話題株ピックアップ【夕刊】(1):東芝プラ、ツクイ、鹿島
■東芝プラントシステム <1983> 2,457円 +354 円 (+16.8%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
東芝プラントシステム<1983>やニューフレアテクノロジー<6256>、西芝電機<6591>がそろって急伸。共同通信など複数のメディアは、東芝<6502>が上場子会社の完全子会社化を進め、親子上場の解消に乗り出すことを検討に入ったと報道した。東芝の上場子会社4社のうち東芝テック<6588>を除く3社を対象に完全子会社を含めた検討がされているという。これを受け、東芝プラは16%超高と急騰したほか、ニューフレアテクノロジーと西芝電はストップ高に買われている。なお、東芝では、「当社が発表したものではない」とコメントを発表したが、同時に「従来から、上場子会社の在り方について議論している」とし、今後、開示すべき事項が決定した場合速やかに知らせる、としている。
■ツクイ <2398> 535円 +71 円 (+15.3%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率3位
ツクイ<2398>が大幅高。同社は11日取引終了後に、20年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結営業利益が18億1200万円(前年同期比26.9%減)になったと発表。ただ、7~9月期に限った営業利益は10億4600万円と直前四半期(4~6月)から36.7%増となっており、これが買い手掛かりとなったようだ。第2四半期累計の売上高は450億1100万円(前年同期比4.5%増)で、7~9月期では227億8800万円(直前四半期比2.5%増)となった。主力のデイサービス事業が伸びたほか、住まい事業(有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホームとその併設サービス)なども堅調だった。なお、通期業績予想は売上高922億2100万円(前期比6.8%増)、営業利益37億9100万円(同8.1%減)とする従来計画を据え置いている。
■TOWA <6315> 1,213円 +118 円 (+10.8%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
11日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は43%増益」が好感された。
TOWA <6315> が11月11日大引け後(15:30)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は2億8300万円の赤字(前年同期は9億5400万円の黒字)に転落した。
■TKC <9746> 4,970円 +320 円 (+6.9%) 本日終値
11日に決算を発表。「今期経常は微増で5期連続最高益更新へ」が好感された。
TKC <9746> が11月11日大引け後(16:00)に決算を発表。19年9月期の連結経常利益は前の期比7.9%増の96.6億円になり、20年9月期は前期比0.0%増の96.7億円とほぼ横ばいを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。7期連続増収、増益になる。
■東亜建設工業 <1885> 1,693円 +107 円 (+6.8%) 本日終値
11日に決算を発表。「上期経常が3.3倍増益で着地・7-9月期も53倍増益」が好感された。
東亜建設工業 <1885> が11月11日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.3倍の32.7億円に急拡大し、通期計画の61億円に対する進捗率は53.8%に達し、5年平均の47.6%も上回った。
■大紀アルミニウム工業所 <5702> 816円 +42 円 (+5.4%) 本日終値
大紀アルミニウム工業所<5702>が大幅高で6日続伸し、約4カ月ぶりに年初来高値を更新。午前11時ごろ、20年3月期の連結業績予想について、最終利益を53億6000万円から55億8000万円(前期比10.3%増)に上方修正したことが好感された。販売数量及び販売価格が計画数値より低下していることで、売上高は1938億円から1659億円(前期比15.7%減)へ、営業利益は81億1000万円から79億2000万円(同2.4%減)へ下方修正したが、製品価格と原料価格の価格差(スプレッド)が順調に推移していることが最終利益を押し上げる見通しだ。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高851億2300万円(前年同期比15.1%減)、営業利益39億100万円(同4.9%増)、純利益27億7000万円(同22.0%増)だった。
■鹿島 <1812> 1,590円 +79 円 (+5.2%) 本日終値
鹿島建設<1812>が後場一段高。同社はきょう正午に、20年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の1185億円から1210億円(前期比15.2%減)に上方修正した。売上高予想は2兆400億円から2兆円(同1.3%増)に若干引き下げたものの、建築事業の完成工事総利益率が向上する見通しとなったことなどから営業利益は引き上げた。
■浜松ホトニクス <6965> 4,635円 +225 円 (+5.1%) 本日終値
11日に決算を発表。「今期経常は5%増益へ」が好感された。
浜松ホトニクス <6965> が11月11日大引け後(15:30)に決算を発表。19年9月期の連結経常利益は前の期比6.4%減の262億円になったが、20年9月期は前期比4.7%増の275億円に伸びる見通しとなった。8期連続増収になる。
■メニコン <7780> 4,140円 +185 円 (+4.7%) 本日終値
メニコン<7780>が後場プラス圏に浮上。午後2時ごろ、20年3月期の連結業績予想について、営業利益を65億200万円から72億1100万円(前期比29.4%増)へ、純利益を40億9100万円から45億円(同25.8%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は850億8300万円(同5.2%増)の従来見通しを据え置いたものの、上期に続いて、製造原価の低減により原価率の改善が見込めることが利益を押し上げるとしている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高428億2400万円(前年同期比6.8%増)、営業利益45億5800万円(同56.0%増)、純利益29億9200万円(同65.3%増)だった。
■図研 <6947> 2,372円 +78 円 (+3.4%) 本日終値
図研 <6947> が高い。11日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の30億円→32億円に6.7%上方修正。従来の6.0%減益予想から一転して0.3%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。企業の設計・製造部門の旺盛な技術革新投資を背景に、電気設計システムを中心とするソフトウェア販売や派遣・受託サービスが大きく伸びる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の28円→29円(前期は26円)に増額修正したことも好感された。
株探ニュース