話題株ピックアップ【夕刊】(1):ヤマハ、NTTデータ、国際石開帝石

注目
2019年11月5日 15時14分

■ヤマハ <7951>  5,620円  +600 円 (+12.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

ヤマハ<7951>が大幅高。同社は1日取引終了後に、400万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.2%)、150億円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。取得期間はきょうから来年3月31日までで、これによる需給改善などが期待されたようだ。一方、FA機器の市況低迷や為替の影響により、20年3月通期の連結業績予想を下方修正。売上高見通しは従来の4440億円から4350億円(前期比0.1%増)に、事業利益は550億円から530億円(同0.5%増)に引き下げている。

■メンバーズ <2130>  2,394円  +244 円 (+11.4%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

メンバーズ<2130>が続急騰、一時13%高の2439円まで買われ連日の上場来高値更新。株価は前週末に空売りの買い戻しを誘い初の2000円大台乗せを達成したが、戻り売り圧力のない青空圏に突入していることで、きょうも上げ足を加速させる形となった。Webサイトのデザイン制作を手掛けるほか、近年はデジタルクリエーター人材育成が功を奏し、業績拡大を後押ししている。19年4~9月期決算は営業利益が前年同期比63.4%増と大幅な伸びを示しており、通期では前期比29%増の12億4600万円を見込んでいる。

■Sansan <4443>  4,130円  +330 円 (+8.7%)  本日終値

1日に発表した「ウイングアーク1stと資本業務提携」が買い材料。

帳票ソリューションを展開するウイングアーク1stと資本業務提携。

■リコー <7752>  1,042円  +83 円 (+8.7%)  本日終値

リコー<7752>が急動意。4日ぶりの反発となったが、上昇率は一時10%を超える人気となった。同社が1日取引終了後に発表した19年4~9月期決算は営業利益が前年同期比6.5%減の486億4800万円と減益だったが、ユーロ安の影響などが反映されたもので、ITサービス部門が好調。更に「米中摩擦への警戒感が薄れるなかで、中国事業の売上高を中期的に大幅に高める方針が伝わったことも、ポジティブ材料と受け止められた」(国内証券ストラテジスト)。株式需給面では、これまで積み上げられていた空売り筋の買い戻しを誘う展開で踏み上げ相場的な色彩となっている。

■王子ホールディングス <3861>  602円  +45 円 (+8.1%)  本日終値

王子ホールディングス<3861>が後場一段高。同社はきょう午後1時に、20年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は555億8000万円(前年同期比1.7%増)となり、従来計画の500億円から上振れ着地した。売上高は7602億600万円(同0.2%減)と、従来計画の7800億円には届かなかった。海外でのパルプ市況軟化の影響があったものの、一方で国内では段ボール原紙や段ボールの販売量が青果物・食品・通販向けなどで増加した。なお、通期業績予想は売上高1兆6000億円(前期比3.2%増)、営業利益1100億円(同0.2%減)とする従来計画を据え置いている。

■レノバ <9519>  1,040円  +72 円 (+7.4%) 一時ストップ高   本日終値

レノバ <9519> が一時ストップ高に買われた。1日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の33億円→41億円に24.2%上方修正し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。再生可能エネルギー発電事業で売電収入が好調なうえ、順調な開発進捗を背景に事業開発報酬も伸びる。持分法適用関連会社の連結子会社化に伴う業績上積みも収益を押し上げる。同時に発表した上期(4-9月)の経常利益は20.7億円だった。

■三菱ガス化学 <4182>  1,629円  +104 円 (+6.8%)  本日終値

5日に発表した「菱ガス化、自社株の買付と消却を発表」が買い材料視された。

自己株式の取得に係る事項の決定および自己株式の消却に関するお知らせ

⇒⇒三菱ガス化学の会社開示情報を見る

■淺沼組 <1852>  4,305円  +260 円 (+6.4%)  本日終値

淺沼組<1852>が急反発。後場一段高に買われ、年初来高値を更新。5日の前場終了後に、20年3月期上期(4~9月)の連結経常利益を従来予想の18億円から32億8000万円に大幅上方修正したことが好材料視された。手持ち工事が想定以上に進み、売上高が計画を20.5%も上回ったことが利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の61億6000万円(前期は56億1600万円)を据え置いている。

■NTTデータ <9613>  1,492円  +87 円 (+6.2%)  本日終値

1日に決算を発表。「上期税引き前が3%増益で着地・7-9月期も4%増益」が好感された。

NTTデータ <9613> が11月1日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比3.1%増の629億円に伸びたが、通期計画の1450億円に対する進捗率は43.4%となり、前年同期の41.6%とほぼ同水準だった。

⇒⇒NTTデータの詳しい業績推移表を見る

■国際石油開発帝石 <1605>  1,043.5円  +60.4 円 (+6.1%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>などエネルギー関連株が上昇。前日の米国株市場ではシェブロンがアゼルバイジャン事業の権益売却による財務改善期待などが後押しして4.6%高と急伸したほか、エクソンモービルも買われるなどエネルギー関連株の上昇が目立った。WTI原油先物価格は11月1日に2ドルを超える急上昇をみせ、週明け4日も続伸した。米中貿易協議の進展に対する期待が高まるなか、世界景気減速への懸念が後退、石油の需給が引き締まるとの思惑が追い風となっている。この流れを受け、東京市場でも資源開発関連株に資金が流入している。

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