【↑】日経平均 大引け| 反発、先物主導で上げ幅を拡大し年初来高値更新 (11月12日)
始値 23336.37
高値 23545.70(14:56)
安値 23312.25(09:05)
大引け 23520.01(前日比 +188.17 、 +0.81% )
売買高 12億5976万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2015億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、後場先物主導で上げ幅を拡大し年初来高値を更新
2.前日の米株市場は主要株指数が高安まちまちで、朝方は気迷いムードに
3.香港情勢への警戒感が重荷となるも、為替市場での円安が味方する展開
4.アジア株市場も香港や中国株が切り返す動きとなり、全般安心感が漂う
5.業種別では内需株に買い優勢、特に建設セクターに物色の矛先が向かう
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは10ドル高と小幅に3日続伸し、連日で過去最高値を更新した。米中貿易協議への不透明感で一時下落する場面もあったが、ボーイングやウォルグリーンズが上昇し指数を押し上げた。
東京市場では、朝方こそ日経平均株価が安くなる場面があったがすぐにプラス圏に浮上、後場中ごろから先物を絡め上げ足を一気に強め年初来高値を更新した。
12日の東京市場は、前日の米国株市場ではNYダウが小幅プラス圏を確保したもののナスダック総合指数が軟調で、朝方は方向感が定まりにくい雰囲気にあった。しかし、売り買いを交錯させたのは取引開始後わずかの間で、その後は徐々に下値を切り上げる展開。前場は香港情勢などを気にして上値も重かったが、後場に入ると海外短期筋の先物への買いが裁定買いを通じ全体相場を押し上げる格好となり、日経平均は午後1時半過ぎから急速に上値を追う展開となった。外国為替市場で1ドル=109円台前半の円安水準で推移したことも輸出セクター中心に買い安心感につながった。アジア株市場でも香港や中国株などがプラス圏に切り返し、これに並行して東京市場でも上値を追う銘柄が増勢となった。業種別では内需株が軸となり特に建設セクターに物色の矛先が向いた。
個別では、任天堂<7974>が買われ、ソニー<6758>も上昇した。ファーストリテイリング<9983>も1000円超の上昇をみせ、太陽誘電<6976>も高い。ダイフク<6383>、アドバンテスト<6857>なども上値を追った。大塚ホールディングス<4578>も値を上げた。ヤクルト本社<2267>の上げ足も目立つ。福島銀行<8562>がストップ高。東芝プラントシステム<1983>が急騰、ツクイ<2398>も値を飛ばした。サニーサイドアップ<2180>、応用地質<9755>も物色人気。
半面、ソフトバンクグループ<9984>、トヨタ自動車<7203>が冴えず、オリエンタルランド<4661>も値を下げた。エーザイ<4523>も軟調。三井金属<5706>が急落。ソースネクスト<4344>が大きく値を下げ、サンフロンティア不動産<8934>、ブイ・テクノロジー<7717>も大幅安、ラウンドワン<4680>も下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファミマ <8028> 、アドテスト <6857> 、日東電 <6988> 、大塚HD <4578> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約97円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、エーザイ <4523> 、アステラス <4503> 、ブリヂストン <5108> 、味の素 <2802> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約16円。
東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)建設業、(2)石油石炭製品、(3)証券商品先物、(4)パルプ・紙、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)非鉄金属、(3)電気・ガス業、(4)倉庫運輸関連、(5)水産・農林業。
■個別材料株
△東芝プラ <1983> 、ニューフレア <6256> [JQ]、西芝電 <6591> [東証2]
「東芝<6502>が完全子会社検討」との報道。
△サニーサイド <2180>
7-9月期(1Q)経常は98%増益、通期予想を上方修正。
△シイエムシイ <2185> [JQ]
今期経常は11%増で3期連続最高益、8円増配へ。
△PバンCOM <3559> [東証M]
株主優待制度を導入。
△デジハHD <3676>
ホワイトハッカーサービスの合弁会社設立、自社株買いも発表。
△大紀ア <5702>
今期経常を4%上方修正・最高益予想を上乗せ。
△AKIBA <6840> [JQ]
上期経常は黒字浮上で上振れ着地。
△リビング保証 <7320> [東証M]
7-9月期(1Q)経常は78%増益で着地。
△NEWART <7638> [JQ]
上期経常は2.6倍増益で上振れ着地、今期配当を10円増額。
△セレスポ <9625> [JQ]
上期経常は18倍増益・通期計画を超過。
▼三井金 <5706>
今期経常を一転21%減益に下方修正。
▼ヒーハイスト <6433> [JQ]
今期経常を一転45%減益に下方修正、配当も2円減額。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)福島銀 <8562> 、(2)東芝プラ <1983> 、(3)ツクイ <2398> 、(4)応用地質 <9755> 、(5)TOWA <6315> 、(6)デジハHD <3676> 、(7)筑波銀 <8338> 、(8)シード <7743> 、(9)ファルテック <7215> 、(10)JMS <7702> 。
値下がり率上位10傑は(1)オルトP <3672> 、(2)三井金 <5706> 、(3)MDV <3902> 、(4)堀場製 <6856> 、(5)ソースネクス <4344> 、(6)TBK <7277> 、(7)グランディ <8999> 、(8)サンフロ不 <8934> 、(9)Vテク <7717> 、(10)日農薬 <4997> 。
【大引け】
日経平均は前日比188.17円(0.81%)高の2万3520.01円。TOPIXは前日比5.64(0.33%)高の1709.67。出来高は概算で12億5976万株。東証1部の値上がり銘柄数は1270、値下がり銘柄数は787となった。日経ジャスダック平均は3548.97円(11.84円高)。
[2019年11月12日]
株探ニュース