話題株ピックアップ【夕刊】(2):東エレク、大成建、ソレイジア

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2019年12月11日 15時15分

■デジタルガレージ <4819>  4,220円  +50 円 (+1.2%)  本日終値

デジタルガレージ<4819>は3日続伸し年初来高値を更新。10日の取引終了後、実購買データに基づく広告代理店向け広告最適化レポートサービス「STORY」の提供を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同サービスは、同社がこれまで提供してきた広告運用サービスで獲得したノウハウをもとに、実購買データを広告に活用できる独自のレポートサービス。従来は広告担当者が購買データを活用して広告プランニングや評価を行う際、データ分析に多くの時間や人的コストが必要となるという課題があったが、同サービスを活用することで、広告プランニングや運用、評価などそれぞれの用途に最適化されたグラフや表を用いた分析結果レポートを最短1営業日で取得可能になるという。これを活用することで、広告担当者は消費者に購入意欲があり、広告の受容性が高いと想定されるエリアや期間を特定し、広告を最適化できるという。

■東京エレクトロン <8035>  22,425円  +175 円 (+0.8%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が買い優勢の展開となっている。15日の対中関税引き上げ期限を前に全体相場は主力輸出株を買いにくい地合いだが、前日の米国株市場では半導体関連に強いものが多く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら反発して引けた。次世代通信規格5Gが立ち上がるなか、半導体設備投資需要を喚起しており、メモリー市況改善期待などを背景に関連銘柄の下値には押し目買いニーズが強い。

■大成建設 <1801>  4,540円  +30 円 (+0.7%)  本日終値

大成建設<1801>が反発。SMBC日興証券は10日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価は5500円から5700円に引き上げた。保守的な会社計画の一方で、20年3月期および21年3月期は営業増益となり、その後も高水準の増益が続くと予想している。具体的には20年3月期の連結営業利益は1590億円と従来予想から10億円引き上げた。21年3月期の同利益は1620億円と30億円増額した。総合経済対策による公共工事の増加や再開発需要を考慮して想定受注高を引き上げている。また、自社株買いに関しては、20年3月の取得予定280億円はすでに7月に完了したが、追加実施を期待している。

■イーエムシステムズ <4820>  2,148円  +5 円 (+0.2%)  本日終値

10日、イーエムシステムズ <4820> が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■トヨタ自動車 <7203>  7,663円  +13 円 (+0.2%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が総じて堅調。足もと外国為替市場でドルが買われ、1ドル=108円80銭近辺の推移と円安方向に振れている。米中協議については依然として不透明感が拭えないものの、米国景気減速への警戒感は前週発表された11月の米雇用統計を受け緩和されている。米長期金利も目先上昇基調にあり、ドル買いの動きを誘発、為替感応度の高い自動車セクターには追い風材料となっている。

■三菱自動車工業 <7211>  473円  -9 円 (-1.9%)  本日終値

三菱自動車工業<7211>が4日続落。SMBC日興証券は10日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は780円から550円に見直した。同社の主戦場であるインドネシア市場の低迷が長引いているほか、タイ市場もピークアウトし減速が本格化。同社は従来の拡大戦略からの「Small but Beautiful」を掲げた持続的な成長を目指すスタンスに転換したが、直近の業績を考慮すれば主力モデルが業績ドライバーにはなりにくいフェーズを迎えたとみている。同証券では、20年3月期の連結営業利益予想を900億円から340億円へ下方修正している。

■ソレイジア・ファーマ <4597>  200円  +50 円 (+33.3%) ストップ高   本日終値

ソレイジア・ファーマ<4597>がストップ高。10日の取引終了後、同社の開発品SP-04に関して、皮膚科学領域に特化したスペシャリティーファーマであるマルホ(大阪市北区)と、独占的日本国内販売権の導出契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。SP-04は、スウェーデンのプレッド・ファーマ社が創製した薬剤候補品で、がん化学療法に伴う末梢神経障害を効能・効果として現在、日本を含むアジア諸国で国際共同第3相臨床試験を推進している。今回の導出契約締結により、ソレイジアがSP-04の開発を完了した後に、マルホが国内で独占的に販売を行うことになり、契約に伴いソレイジアは、マルホから契約一時金10億円のほか、今後の開発及び販売の進捗に応じたマイルストンを総額で最大約180億円を受け取ることになる。またソレイジアは、マルホと資本提携を行うと発表した。マルホを割当先とする第三者割当により1132万4000株の新株を発行し、これによりマルホは持ち株比率9.7%を有する第2位株主となる。

■SYSホールディングス <3988>  1,586円  +300 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値

システム開発会社のSYSホールディングス <3988> [JQ]がストップ高。10日大引け後に発表した20年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益が前年同期比4.9倍の8800万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。前期に実施したM&Aや事業譲受による業績上積みに加え、電力関連向け受託開発などの受注が伸びたことが寄与。販管費の抑制も利益拡大の要因となった。上期計画の1億1400万円に対する進捗率は77.2%に達しており、業績上振れが期待する買いが向かった。

■システム ディ <3804>  1,058円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値

システム ディ<3804>がストップ高。株価は12月に入ってから急速に上値指向を強め、きょうまでの8営業日で39%も水準を切り上げている。学校やスポーツクラブ向けなど特定業種に特化した法人向け業務ソフトを開発販売しており、パッケージソフトが伸びる一方、クラウドサービス分野も開拓し、業績成長が加速している。今週9日引け後に19年10月期業績の上方修正を発表、営業利益は従来予想から2割強上乗せされ、5億3500万円(前の期比37%増)と大幅な伸びとなった。更に前期配当を7円予想から10円に引き上げており、好業績を背景に投資資金の買いを加速させた。

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