【↓】日経平均 大引け| 8日ぶり反落、連騰の反動から利益確定売りが優勢 (10月30日)

市況
2019年10月30日 16時37分

日経平均株価

始値  22953.17

高値  22961.23(09:03)

安値  22827.93(14:44)

大引け 22843.12(前日比 -131.01 、 -0.57% )

売買高  17億9256万株 (東証1部概算)

売買代金  3兆3795億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は8日ぶり反落、海外投資家の225先物売りで下げ圧力働く

2.FOMC結果を見極めたいとの思惑根強く、主力株の買い手控え感を助長

3.半導体関連など電機や機械が安く、鉄鋼、非鉄など景気敏感株の売り目立つ

4.値上がり銘柄数が値下がり数を大きく上回り、TOPIXはプラス圏で着地

5.TOPIX浮動株比率見直しで売買代金は3兆3000億円と大きく膨らむ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは19ドル安と3日ぶりに小反落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を翌日に控え、様子見姿勢が強まり軟調に推移した。

東京市場では、前日までの連騰の反動から日経平均株価は利益確定売りが優勢だった。FOMCの結果発表を前に積極的に買い向かう動きは限られた。

30日の東京市場は、売り優勢の展開。寄り付きこそ売り買いを交錯させていたが、その後日経平均は下に振れ、後場は売り直される形となった。ここまで相場を牽引してきた半導体関連株に利益確定の動きが出て、これに追随する形で電機や機械株などが売られた。また、鉄鋼や非鉄などの景気敏感株にも売りが目立った。日本時間31日未明に判明するFOMCの結果を見極めたいとの思惑も根強い。0.25%の利下げは完全に織り込まれているものの、年内利下げに打ち止め感が出た場合、株価が軟化するとの見方が機関投資家のポジション調整の売りを促した。また、海外短期筋の先物売りによる下げ圧力も働いた。ただ、東証1部の値上がり銘柄数が値下がりを大きく上回り、TOPIXはプラス。売買代金は3兆3000億円台と大きく膨らんだが、これはTOPIXの浮動株比率見直しに伴う売買が反映されたもの。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が大きく値を下げたほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>も軟調。村田製作所<6981>、NEC<6701>が下落、オムロン<6645>も売られた。さくらインターネット<3778>、カプコン<9697>などが大幅安、TAC<4319>も利食われた。日本ハウスホールディングス<1873>なども安い。

半面、任天堂<7974>が買われ、富士通<6702>が大幅高となった。資生堂<4911>が買いを集め、エーザイ<4523>も物色人気。日信工業<7230>、ケーヒン<7251>、ショーワ<7274>は揃ってストップ高に買われた。有機合成薬品工業<4531>が売買代金急増のなか大幅高。デクセリアルズ<4980>、RPAホールディングス<6572>なども上値を追った。不動テトラ<1813>、日清製粉グループ本社<2002>なども高い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は資生堂 <4911> 、アステラス <4503> 、日清粉G <2002> 、エーザイ <4523> 、花王 <4452> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約38円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、SBG <9984> 、オムロン <6645> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約115円。

東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)食料品、(2)精密機器、(3)空運業、(4)その他製品、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉄鋼、(3)非鉄金属、(4)ガラス土石製品、(5)鉱業。

■個別材料株

△不動テトラ <1813>

上期経常を一転19%増益に上方修正。

△田岡化 <4113> [東証2]

上期業績は計画上振れで着地。

△医学生物 <4557> [JQ]

今期の経常最高益予想を30%上乗せ。

△デクセリ <4980>

上期経常は一転29%増益で上振れ着地。

△アサヒHD <5857>

今期の税引き前最高益予想を17%上乗せ。

△富士通 <6702>

今期最終を19%上方修正。

△アイホン <6718>

今期経常を一転2%増益に上方修正。

△日信工業 <7230> 、ケーヒン <7251> 、ショーワ <7274>

「日立子会社と4社合併」との報道。

△シマノ <7309>

今期経常を7%上方修正。

△JBCCHD <9889>

上期経常は48%増益で上振れ着地、配当増額と自社株取得も発表。

▼テセック <6337> [JQ]

今期経常を47%下方修正、配当も10円減額。

▼オムロン <6645>

今期税引き前を24%下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日信工業 <7230> 、(2)ショーワ <7274> 、(3)ケーヒン <7251> 、(4)JBCCHD <9889> 、(5)OCHIHD <3166> 、(6)オークネット <3964> 、(7)有機薬 <4531> 、(8)KeePer <6036> 、(9)中央倉 <9319> 、(10)SBテク <4726>

値下がり率上位10傑は(1)さくらネット <3778> 、(2)カプコン <9697> 、(3)アジア投資 <8518> 、(4)ソフトブレン <4779> 、(5)TAC <4319> 、(6)NEC <6701> 、(7)アイドマMC <9466> 、(8)プロシップ <3763> 、(9)日本ハウス <1873> 、(10)ワイヤレスG <9419>

【大引け】

日経平均は前日比131.01円(0.57%)安の2万2843.12円。TOPIXは前日比3.22(0.19%)高の1665.90。出来高は概算で17億9256万株。東証1部の値上がり銘柄数は1341、値下がり銘柄数は757となった。日経ジャスダック平均は3506.01円(2.79円安)。

[2019年10月30日]

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