけで買いを集めている」(国内証券ストラテジスト)との見方が強い。同社は量子理論を参考にした超高速コンピューター技術「デジタルアニーラ」で業界を先駆しており、目先の量子コンピューター関連株人気に乗った形だ。

■日経レバ <1570>  20,760円 (+200円、+1.0%)

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が4日続伸で新値街道を走っている。日経平均株価にリンクしたETFで価格変動率は2倍に設定されており、ここ最近のリスクオン相場に乗って個人投資家を中心とした短期資金の流入が活発化している。売買代金は上場企業で断トツのソフトバンクグループ <9984> を更に3割以上も上回り、前引け前の段階で610億円を超えている。空売りも高水準であり、信用取引は18日申し込み現在で買い残が減少する一方、売り残が増加し信用倍率は0.76倍と1倍を大きく下回った状態にある。また、日証金では貸借倍率0.25倍で逆日歩がついており、潜在的な買い戻し需要が強い。

※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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