話題株ピックアップ【夕刊】(1):マクアケ、アスクル、ソフトバンクG

注目
2019年12月18日 15時12分

■マクアケ <4479>  4,690円  +700 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

マクアケ<4479>がストップ高。同社はクラウドファンディングのプラットフォーム「Makuake」を運営するが、11日に東証マザーズに新規公開した。きょう昼ごろ、世界中のアイデアを初披露できるプラットフォーム「造点新貨」を運営するアリババグループのAlifish(アリフィッシュ、中国北京市)と業務提携を発表しており、これが好感された。Alifishはアリババグループ傘下におけるIPライセンス契約およびクリエイティブ・プラットフォーム。アリババのビッグデータを活用し、中国国内外のIPライセンスと提携してグッズの企画からサプライチェーンマッチングまで、あらゆる面でブランドパートナーをサポートする。この提携により、マクアケとは互いのプラットフォームを利用する事業者を紹介することで、日本企業および中国企業がそれぞれの地域に進出する際の相互サポートをおこなう。

■アスクル <2678>  3,310円  +305 円 (+10.2%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

アスクル <2678> が急騰。17日大引け後に発表した20年5月期上期(6-11月)の連結経常利益が前年同期比3.5倍の33.9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。消費増税前の駆け込み需要などを背景に法人向け販売が伸びたほか、個人向けの「ロハコ」は配送無料となる注文金額の引き上げや物流コストの低減で採算が改善した。物流施設の手数料収入を計上したロジスティクス事業の黒字転換も大幅増益に貢献した。

■CKサンエツ <5757>  3,415円  +295 円 (+9.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

17日、CKサンエツ <5757> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.56%にあたる5万株(金額で1億7500万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月18日から20年3月31日まで。

■ツルハホールディングス <3391>  13,600円  +720 円 (+5.6%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

ツルハホールディングス<3391>は3日続伸し年初来高値を更新。同社が17日の取引終了後に発表した第2四半期(5月16日~11月15日)の連結純利益は、前年同期比20.2%増の155億5400万円と堅調だった。プライベートブランド(PB)商品や化粧品などが伸びた。20年5月通期の連結純利益は前期比5.1%増の261億円で据え置いた。大手証券のアナリストからは、「特にサプライズはないが販管費の伸びは増収率に見合った内容となり、コスト抑制がみえてきた点は好印象」との見方も出ている。

■ココカラファイン <3098>  6,510円  +160 円 (+2.5%)  本日終値

ココカラファイン<3098>が4日続伸。午前11時ごろ、一部ドラッグストア店舗でサイキンソー(東京都渋谷区)が提供する腸内フローラ検査サービスの購入を可能にしたと発表しており、これが好感された。同社ではこれまで、一部調剤店舗でサイキンソーの腸内フローラ検査サービス「Mykinso」及び「Mykinso Pro」の取り扱いを実験的に行っていたがるが、一部ドラッグストア店舗でも取り扱いを開始したという。同検査によって、腸内環境の状態が明らかになり、利用者は腸内細菌の変化に基づき、生活習慣病や消化器疾患との関係性を調べることができるようになるとしている。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,607円  +83 円 (+1.8%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が商いを伴い5日続伸。ここ値刻みこそ小幅ながら上値慕いの動きを強めている。出資するシェアオフィス大手ウィーカンパニーの経営問題で株価も一時下落を余儀なくされたが、売り圧力が一巡している。人工知能(AI)分野への積極投資を標榜しており、今後の展開に注目が集まっている。信用取組は直近売り残が増加する一方で、信用買い残を大きく減少させており、株式需給面も改善傾向にある。

■レーザーテック <6920>  10,100円  +180 円 (+1.8%)  本日終値

レーザーテック<6920>が全体軟調相場に抗して上値指向を継続、一時340円高の1万260円まで買われ、上場来高値を更新した。5G関連投資の活発化を背景にロジック半導体の需要を喚起、このロジック微細化投資のカギを握るのが次世代露光技術で使われるEUV(極端紫外線)であり、同分野でビジネスチャンスを広げる銘柄に株式市場でも注目が集まっている。そのなか、同社はマスクブランクス検査装置で世界シェアを独占しており、当然ながらEUV対応の装置についても世界で唯一供給できるメーカーとなっている。業績も絶好調、20年6月期営業利益は前期比64%増の130億円と大幅な伸びを見込むが一段の増額余地も指摘されている。

■いすゞ自動車 <7202>  1,385円  +21 円 (+1.5%)  本日終値

いすゞ自動車<7202>が高い。読売新聞オンラインが午後2時ごろ「スウェーデンの商用車大手ボルボと包括提携する方針を固めた」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、トラックの電動化や自動運転など次世代技術で協力するという。また、ボルボグループのUDトラックスの生産面などでの連携も今後の検討課題になりそうだとしている。

■ハマキョウレックス <9037>  3,600円  +40 円 (+1.1%)  本日終値

ハマキョウレックス<9037>が4日続伸。17日の取引終了後、福岡県を中心に九州に拠点を保有する物流会社シティーライン(福岡県志免町)の全株式を取得し、子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の子会社化は、シティーラインか長年蓄積してきた九州エリアでの物流サーヒスの実績や取引先を獲得するほか、九州エリアにおける拠点の拡充を図るのが狙い。また、ハマキョウレックスクルーフか有する物流ノウハウを、シティーラインの経験と組み合わせることで、既存顧客にも付加価値の高い物流サーヒスを提供することか可能になるとしている。なお、20年3月期業績への影響は軽微としている。

■サンバイオ <4592>  2,629円  -116 円 (-4.2%)  本日終値

サンバイオ<4592>は売り買いが入り乱れ荒い値動き。売前日まで大量の売り注文に値がつかず、2日連続の大引けストップ安配分となっていた。きょうもウリ気配で始まったが9時17分に前日比300円安の2445円で寄り付き、その後は下げ渋り、2600円近辺で売り買いを交錯させている。再生細胞薬「SB623」の慢性期脳梗塞を対象とした大日本住友製薬<4506>との共同開発を中止し、契約を解消したことがネガティブサプライズとなって売り込まれたが、きょうはリバウンド狙いの個人投資家資金が流入し需給相場の思惑が高まっている。

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