今週の上方修正【大予想】 26社選出 <成長株特集>
3月期決算企業の4-12月期(第3四半期累計)決算発表の本格化とともに、通期業績予想を修正する企業が増えてくる。本特集では、株探プレミアム会員向けに提供している【業績修正履歴】をもとに、今週(1月27日~31日)上方修正が期待される企業を予想してみた(1月24日現在)。
上場企業の決算発表スケジュールは毎年一定していることが多く、業績修正を発表するタイミングも同じ時期になりやすい。今月上方修正した銘柄をみると、エスプール <2471> 、東京製鐵 <5423> 、ローツェ <6323> 、エスケイジャパン <7608> などは昨年も同時期に業績予想を引き上げている。業績修正の時期を予測するには、過去のデータが大変参考になる。
下表では、時価総額20億円以上の銘柄を対象に、(1)昨年の1月25日~2月1日に通期業績予想を上方修正した履歴がある、(2)4-9月期(上期)経常利益の通期計画に対する進捗率が過去5年間の平均を5ポイント超上回っている、といった条件を満たした26社を、今週上方修正に踏み切る可能性が高い有力候補として選び出し、進捗率が大きい順に記した。
なかでも、数年連続で1月下旬から2月上旬にかけて通期予想を上方修正している銘柄は、今年も上方修正する可能性が高く注目したい。明治海運 <9115> は7年連続、アドバンテスト <6857> は5年連続、セック <3741> は3年連続、椿本興業 <8052> 、日立建機 <6305> 、COTA <4923> 、リーダー電子 <6867> [JQ]は2年連続で、それぞれ経常利益予想を上方修正している。
また、ニッキ <6042> [東証2]、santec <6777> [JQ]は直近4年間のうち3回、第3四半期決算の発表前または同時に上方修正した履歴があり、有力候補としてマークしておきたい。このほか、上期の経常利益予想を大幅上方修正しながら通期計画を据え置いている、ビジネスエンジニアリング <4828> 、ビジネスブレイン太田昭和 <9658> 、明豊ファシリティワークス <1717> も上方修正が期待できそうだ。
┌ 対通期進捗率 ┐ ┌ 経常利益 ┐ 予想
コード 銘柄名 4-9月期 5年平均 通期計画 4-9月期 PER
<5906> エムケー精工 92.3 68.6 700 646 21.1
<7102> 日車両 90.2 60.6 4000 3608 12.4
<6857> アドテスト 72.7 46.8 45800 33279 34.3
<4828> ビーエンジ 71.5 36.5 1330 951 24.1
<6042> ニッキ 70.3 53.1 610 429 10.7
<9709> NCS&A 68.8 39.3 800 550 17.8
<8052> 椿本興 65.7 46.5 5000 3287 7.6
<5936> 洋シヤタ 65.4 28.4 800 523 10.1
<7595> アルゴグラフ 64.1 48.9 5380 3451 20.8
<5440> 共英製鋼 61.1 48.3 16000 9781 9.1
<8729> ソニーFH 60.9 49.6 98000 59696 17.6
<9658> ビジ太田昭 58.1 40.1 1700 988 14.7
<3352> バッファロー 55.8 27.2 500 279 8.3
<6754> アンリツ 55.4 29.3 11500 6371 35.7
<9358> 宇徳 53.3 43.9 3000 1598 13.0
<6777> santec 51.8 38.4 880 456 35.4
<6305> 日立建機 51.4 38.7 80000 41130 14.4
<9115> 明治海 51.4 40.7 3100 1592 8.5
<1717> 明豊ファシリ 49.6 29.6 790 392 17.6
<9719> SCSK 49.6 41.6 41000 20337 22.3
<3741> セック 43.6 35.3 990 432 29.6
<6322> タクミナ 41.5 31.1 1240 515 13.0
<4923> COTA 35.6 20.3 1260 449 33.5
<1948> 弘電社 32.0 21.6 2100 672 7.8
<1973> NESIC 31.0 23.9 14000 4335 23.9
<6867> リーダー電子 22.3 14.0 525 117 11.4
※経常利益の単位は百万円。
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