注目銘柄ダイジェスト(前場):日本興業、トレードワークス、JエスコムHDなど

市況
2019年10月28日 12時09分

栄研化<4549>:1771円(-113円)

大幅反落。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は30.4億円で前年同期比19.6%増益となった。ただ、23日に上方修正を発表して株価も大きく上昇していただけに、通期予想の上方修正もなされなかったことで、目先の出尽くし感が先行する展開となっている。業績上振れは国内OCの販売好調などが主因とみられ、消費増税前駆け込み需要など一過性の要素が大きいとの見方にもなっているようだ。

スルガ銀<8358>:495円(+47円)

大幅反発。先週末に、創業家ファミリー企業に対する融資の全額返済に係る合意書を締結したと発表している。また、創業家およびファミリー企業保有株のノジマ<7419>への売却によって、資本関係の解消も予定されている。創業家の影響排除によるガバナンスの改善が期待される動きとなっているもよう。また、創業家による株式および不動産の売却によって融資金の回収を進めることで、今後は引当金の戻り益計上の可能性なども指摘されている。

富士通ゼ<6755>:1914円(+113円)

大幅反発。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は62.4億円で前年同期比34.5%増益となった。第1四半期の同7.0%増に対して7-9月期は同63.6%増と増益幅が拡大、会社側では通期予想を175億円から185億円、コンセンサスを上回る水準にまで上方修正している。国内需要期における冷夏の影響も懸念されていたなか、想定以上の好決算をポジティブに捉える動きが先行。欧米を中心とした海外市場の好調がけん引役となっている。

NRI<4307>:2250円(-64円)

大幅反落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は409億円で前年同期比23.6%増益、会社計画の360億円を上回り、通期予想は従来の760億円から800億円に引き上げている。また、発行済み株式数の15.2%に当たる金庫株の消却も発表。ただ、上半期実績は先に上振れ観測報道が伝わっていたため、目先の材料出尽くしと捉えられているようだ。また、7-9月期受注高が前年同期比10%減となっていることをマイナス視する動きも先行。

トレードワークス<3997>:1389円(+189円)

ストップ高。岩井コスモホールディングス<8707>傘下の岩井コスモ証券に証券インターネット取引システムを提供すると発表している。提供開始は20年1月の予定。岩井コスモ証券のネット取引専用顧客向けネット取引サービスの取引システムとしてトレードワークスの「TradeAgent」をカスタマイズして提供する。取引画面や機能面の向上に加え、株式・先物オプション・投資信託を取引可能なスマートフォン専用アプリを提供する。

JエスコムHD<3779>:171円(+21円)

急騰。20年3月期の営業利益を従来予想の0.20億円から0.38億円(前期実績0.62億円)に上方修正している。消費増税に伴う駆け込み需要などで事業が順調に推移したことに加え、人件費等の減少で利益が拡大した。9月9日に直近高値(212円)を付けて以降、株価が軟調に推移していることも買いやすさにつながっているようだ。

信越化<4063>:11925円(-265円)

マイナス転換。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は2105億円で前年同期比0.6%増益、4-6月期の同12.7%増に対して、7-9月期は同9.5%の減益に転じている。市場予想は50億円程度の未達になったとみられる。塩ビ・化成品事業における市況の低迷が収益を圧迫したが、半導体シリコンや機能性化学薬品が底堅く推移し、相対的な業績安定感を示す内容となっている。塩ビ市況の底打ちなども示されており、ポジティブな反応が先行していたが、マイナスに転じている。

日本興業<5279>:932円(+127円)

大幅高。20年3月期の営業利益を従来予想の2.70億円から3.20億円(前期実績2.43億円)に上方修正している。木資材事業で西日本豪雨災害の復旧工事が進捗するとともに、景観資材事業も東京オリンピック・パラリンピック関連工事などで好調に推移しているため。高付加価値製品の拡販が奏功していることも利益を押し上げる見込み。17日に大台の1000円を割り込んで以降、株安が続いたことも値頃感からの買いにつながっているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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