【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、米中協議期待でリスクオンの買い継続 (1月14日)
始値 23969.04
高値 24059.86(09:30)
安値 23951.66(09:00)
大引け 24025.17(前日比 +174.60 、 +0.73% )
売買高 12億3406万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3629億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続伸で2万4000円台を回復、米中協議期待でリスクオン
2.米国株高に加え、ドル円相場が1ドル=110円台まで円安に振れ追い風に
3.米中協議での第1段階合意を前に、米国は中国の「為替操作国」認定を解除
4.値下がり銘柄が多いものの、先物主導の裁定買いが日経平均の上昇を後押し
5.全体売買代金は大発会から6営業日連続で活況の目安とされる2兆円台乗せ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは83ドル高と反発した。15日に予定されている米中貿易協議の「第1弾」合意文書への署名が近づき、米中関係の進展期待が高まった。
3連休明けの東京市場では終始買い優勢の展開となり、日経平均株価は大引けで2万4000円台に乗せた。先物主導でインデックス買いが入り全体指数を浮揚させた。
14日の東京市場は、リスクオン環境が続くなか日経平均は上値を追った。前日の米国株市場で主要株指数が揃って買われ、ナスダック総合指数とS&P500指数は最高値を更新したほか、外国為替市場で1ドル=110円に入る円安が主力輸出株中心にフォローの風となった。米中貿易協議の第1段階合意を15日に控えるなか、これに先立って米国は中国の「為替操作国」の認定の解除を発表、これがリスク選好ムードを後押しする格好となった。ただ、海外ヘッジファンドを買い主体とする先物主導の裁定買いによる上昇の色が強く、値上がり銘柄数より値下がり数の方が大幅に多かった。なお、東証1部の売買代金は2兆3000億円台で、大発会から6営業日連続で活況の目安とされる2兆円台を上回っている。
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が高く、僅差で2位のソニー<6758>も上昇した。ファーストリテイリング<9983>も上値を伸ばした。トヨタ自動車<7203>も商いを伴い上昇。東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>など半導体関連株が買われ、キーエンス<6861>なども高い。ビジネス・ブレークスルー<2464>、USEN-NEXT HOLDINGS<9418>がストップ高となり、ベクトル<6058>も一時値幅制限いっぱいに買われた。
半面、任天堂<7974>が軟調、村田製作所<6981>、富士フイルムホールディングス<4901>も冴えない。吉野家ホールディングス<9861>が急落したほか、良品計画<7453>はストップ安で売り物を残した。RPAホールディングス<6572>も大幅安。キリン堂ホールディングス<3194>、ブイキューブ<3681>の下げも目立つ。サムティ<3244>も値を下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、ファミマ <8028> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約133円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、エーザイ <4523> 、ヤマハ <7951> 、リクルート <6098> 、セコム <9735> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約20円。
東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)電気機器、(3)情報・通信業、(4)化学、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)パルプ・紙、(4)電気・ガス業、(5)倉庫運輸関連。
■個別材料株
△ウエストHD <1407> [JQ]
第1四半期営業益82%増で上半期計画進捗率57%。
△APカンパニ <3175>
12月度既存店売上高0.8%増で5ヵ月ぶりプラス。
△SHIFT <3697>
岩井コスモ証券が目標株価1万円に引き上げ。
△大和コン <3816> [JQ]
DX関連で物色人気集める。
△エルテス <3967> [東証M]
3-11月期(3Q累計)経常は8.8倍増益・通期計画を超過。
△日本製鉄 <5401>
堅調な中国の鋼材需要を背景に出遅れ修正。
△ADプラズマ <6668> [東証2]
上期経常を一転5%増益に上方修正、通期も増額。
△イワキ <8095>
20年11月期は4期連続最高益更新見通しで1円増配。
△理経 <8226> [東証2]
「サイバー攻撃に強いドローンを政府が後押し」と報道。
△USENHD <9418>
9-11月期(1Q)経常は79%増益で着地。
▼RPA <6572>
20年2月期業績予想を一転減益予想へ下方修正。
▼良品計画 <7453>
価格施策の増加など響き20年2月期業績予想を下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ブレクスルー <2464> 、(2)USENHD <9418> 、(3)ベクトル <6058> 、(4)竹内製作所 <6432> 、(5)トランザク <7818> 、(6)enish <3667> 、(7)イワキ <8095> 、(8)APカンパニ <3175> 、(9)ツナグGHD <6551> 、(10)アイビーシー <3920> 。
値下がり率上位10傑は(1)良品計画 <7453> 、(2)イオンファン <4343> 、(3)アークス <9948> 、(4)吉野家HD <9861> 、(5)キリン堂HD <3194> 、(6)ブイキューブ <3681> 、(7)スターマイカ <2975> 、(8)RPA <6572> 、(9)MrMax <8203> 、(10)イオンディラ <9787> 。
【大引け】
日経平均は前日比174.60円(0.73%)高の2万4025.17円。TOPIXは前日比5.37(0.31%)高の1740.53。出来高は概算で12億3406万株。東証1部の値上がり銘柄数は860、値下がり銘柄数は1216となった。日経ジャスダック平均は3912.87円(17.41円高)。
[2020年1月14日]
株探ニュース