話題株ピックアップ【夕刊】(3):石川製、中村超硬、アイロムG

注目
2019年12月18日 15時20分

■神島化学工業 <4026>  914円  +57 円 (+6.7%)  本日終値

神島化学工業<4026>が急動意、25日移動平均線を足場に一気に上放れてきた。日足一目均衡表の雲を完全に抜き去る形で上値指向を強め、きょうは一時73円高の930円まで買われる場面があり、6月21日につけた年初来高値965円も視界に捉えつつある。窯業系の住宅内装材を主力とするが、高層ビル向けなどの需要開拓が進む一方、採算性の低い建材の比率を低め利益率も向上している。19年5~10月期営業利益は前年同期比1.5倍の5億円と急増、20年4月期通期計画の10億6000万円(前期比12%増)は上振れる可能性がある。難燃水酸化マグネシウムなどの化成品製造能力を強化、電気自動車(EV)向け新商品開発にも積極的に取り組んでおり、中期成長期待も強い。

■石川製作所 <6208>  1,922円  +85 円 (+4.6%)  本日終値

石川製作所<6208>が大幅高で2000円大台復帰を視界に入れている。また、豊和工業<6203>や細谷火工<4274>など一連の防衛関連株に買いが集まっている。ここ北朝鮮が軍事的な挑発を続けており、米国との交渉について年末を期限に指定するなど強気の姿勢をみせている。現在日本を訪問中の米国のビーガン北朝鮮担当特別代表が19~20日に中国を訪問し、北朝鮮問題を協議する方針。目先緊張が高まり地政学リスクを想起させるなか、株式市場でも関連銘柄に投資資金を誘導している。

■アズマハウス <3293>  1,824円  +60 円 (+3.4%)  本日終値

アズマハウス<3293>は6日続伸し年初来高値を更新。17日の取引終了後、不動産関連事業を手掛ける賃貸住宅センター(和歌山県和歌山市)、不動産管理事業を行うシージェーシー管理センター(同)及びリフォーム請負事業を展開するアイワライフネット(同)の株式を取得すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。それぞれの企業の株式のうち、議決権所有割合70%を取得する。不動産賃貸事業の競争力の強化とシナジーを期待しているという。なお、20年3月期業績への影響は軽微としている。

■GMOペパボ <3633>  2,593円  +62 円 (+2.5%)  本日終値

17日、東証がGMOペパボ <3633> [JQ]を24日付で東証2部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ブランジスタ <6176>  809円  +18 円 (+2.3%)  本日終値

17日、ブランジスタ <6176> [東証M]が発行済み株式数(自社株を除く)の2.12%にあたる30万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は20年1月6日から9月30日まで。

■中村超硬 <6166>  1,017円  +13 円 (+1.3%)  本日終値

中村超硬<6166>が続伸。17日の取引終了後、和泉工場の土地・建物を譲渡する不動産売買契約を締結したと発表。これに伴い20年3月期に固定資産譲渡益約3億5000万円を特別利益として計上する見込みであることから、業績上振れが期待されているようだ。なお、業績への影響は現在精査中としている。

■アイロムグループ <2372>  1,498円  +13 円 (+0.9%)  本日終値

アイロムグループ<2372>が続伸。午後0時30分ごろ、100%子会社IDファーマが、九州大学と遺伝子治療製品DVC1-0101の臨床試験データの利用許諾契約を締結すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の利用許諾契約は、九州大学が実施している同製品にかかる臨床試験のデータについて承認申請、承認の取得および再生医療等製品製造販売承認取得後の学術情報の提供などを行うために、九州大学から、日本並びにIDファーマが開発を企図する全ての国における再許諾権付き独占的利用権の許諾を受けるもの。また、ライセンス契約の締結を希望する国内外の製薬企業に対して、現在公開可能な最新データを提供できるという。これにより、同製品の上市に向けて開発を促進することが期待されている。

■カイオム <4583>  216円  +1 円 (+0.5%)  本日終値

カイオム・バイオサイエンス<4583>が続伸。同社は17日取引終了後、田辺三菱製薬<4508>グループとの委受託基本契約の契約期間を1年間延長することを発表。また、「CBA-1535抗体」の臨床開発に向けた治験薬製造における製造委託パートナーにスイスCelonic社を選定した。これらを手掛かり材料に目先上値を見込んだ短期資金を呼び込む形となった。

■OATアグリオ <4979>  1,632円  -98 円 (-5.7%)  本日終値  東証1部 下落率8位

OATアグリオ<4979>が大幅反落。17日の取引終了後、19年12月期の連結業績予想について、売上高を229億9500万円から219億9600万円(前期比44.0%増)へ、営業利益を18億6900万円から10億9300万円(同38.0%減)へ、純利益を10億700万円から5700万円(同95.5%減)へ下方修正したことが嫌気された。国内販売で、主力殺虫剤が登録制度の変更に伴い販売機会が減少したことや殺菌剤「ガッテン」の新規殺菌剤「ショウチノスケ」への全面切り替えが遅れたことに加えて、海外販売でインドの登録の遅れやインドネシアの干ばつの影響により、バイオスティミュラント「ATONIK」の売り上げが計画を下回ったことが響いた。また、のれん償却額の計上や子会社OATアグリフロンティア解散に伴う固定資産の減損及び評価損の計上なども最終利益を押し下げるという。

■リベレステ <8887>  870円  +43 円 (+5.2%)  本日終値

17日に業績修正を発表。「今期配当を5円増額修正」が好感された。

リベレステ <8887> [JQ] が12月17日大引け後(15:00)に配当修正を発表。20年5月期の上期配当を従来計画の20円→25円(前年同期は20円)に増額し、年間配当は45円になる。

⇒⇒リベレステの詳しい業績推移表を見る

●ストップ高銘柄

ボルテージ <3639>  665円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

大谷工業 <5939>  11,800円  -3,000 円 (-20.3%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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