東京株式(大引け)=149円安、米景気への警戒感で反落も後半下げ渋る

市況
2019年12月3日 15時40分

3日の東京株式市場は前日の米株安を受け主力株中心にリスクを回避する動きが優勢となり、日経平均は反落となった。ただ、朝方に大きく下値を試した後は押し目買いに下げ渋る展開となった。

大引けの日経平均株価は前営業日比149円69銭安の2万3379円81銭と反落。東証1部の売買高概算は10億7475万株、売買代金概算は1兆9566億2000万円。値上がり銘柄数は551、対して値下がり銘柄数は1540、変わらずは66銘柄だった。

きょうの東京市場は前日に米国株市場でNYダウやナスダック総合指数が大きく下げたことを受け、目先利益確定の動きを誘発した。米国ではISM製造業景況感指数が改善を見込んでいた事前予想を覆し悪化したことで、景気減速懸念から株安の背景となった。米国の貿易摩擦問題が南米にも広がるとの見方も売りを助長した。東京市場でも朝方はリスク回避ムードが強く、為替が一時1ドル=108円台に入る円高に振れたことや、アジア株安などが買いを手控えさせた。その後は、中国株や台湾株などが底堅さを発揮、円高にも歯止めがかかり、これを横目に押し目買いの動きが強まった。東証1部全体の7割の銘柄が下落し、売買代金は1兆円に届かなかったが、一部の個別株に対する物色意欲は旺盛で、中小型株は全体相場に逆行して値を飛ばすものも少なくなかった。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、日立製作所<6501>も値を下げた。太陽誘電<6976>も売られた。ファーストリテイリング<9983>が下落したほか、エーザイ<4523>も安い。ピジョン<7956>が急落、リンクアンドモチベーション<2170>、幸楽苑ホールディングス<7554>などの下げも目立つ。トプコン<7732>、マルハニチロ<1333>も水準を切り下げた。

半面、売買代金で群を抜く任天堂<7974>が全体相場に逆行し1000円を超える上昇、ソニー<6758>も堅調。TDK<6762>などもしっかり。第一生命ホールディングス<8750>が頑強な動きをみせ、KDDI<9433>もプラス圏を維持した。レーザーテック<6920>も上昇した。このほか、本多通信工業<6826>、内田洋行<8057>、阿波製紙<3896>、木村化工機<6378>がいずれもストップ高に買われるなど集中人気となった。

出所:MINKABU PRESS

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