話題株ピックアップ【夕刊】(2):電算システム、プリマ、キヤノン
■電算システム <3630> 3,060円 +45 円 (+1.5%) 本日終値
電算システム<3630>は後場プラス圏に浮上。同社は前場引け後に、コンビニ収納代行サービスにおいて、PayPay(東京都千代田区)との連携によりスマホアプリ決済サービス「PayPay請求書払い」の取り扱いをきょうから開始したと発表しており、これが好感されたようだ。同社は払込票を利用したスマホアプリ決済サービスとの連携を積極的に展開しており、同件によりスマホアプリ決済サービスの導入は7つ目で業界最多の提供数となっている。
■プリマハム <2281> 2,621円 +30 円 (+1.2%) 本日終値
プリマハム<2281>は3日続伸。岩井コスモ証券は5日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は2900円とした。同社は主力の「香薫あらびきポークウインナー」が成長を続け国内シェア3位。第2四半期(4~9月)の連結営業利益は前年同期比4%増の75億3100万円となった。原価率の低下などにより会社計画を上回った。20年3月通期の同利益は前期比8%増の142億円と会社予想(141億円)を上回ると予想。21年3月期の同利益は150億円を見込んでいる。日米貿易協定の発効による仕入れコストの低減や伊藤忠商事<8001>グループとの連携にも期待している。
■大同メタル工業 <7245> 764円 +6 円 (+0.8%) 本日終値
大同メタル工業<7245>が5日続伸。午前9時30分ごろ、20年2月に営業開始を予定しているタイ子会社について、既に日本の自動車部品メーカーからの受注が複数決定していると発表しており、これが好材料視された。受注金額は20年で年約5億円強、21~22年には年間10億~11億円を見込んでおり、日本以外にも米国、中国向けの販売も視野に入れているとしている。
■キヤノン <7751> 3,070円 +19 円 (+0.6%) 本日終値
キヤノン<7751>が5日続伸。5日の取引終了後、従来未定としていた19年12月期の期末配当について、前年同期と同じ80円を実施すると発表しており、買い安心感につながったようだ。なお、年間配当は160円となり、前期と同額の予定だ。
■ブロードリーフ <3673> 692円 +4 円 (+0.6%) 本日終値
ブロードリーフ<3673>が反発。この日、AI(人工知能)やAR(拡張現実)、VR(仮想現実)、次世代ヒューマンインターフェースなどのシステム開発を行うネクストシステム(福岡市南区)と資本・業務提携したと発表しており、これが好感された。ブロードリーフは前年、デジタルビジネスプラットフォーム「Broadleaf Cloud Platform」の提供を開始したが、今回の資本・業務提携は「Broadleaf Cloud Platform」上に、ネクストシステムが持つAI・ディープラーニングを用いた物体認識、骨格認識、モーション解析などの要素技術を組み込むことで、ITソリューションの更なる拡充を図るのが狙い。これに伴い、6日付でネクストシステムの株式を取得したとしている。
■日本郵政 <6178> 1,046円 +5 円 (+0.5%) 本日終値
日本郵政<6178>はしっかり。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「アマゾンジャパン(東京・目黒)は2020年に、希望者に対してネット通販の荷物を玄関前などに置く『置き配』を全国展開する。自社の配送網のある地域に限ってきたが、宅配3位の日本郵便と連携する方針を固めた」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。再配達の削減が狙いで、配達員の負担軽減や業務効率化につながるとの期待から買われたようだ。
■エフティグループ <2763> 1,508円 +3 円 (+0.2%) 本日終値
エフティグループ<2763>はしっかり。この日午後、電子記録媒体・半導体記録装置の製造販売を手掛ける台湾シリコンパワー社の日本法人シリコンパワージャパン(東京都台東区)に、データ復旧サービスの提供を開始したと発表しており、これが好感された。なお、シリコンパワージャパンは、データ復旧サービスをインクルードしたSSD製品を16日からアマゾンジャパンで販売開始するとしている。
■JR東海 <9022> 21,995円 +25 円 (+0.1%) 本日終値
JR東海<9022>が4日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は5日、同社株のレーティングを新規「オーバーウエート」でカバレッジを開始した。目標株価は2万8500円とした。東京オリンピック開催で西日本と東日本との間で人的な移動が活発化することが予想されるほか、20年3月ののぞみ1時間12本運行化による新幹線の需要増を想定。20年3月期の連結営業利益は前期比1.3%減と減益見通しだが21年3月期6.2%増と増益転換を見込んでいる。株価は21年3月期予想PBRで1.0倍と過去10年間の下限に近く、魅力的な水準にあるとみている。
■ニチコン <6996> 1,158円 -74 円 (-6.0%) 本日終値 東証1部 下落率2位
ニチコン<6996>が3日ぶりに急反落。5日に120億円のユーロ円建転換社債 (CB)型新株予約権付社債を発行すると発表しており、CBの株式転換による1株当たり利益の希薄化が懸念された。同CBは満期償還日が2024年12月の5年債。転換価格は前日終値を36.93%上回る1687円で決まった。潜在株式による希薄化率は10.21%となる。調達資金は設備投資や借入金の返済などに充てる。同時に6日朝の時間外取引で130万株(発行済株式数の1.9%)、15億円を上限とする自社株の買い付けを実施した。
株探ニュース