【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株最高値でリスク選好の流れ継続 (11月18日)

市況
2019年11月18日 16時17分

日経平均株価

始値  23304.25

高値  23420.62(11:01)

安値  23271.29(09:27)

大引け 23416.76(前日比 +113.44 、 +0.49% )

売買高  12億2347万株 (東証1部概算)

売買代金  1兆9051億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続伸、米国株の最高値更新でリスク選好の流れ継続

2.クドロー米国家経済会議委員長の発言を受けて米中協議に進展期待

3.香港情勢懸念もハンセン指数が強い動きを示したことが支援材料に

4.米中摩擦を背景とした世界景気減速懸念後退で半導体関連など高い

5.値上がり銘柄数は全体の5割強にとどまり、売買代金は2兆円割れ

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは222ドル高と反発し過去最高値を更新した。米中協議の進展期待が高まったことや、ヘルスケア関連のユナイテッド・ヘルスやジョンソン&ジョンソンが買われ指数を押し上げた。

週明けの東京市場では、前週末の米国株市場で主要株価指数が揃って最高値を更新したことを受け、日経平均株価はリスクを取る動きが強まった。

18日の東京市場は、前週末の米国株市場で米中協議の進展期待を背景にNYダウやナスダック総合指数などが過去最高値を更新したことを受け、主力株をはじめ広範囲に買いが入った。クドロー米国家経済会議委員長が、米中協議の合意が接近していると言及したことなどがポジティブに捉えられている。もっとも、東京市場ではここ急ピッチな上昇の反動もあって朝方は日経平均の上値が重かった。しかし、取引開始後に外国為替市場でドルが買い戻されたほか、政情不安の香港ハンセン指数が1%以上の上昇をみせたのを横目に、市場心理が改善、先物を絡め売り方の買い戻しが全体相場に浮揚力を与えた。世界景気底入れ期待を底流に東エレクなど半導体製造装置関連株などが買われ全体を牽引した。ただ、現物株への買い意欲は総じて限定的で、東証1部の値上がり銘柄数は全体の5割強にとどまり、売買代金は2兆円を割り込んだ。

個別では、任天堂<7974>が高く、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>のほか、レーザーテック<6920>が大幅高に買われるなど、半導体関連も買いを集めた。リクルートホールディングス<6098>も高い。日本アクア<1429>が一時ストップ高に買われ、レオパレス21<8848>が急動意。日本電子材料<6855>も大幅高となった。ブイ・テクノロジー<7717>が値を飛ばし、コロプラ<3668>も物色人気となった。

半面、ZOZO<3092>が軟調、三櫻工業<6584>も大きく利食われた。SUBARU<7270>、シャープ<6753>なども安い。LIXILビバ<3564>、チャーム・ケア・コーポレーション<6062>が大幅安。CARTA HOLDINGS<3688>、テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>、ジャパンベストレスキューシステム<2453>などの下げも目立つ。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、ファストリ <9983> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約70円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファミマ <8028> 、セブン&アイ <3382> 、SUBARU <7270> 、電通 <4324> 、セコム <9735> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約16円。

東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)その他製品、(3)情報・通信業、(4)精密機器、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)繊維製品、(2)石油石炭製品、(3)水産・農林業、(4)保険業、(5)倉庫運輸関連。

■個別材料株

△日本アクア <1429>

今期経常を最高益に29%上方修正、配当も5円増額。

△フロンテオ <2158> [東証M]

「KIBIT」を活用したメール監視サービスの提供開始。

△コロプラ <3668>

「ドラクエウォーク」が1000万DLを達成。

△阿波製紙 <3896>

CNF混抄紙を用いた自動車用成形品が東京モーターショーで紹介。

△ステラケミ <4109>

「液体フッ化水素の韓国向け輸出を許可」との報道。

△イオンファン <4343>

10月既存店売上高は9ヵ月連続前年上回る。

△エヌリンクス <6578> [東証2]

光通信が5%超の株主に浮上。

△シスメックス <6869>

東海東京調査センターが目標株価1万700円に設定。

△日本アンテナ <6930> [JQ]

「5G基地局整備前倒しで30%減税要望」との報道。

△アストマクス <7162> [JQ]

3.04%を上限に自社株買いを実施。

▼チャームケア <6062>

公募増資と売り出しを実施。

▼土木管理 <6171>

株主優待制度を廃止。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日本アクア <1429> 、(2)ファインデ <3649> 、(3)パスコ <9232> 、(4)レオパレス <8848> 、(5)オープンH <3288> 、(6)トムソン <6480> 、(7)電子材料 <6855> 、(8)オリバー <7959> 、(9)マルマエ <6264> 、(10)ヨシムラHD <2884>

値下がり率上位10傑は(1)LIXILビ <3564> 、(2)チャームケア <6062> 、(3)ネクシィーズ <4346> 、(4)三桜工 <6584> 、(5)ランド <8918> 、(6)カルタHD <3688> 、(7)T&Gニーズ <4331> 、(8)JBR <2453> 、(9)システムリサ <3771> 、(10)プレミアG <7199>

【大引け】

日経平均は前日比113.44円(0.49%)高の2万3416.76円。TOPIXは前日比4.05(0.24%)高の1700.72。出来高は概算で12億2347万株。東証1部の値上がり銘柄数は1090、値下がり銘柄数は973となった。日経ジャスダック平均は3583.34円(25.77円高)。

[2019年11月18日]

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