話題株ピックアップ【夕刊】(2):コマツ、日経レバ、ワークマン

注目
2019年11月5日 15時17分

■日清オイリオグループ <2602>  4,000円  +230 円 (+6.1%)  本日終値

日清オイリオグループ<2602>が急反発し、年初来高値を更新した。1日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の2.92%にあたる100万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月5日から20年3月31日まで。なお、100万株うち23万2400株は5日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で取得を完了している。同時に発表した20年3月期上期(4~9月)の連結営業利益は前年同期比23.7%増の76億8100万円に拡大したことも好感された。機能特化型のマーガリン・ショートニングや欧州向けパーム加工品の販売が好調だったほか、チョコレート製品の値上げなども奏功し、油脂加工事業の採算が大きく改善した。

■デンヨー <6517>  2,006円  +112 円 (+5.9%)  本日終値

デンヨー<6517>が後場急伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう午後2時に、20年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の46億円から52億円(前期比23.8%増)に引き上げた。売上高予想も565億円から595億円(同7.1%増)に上方修正。堅調な建設需要や防災意識の高まり、消費税増税前の駆け込み需要などを背景に、足もとで発電機の出荷が好調に推移していることなどを反映した。

■ジョイフル本田 <3191>  1,478円  +80 円 (+5.7%)  本日終値

1日に決算を発表。「7-9月期(1Q)経常は32%増益で着地」が好感された。

ジョイフル本田 <3191> が11月1日大引け後(15:00)に決算を発表。20年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比32.0%増の28.3億円に拡大し、7-12月期(上期)計画の51億円に対する進捗率は55.5%に達し、5年平均の40.3%も上回った。

⇒⇒ジョイフル本田の詳しい業績推移表を見る

■コマツ <6301>  2,630.5円  +135 円 (+5.4%)  本日終値

コマツ<6301>が4日ぶり急反発。前週後半に調整色をみせたが、きょうは全体リスクオン相場に乗って25日移動平均線を足場に大きくリバウンドし一時4.8%高に買われた。米中協議は部分合意への期待が高まっているほか、トランプ米政権は中国通信機器最大手のファーウェイに対する禁輸措置の一部解禁が近いことを米主要メディアが伝えており、中国経済の影響を受けやすい建機セクターには追い風が意識された。

■前田建設工業 <1824>  1,045円  +45 円 (+4.5%)  本日終値

5日後場、前田建設工業<1824>が20年3月期上期(4~9月)の連結経常利益を従来予想の156億円から206億円(前年同期は177億円)に32.1%上方修正し、一転して15.9%増益を見込み、一気に2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが好材料視された。売上高は減少するものの、利益面では完成工事利益率が向上したことで従来予想を上回った。なお、通期の経常利益は従来予想の328億円(前期は383億円)を据え置いた。

■日経レバ <1570>  21,700円  +800 円 (+3.8%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が反発、一時900円高の2万1800円まで上昇し、10月29日につけた年初来高値2万1190円を大きく上回り年初来高値を更新した。同銘柄は日経平均に連動するETFで変動率が日経平均の2倍に基本設定されている。ここリスクオン相場が続くなか、高水準に積み上がったショートポジションの解消が押し上げ効果をもたらしている。直近、日証金では5円の逆日歩がついた状態にあり、個別株同様に需給相場の様相をみせている。

■阪急阪神 <9042>  4,575円  +160 円 (+3.6%)  本日終値

阪急阪神ホールディングス<9042>が大幅続伸し、連日で年初来高値を更新した。1日大引け後、20年3月期上期(4~9月)の連結経常利益が前年同期比31%増の719億円に拡大して着地したと発表しており、これを好材料視する買いが向かった。不動産事業でマンション分譲戸数が前年同期の332戸から1198戸に大きく増加したことが寄与。ゴールデンウィーク10連休を背景にヨーロッパ旅行などが増勢だった旅行部門、ステージ部門で歌劇関連商品の販売が好調だったエンターテインメント部門なども業績を伸ばた。

■ワークマン <7564>  8,140円  +260 円 (+3.3%)  本日終値

ワークマン<7564>は続伸。作業服販売チェーンの最大手で、「機能性」と「低価格」を特徴に需要を捉えており、消費税率引き上げ後の反動も見られず好調な月次売り上げを続けている。前週末1日の取引終了後発表した10月既存店売上高は前年同月比23.8%増と25カ月連続で前年実績を上回ったほか、全店売上高は同30.1%増と好調で、これを材料視する買いが流入している。降雨日、降雨量ともに多かったことから、レインウェアや長靴などの雨関連商品が活発に動いた。また、中旬以降気温が低下したことで「STRETCHウォームパンツ」や人気ブロガーとのコラボ企画「フルジップコットンパーカー」など秋冬商品の販売が伸びた。

■商船三井 <9104>  3,020円  +88 円 (+3.0%)  本日終値

商船三井<9104>が一時5%近い上昇で3075円まで上値を伸ばしたほか、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み高。業種別騰落率でも海運セクターは値上がり上位3傑に食い込んでいる。ばら積み船の運賃市況を表すバルチック海運指数はここ低下基調にあるものの、最近の海運株は同指数との連動性が薄れている。足もとは米中貿易協議において部分合意が近いとの観測を受け、グローバル物流が停滞することへの警戒感が緩んでおり、海運セクターの収益環境改善に対する思惑につながっている。

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