話題株ピックアップ【夕刊】(2):東芝機、荏原、リクルート

注目
2019年11月14日 15時18分

■東芝機械 <6104>  2,749円  +131 円 (+5.0%)  本日終値

東芝機械<6104>が反発し年初来高値を更新。東芝<6502>は13日、グループ企業の再編を進めることを発表しニューフレアテクノロジー<6256>にTOB(株式公開買い付け)を行い完全子会社化することを明らかにした。TOB価格は1株1万1900円。東芝機はニューフレアの第2位の株主で約180万株を保有している。アナリストからは、TOBに応じてニューフレア株を売却した場合、200億円ほどの売却益を計上する可能性があるとみている。なお、東芝機は来年4月に社名を「芝浦機械」に変更することを予定している。

■荏原 <6361>  3,400円  +115 円 (+3.5%)  本日終値

荏原<6361>は大幅反発。19年12月期の連結業績予想について、売上高を5000億円から5100億円(前期比0.2%増)へ、営業利益を280億円から295億円(同9.2%減)へ、純利益を160億円から170億円(同6.9%減)へ上方修正したことが好感された。一部半導体メーカーの設備投資再開などを受けて、精密・電子事業の受注高及び売上高見通しを引き上げたことが要因という。なお、同時に発表した第3四半期累計(1-9月)決算は、売上高3664億6100万円(前年同期比0.4%減)、営業利益202億6900万円(同0.9%減)、純利益118億6300万円(同5.8%増)だった。

■リクルート <6098>  3,758円  +72 円 (+2.0%)  本日終値

リクルートホールディングス<6098>が売り買い交錯もやや買い優勢、前日終値近辺で売り物を吸収し上値を慕う展開。同社が13日取引終了後に発表した19年4~9月期決算は営業利益が前年同期比12.7%増の1426億5900万円と2ケタ成長を達成した。求人検索サイト「インディード」が好調で全体収益押し上げに大きく寄与した。ただ、好業績は事前に織り込みが進んでいたこともあり、目先筋の利益確定売りも出て上値は重くなっている。

■ヘリオス <4593>  1,181円  +4 円 (+0.3%)  本日終値

ヘリオス<4593>が3日ぶりに反発。午前9時ごろ、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を対象とする体性幹細胞再生医薬品HLCM051が、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会再生医療等製品・生物由来技術部会で希少疾病用再生医療等製品へ指定されることが了承されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。ARDSは、単一の疾患ではなく、基礎疾患や外傷などによって好中球などの免疫系が過剰に誘発され、炎症を起こすことにより肺が傷害を受け肺水腫となり、その結果、重度の呼吸不全となる症状の総称。同社は現在、肺炎を原因疾患とするARDS患者に対してHLCM051の有効性及び安全性を検討する第2相試験を日本国内約20施設で実施している。

■ラクスル <4384>  3,210円  -460 円 (-12.5%)  本日終値  東証1部 下落率6位

ラクスル<4384>は急落。前日比12%安超に売られた。同社は13日の取引終了後、ユーロ円建て転換社債(CB)型新株予約権付社債と海外株式売り出しを発表した。これを受け、1株当たりの希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが脹らんだ。ユーロ円CBの発行で50兆円を調達する。運送事業の成長に向けた投資資金に充当する。同CBの転換価格は前日終値を21.98%上回る4074円で決まった。償還日は24年11月29日。潜在株式による希薄化率 は4.41%となる。同時に海外での株式売り出しも発表。300万株と上限60万株の売り出しを行う。売り出し価格は1株につき3340円で決まった。

■ノーリツ鋼機 <7744>  1,726円  -154 円 (-8.2%)  本日終値

13日に決算を発表。「今期税引き前を65%下方修正」が嫌気された。

ノーリツ鋼機 <7744> が11月13日大引け後(16:15)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前損益は18.5億円の赤字(前年同期は23.4億円の黒字)に転落し、従来の2億円の黒字予想から一転赤字で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の34億円→12億円(前期は54.3億円)に64.7%下方修正し、減益率が37.5%減→77.9%減に拡大する見通しとなった。

⇒⇒ノーリツ鋼機の詳しい業績推移表を見る

■アルバック <6728>  4,525円  -370 円 (-7.6%)  本日終値

13日に決算を発表。「7-9月期(1Q)経常は32%減益で着地」が嫌気された。

アルバック <6728> が11月13日大引け後(15:00)に決算を発表。20年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比32.3%減の60.7億円に落ち込んだが、7-12月期(上期)計画の90億円に対する進捗率は67.5%に達し、5年平均の46.1%も上回った。

⇒⇒アルバックの詳しい業績推移表を見る

■アプラスフィナンシャル <8589>  91円  -7 円 (-7.1%)  本日終値

13日に決算を発表。「上期経常は8%減益で着地」が嫌気された。

アプラスフィナンシャル <8589> が11月13日大引け後(15:30)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比7.7%減の35.8億円に減り、通期計画の87億円に対する進捗率は41.2%にとどまり、5年平均の80.2%も下回った。

⇒⇒アプラスフィナンシャルの詳しい業績推移表を見る

■KYB <7242>  3,410円  -250 円 (-6.8%)  本日終値

13日に決算を発表。「今期税引き前を68%下方修正」が嫌気された。

KYB <7242> が11月13日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前損益は42億円の黒字(前年同期は123億円の赤字)に浮上して着地した。しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の185億円の黒字→60億円の黒字(前期は295億円の赤字)に67.6%下方修正した。

⇒⇒KYBの詳しい業績推移表を見る

■北越コーポレーション <3865>  546円  -34 円 (-5.9%)  本日終値

13日に決算を発表。「今期経常を22%下方修正」が嫌気された。

北越コーポレーション <3865> が11月13日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の95.5億円に急拡大し、従来予想の70億円を上回って着地。しかしながら併せて、通期の同利益を従来予想の180億円→140億円(前期は130億円)に22.2%下方修正し、増益率が38.3%増→7.6%増に縮小する見通しとなった。

⇒⇒北越コーポレーションの詳しい業績推移表を見る

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