ゼロから始める「株探」の歩き方 ― (8)大化け期待の有望成長銘柄をチャートで探そう

特集
2019年11月8日 13時46分


「有望成長株探しにチャートパターンを活用!」

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

前回の「有望株の選別はチャートがキモ!」では、タイミングよく大化けしそうな銘柄を探すためには、業績の評価に加えて、株価の動きをチャートで分析することの重要性や、株探で表示されるポップアップウィンドウを活用したチャートの使い方と基礎知識などについて解説しました。そこで今回は、ポップアップウィンドウではなく、決算速報などから確認できるチャートの基本や、銘柄を選別するために何をみて、どう活用したらよいのかについて解説していきます。

株価は実際の景気に先行して動く景気先行指数です。そのため、業績が今後良好そうだと判断されれば、株価は買われて値上がりします。反対に、業績が今後低迷しそうだと判断されれば、株価は売られて値下がりします。つまり、株価が値上がりしている銘柄は業績が今後良好そうだと判断されていることになり、反対に、株価が値下がりしている銘柄は今後低迷しそうだと判断されていると考えることができます。

一般的に、決算内容などが嫌気されると、株価が売られて安くなります。そのため、「前の株価水準はあんなに高かったのだから今は安いな」などと判断する人も多いかもしれません。無理なダイエットで体重を落としてもリバウンドで戻ってしまうように、株価も急激に安くなれば一時的に上昇することはよくあることです。これを「リバウンド上昇」と言いますが、だからといって、将来の業績良好を織り込んで上昇しているわけではありません。

株価が継続して大きく値上がりしそうな銘柄を探す場合には、将来の業績が良好そうだと分析することができる銘柄で、かつ株価も業績良好を織り込んで上昇していくような銘柄を見つけなければならないのです。

では、決算速報から、良好そうな業績を織り込んで株価が上昇している銘柄を、どうやって探すのかを確認していきましょう。

決算速報では、個別銘柄名とともに4桁の銘柄コードが必ず記載されています。銘柄コードにカーソルを合わせると、その企業の「概要・株価」などが表示されるポップアップウィンドウが自動で起ち上がります。前回はこのポップアップウィンドウを利用してチャートを表示させる方法を解説しましたが、今回は銘柄コードのリンクから個別銘柄のページに移動してチャートを確認する方法を解説します。

図1 ポップアップウィンドウ、必要な情報をコンパクトに切り替え

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カーソルを銘柄コードのリンクに合わせてクリックし、個別銘柄の基本情報ページに移動しましょう。するとページの真ん中にチャートが表示されています。チャートの右端を見ると、「日中足」「日足」の2つタブがあります。現在、表示されているチャートが水色で塗られていますので、どちらのチャートが表示されているのかを確認しましょう。

チャートは、表示する株価の期間によって種類が分かれます。一日の株価の動きを表示したものが「日足チャート」。一週間を一つの単位として株価の動きを表示したものが「週足チャート」。一カ月を一つの単位として株価の動きを表示したものが「月足チャート」。一年間を一つの単位として株価の動きを表示したものが「年足チャート」になります。右側のタブの「日足」を選択すると、日足のタブが水色に変わり、ローソク足で日足チャートを表示させることができます。

図2 個別銘柄の基本情報ページ 日足チャート

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次ページ:投資手法によって使い分けたい様々なチャート

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