注目銘柄ダイジェスト(前場):アジャイル、セリア、キーエンスなど

市況
2019年11月1日 11時57分

東エレク<8035>:22255円(+180円)

小幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は1025億円で前年同期比41.6%減益、会社側の従来予想850億円を大きく上振れ、市場予想も100億円程度上回っている。ただ、一部製品の売り上げ前倒し計上などが上振れの主因となっており、通期計画は2200億円から2250億円までの上方修正にとどまっている。ポジティブなインパクトは限定的な状況。なお、会社側の市場見通しに関しては従来から変化なし。

武田薬<4502>:3997円(+69円)

続伸。前日に上半期の決算を発表。コア営業利益は5416億円となり、通期計画は9100億円から9300億円に上方修正している。売上高は下方修正されたものの、コスト削減計画の前倒しで収益水準は高まったもよう。ノンコア資産や有価証券売却などでバランスシートの改善が進んでいることもポジティブに評価。今月中には日米でR&D説明会を開催、注目新薬の動向に対する期待感も先行へ。

キーエンス<6861>:74650円(+5830円)

急伸。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は726億円で前年同期比12.7%減益、市場予想は20億円程度下回った。全地域で売上が減収となっている。ただ、前四半期比では約10%増となり、営業利益率も51.0%にまで回復するなど、ネガティブな見方は限定的のようだ。加えて、1対2の株式分割、並びに実質増配を発表、株価水準が高いため、分割による流動性向上効果は大きいとの見方にも。

アジャイル<6573>:999円(+89円)

大幅に続伸。AIカメラによるリアル店舗解析ツールを提供する台湾のSkyREC Inc.と業務提携したと発表している。アジャイルメディア・ネットワークが提供するテストマーケティングサービス「CATAPULT」で、AIカメラを活用したリテール店舗や期間限定のポップアップショップの顧客・行動分析の支援を開始する。リアル店舗解析ツールでは、入店した顧客数や属性のほか、客層や導線などを把握できるという。

村田製<6981>:6115円(+252円)

大幅反発。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は588億円で前年同期比35.5%減益、会社計画は50億円強上回る着地となった。通期計画は従来の2200億円から2300億円に上方修正、市場コンセンサスレベルに近づく形となっている。上方修正は想定外との見方もあるほか、新計画には減損約200億円を反映しているほか、円高方向への為替前提変更もあり、実質的な上方修正幅はより大きい状況でもある。

任天堂<7974>:40900円(+2280円)

急伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は942億円で前年同期比53.4%増益となった。為替差損で経常利益は減益となったものの、営業利益は市場コンセンサスを大きく上回っており、ポジティブに評価される展開へ。「Nintendo Switch」の販売好調が業績上振れの背景、ハード、ソフトともに3割成長となったほか、量産効果による利益率改善も寄与したもよう。本日、決算説明会が予定されている。

ダブルエー<7683>:4330円

公開価格(4690円)を0.2%下回る4680円で初値を付けた。会社設立は02年2月12日。主な事業は婦人靴の企画、販売。20年1月期の営業利益予想は前期比56.6%増の18.13億円。商品力の向上とブランド力の強化に努めるとともに、新規出店を進める。また、委託売上高の販売型数や発注数量が増加すると見込むほか、スポーツサンダルなど商品ラインナップの拡充を予定している。第2四半期累計の実績は7.00億円で、進捗率は38.6%。

セリア<2782>:2969円(+243円)

大幅に続伸。消費税増税を受け、20年3月期の営業利益を従来予想の172.00億円から169.00億円(前期実績167.90億円)に下方修正している。増税による影響は限定的との見方から、買い安心感が広がっている。第2四半期累計(19年4-9月)は前年同期比2.6%増の81.07億円で着地した。店舗作業全般の効率化や物流平準化のコントロール、採算性を精査した出退店などで利益が拡大した。通期予想に対する進捗率は47.9%。

《ST》

提供:フィスコ

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